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学生のアイデアを商業施設に提案

2022.08.16
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国際商学部「企画立案型実習B」~三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドでの授業~

国際商学部の企画立案型実習は、さまざまな企業や自治体と連携し実施することで、実践的なテーマに挑戦することのできるアクティブラーニングによる授業です。
毎年、課題となるテーマが違うのも特徴の1つですが、今年は昨年度に引き続き、本学と同じ金沢区に位置する商業施設である「三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」へのアイデア提案というテーマで実施されました。

—授業のはじまりは

学生たちはアイデアを提案する上で、まずは施設そのものを知る必要があるため、施設を見学させていただいたり、企業の担当者から運営についてお話を聞かせていただいたりします。
そこからテーマごとにチームに分かれ、チームで最終プレゼンまでのアイデアを練っていきます。
単純に思いついたアイデアをプレゼンするだけではなく、そのアイデアが本当に実現可能なのか、自分たちで来場されているお客様にアンケート調査をしたり、実証実験したりして内容を詰めていきます。

学生たちのアイデアが企業にプレゼンできるものになるよう、授業の担当教員である芦澤美智子准教授*1は、答えを示すのではなく、自分たちで答えを導けるようにヒントを出していきます。
授業の中盤では、学生たちのアイデアに対して、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドの担当者様の他、起業家であり、スカイファーム株式会社のCEOである木村拓也様からもアドバイスをいただくことができます。

本気のアドバイスだから「学び」に繋がる

アドバイスの内容に関しても、学生が考えたアイデアをいかにして採用・イベント化するかなどを三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド側も考え、良いアイデアがあれば、実現するために学生と一緒に動いてくれるので、“本気”のアドバイスをもらうことができます。 その本気のアドバイスこそ、座学などの一般的な授業だけでは経験できない貴重な学びとなっています。

—授業のおわり

学生たちが考えた企画をプレゼンしていき、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドの担当者である佐藤様の他、授業にご協力いただいているスカイファーム株式会社の木村CEO、イベント会社や広告会社の方などが、プレゼン内容を講評します。
アドバイザーの皆さんは、学生の豊かなアイデアに驚きながらも、プロならではの目線で、実現性や店舗側の利点、集客の可能性まで考え、時には厳しいアドバイスをしてくれます。

受講した学生の感想

  • アイデアにアドバイスをいただき、大きく途中で方向転換したこともあり、大変だったけど、得たものが大きかった。
  • 個人の気持ちの大事さ、やりたいことが原動力になることを理解した。
  • 単純にやりたいだけではなく、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド側の視点や利用者の視点も大切ということが分かった。
  • 類似サービスや実現性を下調べする事の大切さ、失敗しても、モデルチェンジをする重要性を学べた。
学生の感想を聞いた芦澤先生は、授業の中で
やりたいことをやる!それがエネルギーであり、それを成し遂げたときの達成感を覚えてほしいと思っている。
やりたい気持ちが継続に繋がる。それが起業家精神であり、起業家だけではなく、社会人・生きることに必要な力である。と学生に向けた熱いメッセージで授業を締めくくりました。
今回の授業で提案したアイデアの中から、実際にイベント化されるものも出てくるかもしれません。学生のアイデアが実現された際には改めてご紹介します。
*1 芦澤美智子准教授:
横浜市立大学国際商学部/国際マネジメント研究科准教授。博士(経営学)。
公認会計士、企業再生/変革プロジェクトのリーダー等を経て、2013年より横浜市立大学国際商学部准教授。大学教員の着任初年度より「起業体験プログラム」を実施。現在は横浜を中心に、スタートアップ・エコシステム形成に力を注ぎながら、大学発ベンチャー発掘支援、オープンイノベーション支援にも関わっている。
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