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学部の1年生が相原道子学長へのインタビューを実施しました!

2022.07.20
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学部の1年生が相原道子学長へのインタビューを実施しました!

~YCUの特色ある授業科目「教養ゼミ」~

今回は、学部1年生の必修科目「教養ゼミ」のグループ発表を紹介します。

教養ゼミは、専門分野の違う2人の教員が担当して行われる、共通教養「技法の習得科目群」のゼミ科目です。学部の壁をなくし、異なる学部の学生同士が同じクラスになり授業を行います。これから大学で学んでいくために必要なプレゼンテーションのやり方やレポートの作成方法など基礎的なことを学べるYCUの特徴的な授業のひとつです。
動画で「教養ゼミ」について分かりやすく説明しています!
⇒ ヨコ知リ!THE MOVIE EPISODE 2 「教養ゼミの概要」

今回紹介する教養ゼミは、上田雅夫先生(データサイエンス学部教授)と柳下換先生(国際教養学部 「オルタナティブ教育論」担当)のクラスです。
今回のグループ発表のテーマは、「実りある大学生活のために」です。これから大学で学ぶにあたり、大学のことを知ったうえで、自分の大学をもっと身近に感じて、修学の意欲を上げていくことを目的としています。
上田先生が決めた6つのテーマについて、学生は自分たちで調べる内容や発表の仕方などを議論し、発表資料を作成していきます。上田先生からは、発表の中に必ず「実りある大学生活を送る案」を入れることが指示されていました。

今回の6つのテーマは、「危険な薬物」「クレジットカード」「生活上のトラブル」「心の健康」「修学上の注意点」「横浜市大を知ろう」です。学生は、各テーマを調べて自分たちの考えをまとめて発表することで、みんなが必要な情報を共有でき、より充実した大学生活を送るきっかけになります。

「横浜市大を知ろう」というテーマで発表を行う6班の学生には、グループ分けをした時点で、学長へのインタビューを行いその内容を発表するというミッションが課されていました。学部の違う5人の学生たちが、何をどう発表することで「横浜市大を知ることができるのか」を考えます。
今回は、大学の沿革、実際にキャンパスを歩いて写真を撮って作成したキャンパスマップ、5人の学生が考えた質問をもとに行われた相原道子学長へのインタビュー、先輩からのアドバイス付きの各学部紹介を過去・現在・未来という時間軸で分けて発表し、自分たちで導いた目指すべき学生像とどんな4年間を送りたいかについて抱負を述べました。

横浜市立大学医学部の卒業生である学長へのインタビュー内容は、卒業生、先輩として伺いたい項目を質問の内容に入れ、質問の順番や担当割などについて話し合いました。
取材当日は、学長室にて5名の学生が主体でインタビューを進めました。実際にインタビューが始まると、一人ずつはっきりとした口調で質問を行い、学長から回答をいただいた後、自分たちの感想や思いを学長にお伝えすることができました。
「相原学長の学生時代の思い出」について質問に対し、学長からは、「医学部は6年間なので思い出はいっぱいある」と前置きしたうえで、質問した学生と同じ1年次生の時の思い出と、病棟実習での思い出をお話くださいました。また、「横浜市立大学に入学したからには経験してほしいこと」の質問に対しては、「人とのつながりを持ってほしい」と力強くお話しされていました。 
本学は、グローバルに活躍できる人材育成、世界レベルのハイレベルな研究、そして、それらをとおして地域貢献、社会貢献していける大学を目指しているし、これからも目指すという意気込み、本学の留学プログラムやボランティア、課外活動などをとおして、人と交わりを持ってほしいという熱い思いを話されました。
⇒ 学長インタビューの詳しい内容はこちらからご覧ください。
学長へのインタビューから3週間後にグループ発表が行われました。発表を聞いた学生は、医学部についての理解を深めることができ、世界を意識すること、自分がどのように大学で人との交っているのかを改めて考える機会になりました。また、実際に学内を歩いて調べたキャンパスマップの発表では、まだ知らなかった施設などもあり、「横浜市立大学の魅力」を知るきっかけとなりました。
発表後は、個人からの質問やグループ内でディスカッションして出された質問に答えます。「横浜市立大学の魅力はなんだと思いますか?」「どんな人と交流を持っていますか?」と質問されると、発表した学生は、実際に見てきたキャンパスの良いところや、自分の考えを即座にまとめ、はっきりと答えていきます。
そんな様子を見ていた上田先生が「このクラスのいいところは何だと思う?」と、難題を投げかけます。学生から「分かった!」と即座に声が上がりましたが、上田先生は、学生にすぐには答えさせず、それぞれの班で考えるように指示を出します。
学生たちは、難題にひるむことなく活発な意見交換を始め、答えを探し、各班の代表が自分たちの考えを発表していきます。「そうだよね、それもそうだよね」と先生は、発表の間は学生たちの意見を受け止めます。発表が終わると、上田先生が、「このクラスは、相手の顔を見て意見を言えるし、他の人の意見を否定しないで受け入れ、そして質問してくれることに感謝をすることができていた」と総評がありました。

柳下先生からは、発表直後にプレゼンテーションについて改善点や不足していた点などの指摘があり、最後に、ウクライナ侵攻の様子や東日本大震災の放射能汚染の状況など具体的な例を挙げて、発表全体の総評と「教養とは」についてお話がありました。
「教養ゼミ」は、2人の教員が担当することで、違う方向から「大学で学ぶ」ことの意義を考えることができる学生中心の授業です。教養ゼミすべてのクラスで、お互いが意見交換を行い、調べて発表することで、意見を深めてまとめる力やプレゼンテーション力を養うことができます。グループ発表を終えた学生たちは、一人ではできなかった、他学部の子と仲良くなれた、一緒に頑張れたとそれぞれの感想を述べていました。

問い合わせ先

横浜市立大学 広報課
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp


 

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