YCU 横浜市立大学
search

相原学長がYCUの学生へ向けて、想いを語りました

2022.07.20
  • TOPICS
  • 大学

相原学長がYCUの学生へ向けて、想いを語りました

~YCUの1年生が相原学長へインタビューを実施~

横浜市立大学 相原道子学長が、学部1年次生からのインタビューを受け、学生時代の思い出や本学の学生への想いを語りました。入学式や卒業式とは違った内容の「学長からのメッセージ」をインタビュー形式で紹介します。
Q1. 相原学長の学生時代の思い出をお聞かせください。

 相原学長医学部は6年間なので、思い出はいっぱいありますが、まず、皆さんと同じ1年次生の時の思い出をお話しします。入学してすぐに、学部全員で千葉の勝浦に一泊旅行に行きました。そこで、自己紹介をしたり、みんなで砂浜を歩いたり、花火をして過ごし、一体感が生まれ、これからみんなで6年間勉強していくという決意がとても強くなったというのがいい思い出です。
また、専門課程の医学部の思い出としては、病棟実習の最後に先生から質問がないか聞かれた時、医療についての疑問点や改善点を提案したのですが、当時助教授だった担当の先生が、学生と真摯に向き合って、一緒に考え、話をしてくださって、この大学はいい大学だと思った記憶があります。
Q2. 目指す未来の横浜市立大学の姿と、そこに向けて力をいれていることを教えてください。

 相原学長:本学が以前から目指し、これからも目指していく「世界に羽ばたく」という言葉がYCUミッションの中にありますが、世界で活躍できる人材育成、世界レベルのハイレベルな研究、そして、それらをとおして地域貢献、社会貢献していける大学を目指しています。
世界で活躍するためには、当然語学力が必要となってきますので、英語のコミュニケーション能力を高めること、また、「データサイエンスリテラシー」という課題探究科目を設けて、全学部の学生が、データサイエンスの手法を身に付けられること、座学だけではなく、社会に出て学べるPBL(Project-Based Learning)~課題解決型学習や実習など、学生が直接社会的な体験ができる教育に力を入れています。社会に出ていくと、今何が課題で、今後自分たちは何を解決していかなければならないのかを実際に目で見ることができます。例えば、将来大学院に進んで、本当にこの原理で正しいのかを考えるときに、社会で触れることでいろいろ学べることもあります。
実際に課題を見つけて、解決していける能力を養っていけるような教育をしていきたいと思っていますし、今までもしてきました。これからも発展させていきたいと思っています。
Q3. ここ数年間で、学部の再編を積極的に行ってきた理由を教えてください。

相原学長:以前は国際総合科学部だったのですが、産業界や行政、社会の方々から、「この学部では何を教え、学生が何を学んできているのか見えにくい」という意見をいただき、より具体的な学部名にしました。学部名に「国際」とついているのは、本学がグローバルな視野を持った学生を育成していることをアピールするために付けました。
社会で新しい学部が必要となってきますが、その最たるものが「データサイエンス学部」です。他の大学に先駆けて、首都圏では一番早く、社会のニーズに合わせた教育をしていくため、「データサイエンス学部」を2018年に開設しました。
また、教養を身に付けることは大事ですが、今の時代、より高い専門性が求められるようになり、高度な研究に目を向けているという姿勢をはっきり示すため、2019年に学部を分けました。その後、2020年にはデータサイエンス研究科も新設し、2023年にはデータサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻の博士後期課程も開設される予定です。
Q4. 横浜市立大学に入学したからには経験してほしいことを教えていただきたいです。

相原学長:人との交わりをしっかり持ってほしいです。特にコロナ禍で高校生活2年間、なかなか人との交わりを持てない生活を送ってきた皆さんに、これから大学も、閉じていたものを開いていろいろな機会を提供していきたいと思っています。クラブ活動、課外活動も行っていただきたいと思いますし、ボランティア活動や短期・長期海外留学に参加してほしいです。留学制度は、学部の必修科目に影響がでないようにカリキュラムを工夫しています。また、海外に行かなくてもオンラインでできる国際交流もありますので、オンラインサマーセミナーなどを利用してできるだけ国際交流に加わってほしいと思います。留学プログラムは、ほぼコロナ前の状況に戻りつつあるので、今後はもっと留学に行ける機会が増えると思います。
Q5. 新入生に期待することを教えてください。

相原学長:入学式でも言いましたが、いろいろなことにチャレンジしてほしいです。ただ、チャレンジするといっても大仰に身構えて、さあこれからチャレンジしようと思ってできることではありません。興味を持ったことや小さいことからまず始めてみる。今までしたことのない経験やこういう勉強をしてみたい、こういう活動してみたいなど、いろいろあると思います。わくわくするような大学生活を送ってほしいと思います。
本学は公立大学なので、地域のことを考えていかなければいけないのは当然ですが、常に世界を視野に入れて勉強をしてほしいと思っています。世界に役立つことは横浜市にも役立ちますので、視野を広げた勉強や活動をしてほしいですし、できることからやってほしいと思っています。
また、今の社会は、失敗が許されない風潮を感じることがありますが、学生時代の失敗は、そこからいろいろなことを学ぶことができます。それは、その後の人生においてとても役に立ちますので、完璧でないといけないなどと思い込まずに、自分のやってみたいことを、基本的なルールを守りながら、いろいろなことを経験してほしいと思います。
Q6. 横浜市立大学の周りには緑が多く森もありますが、この森も本学の敷地ですか。

相原学長:ここは国や横浜市が所有している土地です。以前、ここを開発するという話が出た際、教員たちが団結してこの緑を守ったという話を聞いたことがあります。今このように二方向から緑に囲まれ、うぐいすの鳴き声も聞こえ、花や木、秋の紅葉、山桜も咲くというこの環境で皆さんが学修できるのは、守ってきた人たちのおかげだということを覚えておいてほしいです。この環境はとてもいいですよね。
私が昔スタンフォード大学に留学していた時、広大な敷地に歴史的な建物や最新式のビルが建っていて、これこそがユニバーシティだと思ったのですが、それぞれのつながりは薄く、その敷地は基本的に砂漠で癒しや潤いが足りませんでした。帰国した時、横浜市大のキャンパスの方がいいなと感じました。高いビルもなく、空と緑しか見えない、都心の大学にはない環境です。大学院は、確かに社会とのつながりや社会人学生のことを配慮すると、都会にある方がいいと思うこともありますが、学部生の間は、緑の多いところで学ぶ方がいいと思います。横浜市立大学は、いろいろな方に見守られながら、学内で入学式も卒業式もでき、温かさが感じられる規模の大学だと思います。
いかがでしたか、YCUの学生にどのように学び、どのように社会で耀いて欲しいのか、今回は相原学長が学生のインタビューに答えるかたちで話をしていただきました。

インタビューをおこなった学生達が、相原学長の想いをどのように受け止め、発表した記事はこちら
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2022/20220720kyoyozemii.html

ぜひご確認下さい!

問い合わせ先

横浜市立大学 広報課
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp


 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加