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生命ナノシステム科学研究科 佐藤 萌子さんと辻准教授、共同研究によりイネの2種類の側根の発生過程を解明!

2022.05.19
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イネの側根直径制御とオーキシン分布の関与を明らかに!Frontiers in Plant Scienceに論文掲載されました。

2022年3月に生命ナノシステム科学研究科(木原生物学研究所)で博士号を取得した佐藤萌子さんと、指導教員の辻寛之准教授は、名古屋大学学国際教育研究センターの犬飼義明教授らの研究チームとの共同研究により、イネの側根の発生過程を解明しました。側根原基発生におけるオーキシン分布がイネの大きさと側根径に影響を与えることを明らかにし、その研究成果が論文発表されました。

論文情報

Kawai, T., Akahoshi, R., Shelley, I.J., Kojima, T., Sato, M., Tsuji, H., Inukai, Y. (2022) Auxin Distribution in Lateral Root Primordium Development Affects the Size and Lateral Root Diameter of Rice Front. Plant Sci. 13. 834378
https://doi.org/10.3389/fpls.2022.834378

発表内容

—今回論文掲載に至った研究内容について辻准教授に解説していただきました。

側根は作物の根系の大部分を構成しており、作物が水分や無機栄養分を吸収するために必須の重要な器官です。イネの側根は直径の大きなL型側根と直径の小さなS型側根から構成されており、それぞれが異なる重要な役割を果たしています。この作り分けの仕組みを理解して制御できるようにすると、さらなる根系の強化が期待されます。この研究では、佐藤萌子さんが開発したオーキシンレポーター系統の詳細な観察によって、2種類の側根の作り分けの仕組みがオーキシンの分布の違いによることを発見しました。さらに共同研究によってオーキシンの下流の情報伝達も解明されました。

問い合わせ先

横浜市立大学 広報課
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp


 

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