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【YCU RESEARCH 2021】COVID関連研究(プロテオーム解析センター)

2022.01.29
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  • 研究

COVID関連研究(プロテオーム解析センター)

new! 2022.1.29

Phosphopeptide enrichment using Phos-tag technology reveals functional phosphorylation of the nucleocapsid protein of SARS-CoV-2  

Phos-tag技術を用いた新型コロナウイルスヌクレオカプシドタンパク質(NP)の機能的リン酸化部位の同定


先端医科学研究センター  プロテオーム解析センター   井野 洋子 特任助手、木村弥生 准教授
センター長  梁  明秀 (微生物学 教授)

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のヌクレオカプシドタンパク質(NP)は、ウイルス粒子を構成するタンパク質の1つであり、様々な宿主タンパク質と相互作用することが知られています。宿主細胞内においてNPがリン酸化を受けることが知られていますが、実際にどの部位のリン酸化が、ウイルスの増殖性や感染性に寄与するかは解明されていませんでした。本研究では、Phos-tag精製という新しい技術を活用し、ウイルス粒子内のNPのリン酸化を調べました。その結果、NPの79番目のセリン残基がリン酸化を受け、その部位にPin1という宿主因子が結合することで、ウイルスの複製が維持されていることが明らかになりました。本研究成果は、新型コロナウイルスに対する新たな感染制御法の創出に役立つことが期待されます。


2021.10.20

Identification of serum prognostic biomarkers of severe COVID‑19 using a quantitative proteomic approach

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の 血清予後予測マーカータンパク質を発見


先端医科学研究センター  プロテオーム解析センター  木村 弥生 准教授
センター長  梁  明秀 (微生物学 教授)
救急医学        竹内一郎 教授
臨床統計学     山本紘司 准教授
免疫学            田村智彦 教授
呼吸器病学     金子   猛 教授


質量分析計を利用したプロテオーム解析技術を用いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者の予後と密接に関連する血清タンパク質を明らかにしました。これらのタンパク質の測定は、予測される予後に基づいた適切な治療の提供に役立つことが期待されます。

 

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