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令和2年度新入生へ~お祝いメッセージ~

2020.04.06
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新入生、保護者の皆様へ

本学では4月に新入生の皆様をお迎えするため、全学を挙げて準備を行っていましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために入学式を中止といたしました。入学式を楽しみにされていた新入生の皆様にこのようなお知らせをするのは大変心苦しいのですが、安全確保と感染拡大防止のため、どうかご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
このたびの入学式中止に伴い、相原道子学長並びに横浜市長より新入生の皆さんへメッセージを贈ります。 
その他、多くの方々からお祝いのメッセージが届いております。祝電を頂戴したしました皆様、誠にありがとうございました。


令和2年度新入生へ ~学長メッセージ~

第22代 学長 相原 道子

新入生の皆さん 入学おめでとうございます!

「世界に羽ばたく人材となることを願って」

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

新型コロナウイルス感染症が国内外で急速に拡大しつつあることは報道等でご存知のことと思います。入学式は新入生の皆さんの門出をお祝いする大切な大学行事の場であることから、挙行に向けて慎重に検討してまいりましたが、感染拡大を阻止するという社会的使命を鑑み、中止という苦渋の決断を致しました。参列を予定されていた新入生、ご家族や保護者の皆様には、ご賢察の上ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

さて、横浜市立大学は、独立行政法人ではあるものの、横浜市と密接に連携し、「横浜と共に歩む大学」です。そして、その横浜は、世界でも有数の国際都市であり、「多様性」と「活力」にあふれる先進的な都市です。皆さんは、この「横浜」の地で、これからの時代を生き抜くのに必要な、知識と感性を身につけていくことになります。幸いなことに本学は人文社会科学系、理学系、医学系の学部に加え、文理融合型のデータサイエンス学部を設置している総合大学です。それは様々な学問領域の最新の研究や多様な考え方を学ぶ機会があることを意味しており、この貴重な機会を積極的に活かしてほしいと思います。これから皆さんが生きていく社会は、分野に係わらず、過去の経験に基づいて作られたマニュアルの通用しないことがしばしば起こる社会であると推測されます。そのなかで社会をリードしていくのは、視野の広い、多様で柔軟な考え方を身につけた人たちであり、その様な人材を育てることを本学は目指しています。これは大学院も同様です。研究生活では、自分で課題を見つけようという意欲と、柔軟で多様性に富んだ思考力と広い視野を持つことが新しい発見や新しい展開につながります。
一方、医学部に入学した皆さんは、他学部とは異なる道を歩むことになります。医学科は6年間、看護学科は4年間、ひたすら座学と実習で医学、看護学を学修します。医学の進歩により、皆さんが同じ期間で身につけなければならない内容は、10年前、20年前の何倍にもなっています。2年次生からは頻回に繰り返される試験をクリアしながら、一歩ずつ階段を上っていくことになりますが、気を抜くと階段をいつまでも上れないという現実が待っています。そのようなきびしい学生生活の中で、医療者になるために同時に身につけなければならないのは、言うまでもなく他人を思いやる心です。ともすれば自分中心になりがちな受験生の特性は捨て去って、他人を思いやることのできる心をしっかり育んでほしいと思います。また、患者さんは一人一人異なり、教科書通りにすべてが経過することはむしろ稀ともいえます。ここでも多様性を理解することが重要になります。

最後にまとめますと、大学教育は単に知識の供与ではなく、自分で考え、自分で解決する力、自分で道を切り開く力を養うためにあります。そして、人を思いやる心を養う場でもあります。皆さんがこの素晴らしい横浜の地で、充実した時間を過ごし、世界に羽ばたく人材となることを願っています。

令和2年4月6日
横浜市立大学 学長 相原道子

令和2年度新入生へ ~横浜市長メッセージ~

新入生の皆様
本日は御入学おめでとうございます
世界的に大きな不安が広がっていますが
困難な状況の中でこそ
目標を持ち 前へ進んでいくことが
未来を切り拓く大きな力となります
どうか この横浜の地で
これから出会うたくさんの方々と絆を深め
多様な経験を重ねていってください
今日から始まる日々が
皆様の輝かしい未来への礎となる事を
心よりお祈りいたします
令和2年4月6日
横浜市長 林 文子
 
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