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神奈川学園中学・高等学校の生徒がYCUを訪問

2019.07.25
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神奈川学園中学・高等学校の生徒がYCUを訪問

講義の様子

三輪准教授と考える「まち保育」

 7月18日に、神奈川学園高等学校の1年B組の生徒36名が、YCUを訪問しました。1年B組は、9月に開催される文化祭で「赤ちゃん・こども」をクラスの研究・発表テーマに決め調査を進める中で、YCU国際教養学部の三輪律江准教授の著書「まち保育のススメ」を読み、地域社会が一緒になって子どもを育てる環境づくりに強い関心を持ったと言います。三輪先生は建築や都市計画を専門とし、少子化など社会や家庭の構造が変化する中で、地域や街そのものが子育ての環境としてより良いものになるためにはどうしたらよいかを研究している「まち保育」の研究者です。今回、三輪先生は「まち保育~まちで育てることはまちが育つこと」と題した特別講義を実施。後半では三輪ゼミの学生も参加するなど、約90分間活気のある授業が行われました。
三輪律江准教授
三輪先生は講義の冒頭でまず、「皆さんが今回子育ての環境について調査・研究されていると聞いてとても嬉しかった」と述べ、「子育てとはそもそも誰がやるものなんだろう?」と生徒の皆さんに投げかけました。生徒からは、親以外には「保育士さん」「教育委員会」などの意見が出され、三輪先生は「親や家族、保育に直接関わる人だけではなく、まちづくりの中で、街そのものを色々な人が子どもに関わる子育ての環境にしたい」と、この研究をはじめた理由を説明しました。
三輪ゼミの学生も加わってグループワーク
さらに、三輪先生の様々な調査研究の結果や、実際にフィールドワークの中で地域の保育園を中心に行ったワークショップなどにより、保育施設と地域が繋がり、まち全体で子育てを展開することができたケースなど、興味深い事例を数多く紹介。そして講義の最後には、「これから母になるみんなには、ぜひ今から『まち保育』の小さな種を考える視点を身に付けてほしい」と生徒たちにメッセージを送りました。
講義の後は三輪ゼミの学生3名も加わってグループワークを実施。皆で「まちで子どもを育てる」ということについて熱心なディスカッションが行われました。学ぶ中で子どもの声を騒音とみなす社会の動きにとても衝撃を受けていた生徒達ですが、まちと一緒に動き出すことで関係が良い方向に作られていく事例を学び、今の自分たち、これからの自分たちに小さくてもできることについて考えるきっかけになったようです。

終了後は、金沢八景キャンパスを見学し、シーガルセンター1階の学食で昼食をとり、大学のキャンパスの雰囲気を味わった生徒たちは、とても満足した表情で学校に戻りました。

9月の文化祭での1年B組の発表が、素晴らしいものになることを願っています!
講義後はキャンパス見学を行い、昼食は生協食堂で
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