YCU 横浜市立大学
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3名の学生に理数マスター育成プログラム修了証を授与

2019.03.15
  • TOPICS
  • 教育

今春からは大学院へ進学し、研究活動を本格化!

平成31年3月15日(金)、金沢八景キャンパスにて理数マスター育成プログラム修了証授与式を執り行いました。
 
今年度は、学部1年次から研究活動してきた3名の学生が4年間のプログラムを修了しました。学長から4年間の研究活動を称える言葉がかけられ、それぞれの学生に修了証が授与されました。
3名の学生による研究成果の発表があり、学生は授与式に出席した窪田学長、重田副学長、中條国際総合科学部長、古久保生命医科学コース長と研究について意見を交わしました。3名共に堂々と発表を行い、教員との質疑応答にもしっかりと自身の考えを述べており、プログラムの活動による成長の一部が垣間見えました。3名はこの春から本学大学院に進学し、それぞれの研究をさらに進めていきます。


 
修了者
 理学系生命環境コース4年  加藤麦都さん
 理学系生命環境コース4年  冨山祐奈さん
 理学系生命医科学コース4年 村山彩夏さん


修了証授与式 次第
 1 学長挨拶
 2 修了証授与
 3 修了者による発表
 4 祝辞
 
修了者のみなさん(左から村山さん、冨山さん、加藤さん)
理数マスター育成プログラム
平成24年度に文部科学省事業「理数学生育成支援事業」に採択された本学の「YCU型高大院一貫科学者養成プログラム」(平成24年度~平成27年度)を原点とするプログラムです。次世代を担う研究者育成を目指し、学部1年次から研究活動を行える環境を参加者に提供し、学修意欲の高い理数学生の研究を支援するものです。文部科学省からの補助金が終了した現在も、専任の理学系教員の指導のもとプログラムを継続し、優秀な理数学生の育成を進めています。

修了者について

加藤麦都さん

理学系生命環境コース 加藤麦都さん

「もっとミツバを食べたい!~新しい細胞培養法と人工種子技術の開発~」

加藤さんは、「ミツバをもっと食べたい」という想いから、ミツバがおかれている深刻な状況を改善するため、入学時から4年間研究を続けてきました。大きな原因である「ミツバ立枯病」を克服するための改善策として、清潔な人工種子を作製することに取りかかりました。特に人工種子の肝である不定胚の培養と、従来よりも発芽しやすい新たな人工種子の開発を目標に、多くの時間を研究に費やしてきました。サイエンスインカレや学会、シンポジウムに参加し、多くの発表機会にも恵まれました。
冨山祐奈さん

理学系生命環境コース 冨山祐奈さん

「合成ディーゼル燃料モデルで培養した土壌細菌コンソーシアムからの新たな炭化水素分解細菌Bradyrhizobium sp. strain KK5 の単離」

冨山さんは理数マスター育成プログラムに参加し、微生物による環境汚染物質の分解について様々な研究を行ってきました。自分のやりたかった微生物の研究について1年生の時から学ぶことができ、充実した日々を過ごせました。3~4年生で行った卒業研究では最終的に思ってもいなかった面白い微生物を見つけることができ、4年間失敗と学習を積み重ねてきた努力の結果が出てきたのかなと実感しました。築いてきたものを礎に、今後の研究に励んでいきたいと思います。
村山彩夏さん

理学系生命医科学コース 村山彩夏さん

「活性型ビタミンDによる副甲状腺ホルモン遺伝子の発現抑制機構の解明」

ヒトの血中でカルシウム濃度が低下すると副甲状腺ホルモンが分泌され、腎臓や骨に働きかけ、血中のカルシウム濃度が上昇します。村山さんはその仕組みの中でビタミンDが副甲状腺ホルモンの発現を抑制する現象に着目し、これを分子レベルで解明する研究を行ってきました。発表ではその研究成果と、修士課程でも継続して発展させていく決意を述べられました。
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