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国際総合科学群 大西 純教授が異文化経営学会第3回学会賞を受賞!

2015.07.28
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国際総合科学群 大西 純教授が異文化経営学会第3回学会賞を受賞!

学術院国際総合科学群の大西純教授が、論文『タイ、ベトナム進出日系企業における人的資源マネジメントの異文化間職場摩擦への影響について』で第3回異文化経営学会 学会賞を受賞しました。異文化経営学会は、様々な国籍や言語や文化的背景の人々が織り成す「異文化経営」の事例研究を系統的に行い、経験知を形式知に転換することで得られた知識や知恵を、後世に継承することを使命として2003年に設立されました。異文化経営研究会は、その名が示すごとく、国籍、ジェンダー、年齢等の属性を超えた研究会であり、多様性が生み出すシナジー効果をねらって3ヶ月ごとに研究会を行ってきており既に30回を越えています。また当初関東地区が中心であった活動も、関西、九州、中部、北陸各地区に支部学会が設立され、各地域で活発に研究発表が行われています。今回大西教授が受賞された第3回学会賞はこれらの各学会支部から発表された2014年度の論文のうち最も優れたと評価されたものに与えられたものです。
7月18日(土)に東京都品川区大崎の立正大学品川キャンパスで授賞式が行われました。
(写真向かって左が大西教授)

研究概要

大西教授はアジア特に東南アジアに進出した日系企業における現地従業員と日本人管理職との間に起こりうるトラブルの分析を長年に亘って行ってきています。大西教授はこのようなトラブルを総称して初めて異文化間職場摩擦と呼び、その後この用語が広く使われるようになりました。大西教授は現地の日系商工会議所等の協力を得て、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、中国等に進出している日系製造業の現地従業員と日本人管理職にリーダーシップ、働く動機付け、労務管理、職場摩擦に対する対処法、キャリア、経営手法等についてアンケート調査を行い、外国人同士が協働するうえで異文化間のこれらに対する理解の違いが職場摩擦を発生されるとしてその発生過程を詳細に分析し、予防策を提言する事を研究の中心としています。15年以上の5回に亘る現地調査はそのほとんどが学術研究助成基金助成金を使用して行われ、その結果は日本国内はもとより海外の多くの国で研究発表がなされ、著書、学術論文としても紹介されてきました。異文化経営学会でも2009年と2014年に研究発表が行われ、高い実践性のある内容と調査内容の希少的価値から高く評価され、今回の受賞となりました。

今後の期待

大西教授は前述のように、長年に亘って実施してきた量的調査の結果に基づいて、アンケート調査協力者に対しての面談と実際に起きた個別の異文化間職場摩擦の事例研究を現在行っております。この結果を分析検討後、より効果的な異文化間職場摩擦の防止策として近々発表する予定で、在タイ、ベトナム日系企業で其の効果を検証するのを次の研究の課題としています。
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