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【開催報告】医工連携セミナー『医療現場が求める医療機器』

2015.04.09
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【開催報告】医工連携セミナー『医療現場が求める医療機器』

平成26年8月、横浜市立大学と公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC)は、本学の研究現場のニーズと中小企業の技術のマッチングなどによる地域経済の発展や市内中小企業への支援の活性化を目指して包括連携協定を締結しました。今回のセミナーはIDECの協力により「医療現場が求める医療機器」と題して、三部構成で開催しました。

第一部では北里大学ME部 古平聡氏、医療衛生学部 臨床工学専攻 医療安全工学 藤原康作氏から、医工連携推進における臨床工学技師の役割や血液浄化療法に与えた効果と今後の展望について、今後も医療者と企業が協力し現状にとらわれない研究開発が重要であるとお話しいただきました。

第二部では、本学の口腔外科学 光藤健司准教授より「進行口腔癌に対するカテーテルを用いた動注化学療法」について、泌尿器科学 槙山和秀准教授より「これからの低侵襲治療に求められる医療機器」について、ご講演いただきました。臨床の現場で医療機器を使用している医師からのニーズ発表は具体的で、実際に医療機器を扱っていないと感じ取れない不具合や感触等、とても詳しく分かりやすいものとなりました。

第三部では、光藤健司准教授、槙山和秀准教授のお二人も含めて講演者によるパネルディスカッションが行われました。テーマは「企業は医師との関係をどのように構築するか」で、医工連携の経験談として、光藤准教授、槙山准教授から、臨床医の多忙な現状のなかでも企業と医師は患者さんのQOL向上のために熱意を持って同じ方向を向くことで良い結果が得られるとの意見をいただきました。

セミナー終了後は名刺交換や情報交換をする姿が見受けられ、企業の方々の熱心さが伝わってきました。出席者からは、「これまで医工連携セミナーに多数出席してきたが、参入の難しさを感じていた。今回、その理由が分かった気がして大変参考になった。」、「医工連携は医療関係者とのコミュニケーションが大切なので、このような機会を多く作ってもらえると新しいものが生まれていくと思う。」などのご感想をいただきました。

今後も、横浜市大が保有する有望な技術シーズや医療ニーズ等を、IDECが有するネットワークを活用しながら、医工連携・産学共同プロジェクトの創出事業の促進・活性化を目指します。
 

開催概要

日 時:平成27年2月27日(金)17:00~20:00
会 場:横浜メディアビジネスセンター
参加人数:48名 
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