

座学と実践で海外における経営を学んだ
留学プログラム参加のきっかけと、体験内容を教えてください
私は、企業の現地化や海外展開を支援し、経営課題の解決に寄与できるグローバルビジネス人材を目指しています。そこで、横浜市立大学100周年記念事業ビジネス人材育成・留学支援プロジェクト奨学金「はまぎんGlobal Challenge(プロポーザル型)」を利用して留学をしました。このプロポーザル型の奨学金は、自分で大学を選び、受験して、受け入れ先も見つけなければいけません。ビザ関係もすべて自分で手配する必要があります。留学エージェントへ依頼する方法もありますが、すべて自力で手配したのは、とてもいい経験になりました。
留学先はベトナムの難関大学として知られるハノイ貿易大学で、MBA(Master of Business Administration:経営学修士の学位)課程で高度なグローバル教育を受けながら、異なる業種の企業3社でそれぞれ3カ月間のインターンシップも並行して行いました。もともと、MBA課程で学びたかった自分としては、留学先のハノイ貿易大学では、留学という形であれば実務経験がなくてもMBA課程を受講できる点も魅力でした。奨学金が出るという点も、現地での生活がしやすくなるので、ありがたいと感じました。このプログラムを知ったのはYCUの国際商学部を卒業する直前でしたが、この留学を経験したい、と大学院進学を決める後押しなりました。

留学先の講義や活動で、興味深かったことは何ですか?
現地の大学でMBA課程を受講し、そのアウトプットとして、カカオ農園、日本企業のベトナム進出を支援するコンサルティング会社、メーカー企業、という異なる3社にインターンシップを申し込み、会社で働きながら各企業のマネジメント体制などを実践的に学びました。
私は大学院で、海外進出した日本企業を経営する日本人はどういう人なのか、という研究テーマで調査をしました。実際に現地の企業で働いたことで、ベトナムでも日本のスタイルを変えないのか、逆にローカライズした経営をするのかなど、成長戦略マネジメントの違いを確かめることができました。
学校以外で、思い出に残っていることは何ですか?
現地ではアパートを借りて生活していました。最初はホテルに滞在し、できるだけ早く現地の友人を作り、そのつてで物件を探しました。そのほうが自力で探すよりも、より安く条件の良い部屋を見つけられることが多いからです。
日々の生活の中では、毎日のように新しい発見がありました。特に印象的だったのは、ベトナムのバイク社会を目の当たりにしたことです。大きな荷物を原付バイクに積んで運ぶ光景は、日本では見られないもので、驚きの連続でした。こうした文化や習慣の違いにストレスを感じる人もいるかもしれませんが、私はそれが楽しかったです。

-ハノイ貿易大学では、ボランティアサークルが行う寄付活動に参加。貧しい子どもや少数民族の方々への募金活動を1週間行った(中央が中丸さん)

-大学公式フェイスブックでの情報発信の一環として行われた留学生インタビューを受けた。MBA課程を受講する中丸さん(右から2人目)のほか、ベトナムの有名な講義でのプレゼンが表彰された留学生や、面白い留学生が選ばれていた
留学後の変化について教えてください!
グローバルな起業家を育成するというこのプログラムの目的と、自分が掲げた「ベトナムに適した企業体制を見つける」という目標に沿って取り組んだ結果、大学院での研究にもつながる大きな学びを得ることができました。特に、日本人がベトナムで起業する場合の考え方や、その後どのように企業づくりをしていくかということに対して、自分なりに新たな考え方が得られました。
留学で学んだことを、これからどのように役立てていきますか?
今回のベトナム留学以外にも、学部生時代はフィンランドや韓国にも留学するなど、YCUでさまざまなグローバル体験をさせてもらいました。だからこそ、今後はその経験から、体験者として後輩たちに還元していきたいと考えています。
また、ベトナムの企業体制について実際に現地の大学と企業で学んだことを踏まえ、将来は、長期的にベトナムで起業してみたいという思いもあります。
受験生へのメッセージをお願いします!
親から「YCUの留学プログラムを存分に活用した大学生活だったね」と言われますが、本当にYCUは留学プログラムの選択肢が充実しています。留学を対象とした奨学金制度もいろいろあるので、留学をしたい人なら夢を叶えられるはずです。留学を手厚くサポートしてくれる体制が整っていると思います。

■おおよその学費
YCU:60万 留学先:20万
■おおよその金額
渡航費:5万
<生活費/月>
家賃・公共料金5万
食費1万
交際費1万
通信費1千
娯楽費1万
計8万1千円