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「もったいない」が合言葉。ゼミの活動で食品ロスに貢献。

国際商学部では、経営学と経済学をベースとして、現代社会の多様な現場に対応するための独創的思考力・課題解決力・英語力を身につけ、グローバル企業に必要な経営管理能力と新事業を創造する企画立案力を育成しています。
国際商学部の柴田典子ゼミでは、消費者行動分析・ブランド論、マーケティング論を中心に研究を行っています。今回はそんな柴田ゼミの活動として、ゼミ生4名が取り組む、横浜南部市場内で鮮魚加工品をはじめとした物販と食堂の運営などを行っている企業「横濱屋本舗」とのプロジェクトについて紹介します。

横濱屋本舗との出会いは授業から

田中さん:私たちは、それぞれ2年次に企画立案型実習A(神奈川産学)という授業を受講しており、そこで横濱屋本舗さんについて知りました。授業では、商品のポスターや卓上POPなどを作成させていただき、何点かの作品が実際に店頭に掲出されました。
この授業がきっかけで、横濱屋本舗さんの事を知り興味を持っていました。
さらに、柴田ゼミの活動の中で、先輩方が商品開発に取り組んでいる事を知り、私たちも横濱屋本舗さんと一緒に何か出来ないかというのがスタートです。

(企画立案型実習A(神奈川産学)についてはこちらでも紹介しています。)

実際に商品を販売してみて気づいたこと。地域応援フェア。

赤嶺さん:2022年9月21日(木)~26日(月)の間にイトーヨーカドー能見台店で、先輩たちが商品化した食品ロス削減商品の冷凍豆腐「ソイフル」を販売しました。
店頭に設置したポスターやPOPは、授業やゼミで学んだブランド論と広告制作の知見に基づいて自分たちで考えて制作した物です。

地域応援フェア当日の様子(店頭POPは学生の手作り)

星本さん:商品の陳列などの準備から関わらせていただき、当日は社員の方からお客様との接し方についてもアドバイスなどもいただきました。当日の経験は非常に良い経験になりました。

田中さん:お客さんに商品を購入してもらうために、商品について深く知ることが必要なんです!どういう所がポイントで、どんな味がするのか、食べ方なんかを説明することで、自分たちも理解を深め、商品の価値を伝えることが出来ました。

満を持して臨んだ学生発案のイベント。「もったいないフェア」

深澤さん:9月29日(木)〜10月4日(火)には、横濱屋本舗の本店にて、私たちが今まで取り組んださまざまなもったいない解決に向けた取り組みをお伝えする企画を実施しました。
自分たちが開発した「おから」を使った商品の提供や、水産エコラベルのMEL認証について知ってもらうクイズ企画や福引大会などです。

もったいないフェア当日の様子

星本さん:この時に販売した「お!カラッとまぐろのコロッケ」は、横濱屋本舗さんの工場内で未利用食材であった国産のおからとまぐろの切り落としを使用していて、身体にも、環境にも優しいコロッケになっています。
私が試作の担当だったのですが、完成までには何度も試作を繰り返しました。なかなかおからとまぐろがまとまってくれなくて、バラバラになってしまうところが特に苦労しました。母からもアドバイスを貰ったりして、水分量などを調節して最終的に完成しました!

お!カラッとまぐろのコロッケの試作の様子とメニュー表

赤嶺さん:実はこちらの食堂でのメニュー表に使っているのは写真じゃなくて、メンバーの深澤さんが書いた「絵」なんです。

深澤さん:昔から絵は得意だったので、描いてみました。周りから沢山褒めていただき、嬉しかったです。メンバー内ではしっかりと役割分担が出来ていて、例えば、私がイラストの担当、田中さんがデジタル分野の担当、赤嶺さんがSNSの担当、星本さんが試作の担当など、それぞれの得意分野で力を発揮できたからこそ、今回のイベントが成功したのだと思います。

柴田先生やゼミの雰囲気はどんな感じ?

深澤さん:私は、意外と個人主義なのですが、個々のモチベーションも高く、グループで活動しても楽しく活動できました。なので、私のようにグループ活動が苦手だなと思っている人でも、楽しく過ごすことができます。

赤嶺さん:本当?(笑)
でも、本当にゼミの先輩方も手助けしてくれて、関係はすごく良いです。今回もゼミの中で3チームあるのですが、それぞれにアドバイスとかもしてくれたり、チーム同士で相互にアドバイスしあったりしています。

田中さん:全員クセは強めだと思いますが、お互いが刺激し合えるので、頑張ろうという気持ちになります。
また、色々と並行して進めていると、スケジュールがギリギリになってから柴田先生に確認を依頼することが多々あるのですが、いつも絶対対応してくれる安心感があります。

星本さん:やる事多くて大変な部分もありますが、それだけ沢山の機会を貰っているということなので、楽しみながら学ぶことができます。それに自分より忙しい柴田先生がすぐ動いてくれるので、私もやらないと!という気になります。
私が試作の担当だってお話ししたと思いますが、私の何倍も柴田先生は作ってます。絶対忙しいのに(笑)

赤嶺さん:本当にいつも忙しいのに、どんな無理難題をお願いしても、いつも優しく対応してくれます。いつ会ってもニコニコしていて明るいです。

田中さん:笑顔の圧はあるよね(笑)良い意味で!

廃棄予定のシールで制作された「もったいないアート」

そんな柴田先生が今回の取り組みでも一押しと語るのが「もったいないアート」です。これは、お刺身などのパックに貼ってある商品名やロゴの入ったシールから手作りで制作しました。今回のもったいないの取り組みにおける象徴的アイコンです。 通常、工場で余った分は全て廃棄されてしまいます。このアートは、数千枚にものぼる使い道のなかったシールを色分けして、ちぎって貼るという地道な作業を楽しみながら魚の絵を完成させました。現在も横濱屋本舗の物販エリアに掲出されているそうなので、横浜南部市場に行った際はぜひ探してみてください。

これからは今年の活動の集大成。ビジコンへ挑戦。

今年度の活動成果を元に、ビジコンに挑戦する予定でデータ分析したり、プレゼン資料を作成したりと大忙しの4名。
お客さんへのリサーチ、商品開発、販売までを自分たちで実際に体験することで、マーケティングを深く理解することが出来ています。
通常の授業だけでは学べない「生きた」マーケティングを学んでいる柴田ゼミの「横濱屋本舗チーム」を紹介しました。

横濱屋本舗を展開している株式会社横浜食品サービスの瀬戸代表取締役社長(左)と丸山統括顧問(右)と撮影
<ヨコ知リ!1問1答>
今回、インタビューに答えてくれたメンバーから代表して、田中さんと深澤さんに受験生時代の事を聞いてみました。

①YCUをいつ知った?
田中さん:高校3年の秋
深澤さん:高校2年の秋頃
②なぜYCUを選んだ?
田中さん:自宅から通える距離で経営学を学べる所だったから
深澤さん:商学部の学習内容とデータや統計にも強そうなところに魅力を感じた
③センター試験の結果はどうだった?
田中さん:数学が絶望的にできなかった
深澤さん:目標点は取れていたものの自己採点を間違えてしまい、焦りました
④試験当日のマストアイテムは?
田中さん:イヤホン
深澤さん:ハッカ飴とコーヒー
⑤おすすめ参考書
田中さん:DUO(聞き流しまくる)
深澤さん:大学入試の得点源
⑧試験当日の失敗談
田中さん:数学で公式をど忘れして全く解けなかった
深澤さん:前泊ホテルから学校までの電車が分からず、迷った

(2022/11/28)

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