MRIクラウドファンディングにかける想い
担当医からのメッセージ(耳鼻咽喉科)

がんは日本人の死亡原因の上位を占める病気ですが、早期に発見し、一人ひとりに最適な治療を行うことで、多くの患者さんの命を救い、生活の質を守ることが可能になってきています。乳がん、肝細胞がん、胆管がん、膵がん、頭頸部がんなどは、早期には症状が現れにくく、発見が遅れることも少なくありません。そのため、病変をできるだけ早く、正確に見つける高度な画像診断が、治療成績を大きく左右します。
横浜市立大学附属市民総合医療センターでは、各診療科が密接に連携し、手術、薬物療法、放射線治療を組み合わせた高度ながん医療を提供しています。患者さん一人ひとりに最適な治療を選択するためには、病変の広がりや性質を詳細に評価できる最先端の画像診断機器が欠かせません。
今回導入を目指す最新の3.0テスラMRIは、従来よりも高精細な画像により、小さながんや周囲組織への広がりをより詳しく評価することができます。乳がんでは腫瘍の広がりや多発病変の診断、肝細胞がんや胆管がんでは病変の性状や血管との位置関係の評価、膵がんでは早期病変の検出や切除可能性の判断、頭頸部がんでは腫瘍の浸潤範囲やリンパ節転移の評価などに大きく貢献します。より正確な診断は、不要な侵襲を減らし、手術や薬物療法、放射線治療の中から最適な治療法を選択することにつながります。
さらに、この最新MRIは日常診療だけでなく、新しいがん診断法や治療法の研究、そして未来のがん医療を担う医師・医療従事者の育成にも活用されます。一台のMRIが、目の前の患者さんの命を支えるだけでなく、がん医療のさらなる発展と新しい医療技術の創出につながります。
皆さまからいただくご寄付は、横浜市立大学附属市民総合医療センターが、地域の皆さまに最先端のがん医療を提供し続けるための大きな支えとなります。一人でも多くの患者さんが早期診断と最適な治療によって希望ある未来を築けるよう、そして横浜から世界へ新しいがん医療を発信していくために、温かいご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。