MRIクラウドファンディングにかける想い
担当医からのメッセージ(高度救命救急センター)

交通事故や転落などによる重症外傷、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血などを含む脳卒中は、一分一秒の遅れが命やその後の生活を大きく左右する救急疾患です。迅速かつ正確な診断は、命を救うだけでなく、重い後遺症を防ぎ、社会復帰の可能性を高めるために欠かすことができません。そのため、救命救急医療には、24時間365日いつでも高精度な画像診断を行える体制が求められています。
横浜市立大学附属市民総合医療センターは、横浜市認定の重症外傷センターである高度救命救急センターを有し、最重症の救急患者さんを受け入れる三次救急医療機関です。院内の各診療科・センターと緊密に連携し、地域医療の最後の砦として24時間365日、高度な救急医療を提供しています。
今回導入を目指す最新の3.0テスラMRIは、脳や脊髄、血管、軟部組織を従来の1.5テスラMRIと比較して、より高精細に描出します。重症外傷の微細な損傷や脳卒中の血管病変、てんかん診療における脳血流画像など、より精密な評価が可能となります。
具体的には、超急性期脳卒中において、障害を受けた脳組織や救済可能な脳組織をより正確に評価し、血栓回収療法や血栓溶解療法など最適な治療の判断に役立ちます。脳動脈瘤やくも膜下出血では、出血の原因や血管病変を詳細に評価し、迅速な外科治療や血管内治療につなげることができます。
また、多発外傷では、筋肉や靱帯、神経、臓器周囲の損傷などを詳細に把握し、各診療科が連携した最適な治療戦略の立案につながり、より安全で質の高い医療の提供に貢献します。
さらに、この最新MRIは日常の救急診療だけでなく、救急・外傷医療や脳卒中診療の新たな診断技術・治療法の開発に活用されるとともに、未来の救急医療を担う医師・医療従事者の育成にも貢献します。一台のMRIが、一人でも多くの命を救い、後遺症を減らし、地域全体の救急医療の質を向上させる大きな力となります。
皆さまからいただくご寄付は、横浜市立大学附属市民総合医療センターが、横浜市の救急医療を支える「最後の砦」として、最先端の医療技術を生かした高度な救急医療を提供し続けるための大きな支えとなります。一人でも多くの命を救い、大切な家族のもとへ笑顔で帰ることができる未来を守るため、温かいご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。