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乳腺・甲状腺外科

当科のご紹介

乳腺外科
規模の大きい大学病院の利点を生かし、形成外科・病理診断部・放射線部・遺伝子診療科・婦人科・生殖医療センター・精神医療センターなど様々な診療科や部門と連携し、薬剤師、看護師、検査技師とともに、世界基準の治療を提供しています。

甲状腺外科
甲状腺外科では内分泌外科専門医・甲状腺専門医が主に診断と治療を担当しています。甲状腺がんなどの腫瘍性疾患のみならず、バセドウ病などの機能性疾患や副甲状腺機能亢進症の手術も行っています。また、甲状腺癌に対する薬物療法も行っています。

患者さんへ

紹介予約制外来となっておりますので、必ず紹介状をご準備いただき、ご予約をお取りください。

主な対応疾患

昨年の初発乳がん手術例は229例でした。整容性を重視し、薬物、放射線治療と組み合わせて、最適な個別化医療を提供しています。MRIによる正確な広がり診断を駆使し、乳房温存術とセンチネルリンパ節生検を基本としています.
乳房切除の必要があれば、形成外科による再建も考慮し、一次一期再建手術を積極的に導入しています。昨年は34例に一次再建を施行しました.
また、子どもを得たいと希望する乳がん患者の治療について、生殖医療センターと連携し、妊孕性の温存に努めています.
遺伝性の乳癌に関する検査も施行しています.遺伝性乳癌卵巣癌症候群については,当院の遺伝子診療科と連携した診療を行っています.
再発進行例には、最新のエビデンスに基づいた治療を行っています。モットーはチーム医療であり、薬剤師、看護師および放射線部や病理部の技師などと連携して診療を行っています。特に看護師は、患者とその家族のQOL向上をめざして、独自の“Yokohama Breast Care研究会”を開催し、地域関連施設へ情報を発信しています。また、患者会“うらふねマンマの会”も活動しています。
最近の病期別治療成績(本学附属病院を含む、10年生存率)は、I期94%、Ⅱ期85%、Ⅲ期68%です。また、基礎的、臨床的な研究を他施設と共同で行っています。

甲状腺がんの種類には主に乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、低分化癌、未分化癌があります。そのうち9割以上を占めるのが乳頭癌です。甲状腺がんが疑われる腫瘍に対しては細胞診を行います。細胞診で甲状腺がんが疑われた場合には、頚部超音波検査、CT等で癌の進展範囲を確認し、適切な切除範囲を決定します。当科における乳頭癌の治療成績(10年疾患特異的生存率)はI期99%、Ⅱ期96%、Ⅲ期84%、Ⅳ期64%です。

バセドウ病の治療には薬物治療、放射線治療、手術があります。当科では薬物治療や放射線治療で寛解が得られない症例、妊娠希望など早期寛解希望のある患者さんに手術を行っています。バセドウ病に対する手術は根治を目指して甲状腺全摘術を標準術式としています。

副甲状腺機能亢進症は副甲状腺ホルモンの上昇により高カルシウム血症、腎機能障害、尿路結石の発症、骨密度低下につながる疾患です。術前に頚部超音波、CT、MIBIシンチを行い原因腺の局在診断を行います。手術は原因となっている副甲状腺を摘出します。術中迅速病理で副甲状腺が摘出できているかの確認もしています。

関連情報

施設認定

診療実績

2022年の甲状腺手術件数(全手術件数から副甲状腺機能亢進症の手術を引いた数)は136でした。なお、乳がん手術および甲状腺がん手術件数は以下のとおりです。

乳がん手術 229
甲状腺がん手術 73
乳がん手術 247
甲状腺がん手術 92
乳がん手術 230
甲状腺がん手術 83
乳がん手術 237
甲状腺がん手術 74