福島の復興と未来を“場所”と“人のつながり”から考える
~「地理学入門」で学ぶ—イノベ構想と地域共助の現場~
2026.01.23
- TOPICS
- 地域
- 防災・減災・復興
- 国際教養学部
国際教養学部 有馬貴之准教授担当の共通教養科目「地理学入門」では、12月23日(火)に、東日本大震災後の地域再生をテーマに、福島イノベーション・コースト構想(イノベ構想)について学ぶ授業を実施しました。
今回の授業では、福島イノベーション・コースト構想推進機構の飯田喜之さん、そして福島国際研究教育機構研究員兼株式会社いのちとぶんか社取締役の葛西優香さんを講師にお迎えし、復興とイノベーションが交差する福島の“いま”を学びました。
今回の授業では、福島イノベーション・コースト構想推進機構の飯田喜之さん、そして福島国際研究教育機構研究員兼株式会社いのちとぶんか社取締役の葛西優香さんを講師にお迎えし、復興とイノベーションが交差する福島の“いま”を学びました。
地理学入門、特別授業の様子
イノベ構想は、2011年に発生した東日本大震災と原子力災害により甚大な被害を受けた福島県沿岸部(浜通り地域)などの産業回復を目指し、新たな産業基盤を構築する国家プロジェクトです。廃炉、ロボット・ドローン、エネルギー・環境・リサイクル、農林水産業、医療関連、航空宇宙の6分野を重点プロジェクトに据え、福島ロボットテストフィールドなどの拠点整備を含めたプロジェクトの具現化による産業集積、教育や人材育成、交流人口の拡大などに向けた取り組みを進めています。授業ではこれらのイノベ構想の概要や取り組み等について、飯田さんにご紹介いただきました。
飯田喜之さん(左)、葛西優香さん(右)
また、講師の葛西さんは、東日本大震災を都内で経験し、その際に防災体制が十分ではないことを痛感されたそうです。この経験が、福島県浪江町を知り、共助の取り組みを発展させ、町づくりに関わりたいという思いにつながったといいます。浪江町に移住後、「災害時に生きるコミュニティ」を現場で育む実践を続けており、避難の経験を抱えた若者たちの語り合いの場づくり、伝統文化の再生と防災の自律的体制の構築などの取り組みについて、地域に根差した共助の実践として紹介されました。
参加した約200名の学生たちにとって、復興とイノベーションを両立させる取り組みの意義を理解し、福島の復興を“場所”と“人のつながり”から捉える視点の重要性を学ぶとともに、「もっと福島を知りたい」「実際に訪れてみたい」という福島へ思いを馳せる機会となりました。
参加した約200名の学生たちにとって、復興とイノベーションを両立させる取り組みの意義を理解し、福島の復興を“場所”と“人のつながり”から捉える視点の重要性を学ぶとともに、「もっと福島を知りたい」「実際に訪れてみたい」という福島へ思いを馳せる機会となりました。
ご登壇いただいた講師からのコメント
飯田さん
今回の出前講義では、福島県浜通り地域等の現状(課題)を知り、福島県のチャレンジを知る、そして、「自分たちが考え、動く(動かす)」人材になって欲しいという思いをお話しさせていただきました。
福島県浜通り地域等は、東日本大震災によって“人口減少”、“産業の空洞化”および“風評被害”等の日本の未来を先取りする『課題先進地』となってしまいました。しかし、解決すべき課題は明確であり、解決すべき課題があるところに“新しい技術”、“新しいビジネスモデル”が生まれると思います。葛西先生のお言葉をお借りすれば、福島県浜通り地域等は『課題解決先進地』のポテンシャルがあると思います。
それ故、「自分たちが考え、動く(動かす)」人材になるために、福島県浜通り地域等は、皆さんのキャリア形成において、多くの学びの場となると感じております。
『イノベ構想の本質は人』です。今後も、福島県浜通り地域等へ、興味・関心を抱いていただき、いつか、どこかで、福島県浜通り地域等でお目にかかれますことを楽しみにしております。
葛西さん
地域を知り、そこに住む人の考えや生き方を知り、自分の人生に反映していく。出会いと経験の中で自分自身が思考を繰り返すことが人生。災害は生きていれば発生すること。そのことに遭遇する前に知っておきたい教訓が福島にはたくさんあります。「何を備え、対応できる自分でいるか」、事前に考えておくことが大切だと捉えています。授業をご一緒させていただいた横浜市立大学の皆様と福島の現地にて一緒に考え、語り合える時間につながることを願っております。
飯田さん
今回の出前講義では、福島県浜通り地域等の現状(課題)を知り、福島県のチャレンジを知る、そして、「自分たちが考え、動く(動かす)」人材になって欲しいという思いをお話しさせていただきました。
福島県浜通り地域等は、東日本大震災によって“人口減少”、“産業の空洞化”および“風評被害”等の日本の未来を先取りする『課題先進地』となってしまいました。しかし、解決すべき課題は明確であり、解決すべき課題があるところに“新しい技術”、“新しいビジネスモデル”が生まれると思います。葛西先生のお言葉をお借りすれば、福島県浜通り地域等は『課題解決先進地』のポテンシャルがあると思います。
それ故、「自分たちが考え、動く(動かす)」人材になるために、福島県浜通り地域等は、皆さんのキャリア形成において、多くの学びの場となると感じております。
『イノベ構想の本質は人』です。今後も、福島県浜通り地域等へ、興味・関心を抱いていただき、いつか、どこかで、福島県浜通り地域等でお目にかかれますことを楽しみにしております。
葛西さん
地域を知り、そこに住む人の考えや生き方を知り、自分の人生に反映していく。出会いと経験の中で自分自身が思考を繰り返すことが人生。災害は生きていれば発生すること。そのことに遭遇する前に知っておきたい教訓が福島にはたくさんあります。「何を備え、対応できる自分でいるか」、事前に考えておくことが大切だと捉えています。授業をご一緒させていただいた横浜市立大学の皆様と福島の現地にて一緒に考え、語り合える時間につながることを願っております。
参加した学生の声 ※アンケートの一部抜粋
- 地元が仙台なので同じ東北の福島浜通りのイノベーションに関する話が聞けてわくわくしました!
- 復興は“元に戻すこと”だと思っていたので、新しい産業が次々と生まれていると知って驚きました。まったく知らない世界を知ることができて楽しかったです。
- 産業だけでなく、祭りや神社などの文化が人を再びつなぐ力を持っているという話に希望を感じました。復興には“人のつながり”が重要だという視点が印象的でした。
- 福島についてひとつの県を深く学ぶ機会は少なかったので、具体的な状況を知り関心がさらに高まりました。私たちが社会にどういかせるか考えるきっかけになりました。
- 郡山市出身で震災を幼い頃に経験しましたが、自分の経験をキャリアに生かす選択肢があることを知り、大きな気づきを得ました。共助の大切さを改めて学びました。
- 祭りや神社など地域に関わりの深いものを今大切にすることで、いざというときに災害復興の基軸として役立つことがある、という新しい視点を得ることができました。機会があれば福島に訪れ、復興に関わる人や地元の方とお話してみたいです。
有馬先生のコメント
このたびは本学の卒業生からのお声がけに端を発し、横浜市立大学の地理学入門を受講する学生達に、お二人から福島の現状と目指す地域の形をお伝えいただきました。この地理学入門という授業は、地域をみる力、理解するための力を養う地理学の素養を獲得するための授業です。世界はもとより日本各地にはさまざまなヒストリーがあります。その理解には人文・社会科学だけではなく、自然科学に関する知識の獲得、そしてそれらのつながりを捉えることがとても大切です。また、地域を理解するだけでなく、その地域を未来へ進めるためには、そこに住む人々が自らの地域をどのように捉え、どのような未来を描いているのかを実感する必要があります。今回のお二人の講演内容からは、充分にその地域の今と未来の形を感じ取ることができたのではないでしょうか。大変有意義な時間だったと思います。飯田様、葛西様どうもありがとうございました。
詳しくは参考ページをご覧ください:
福島イノベーション・コースト構想推進機構
https://www.fipo.or.jp/
このたびは本学の卒業生からのお声がけに端を発し、横浜市立大学の地理学入門を受講する学生達に、お二人から福島の現状と目指す地域の形をお伝えいただきました。この地理学入門という授業は、地域をみる力、理解するための力を養う地理学の素養を獲得するための授業です。世界はもとより日本各地にはさまざまなヒストリーがあります。その理解には人文・社会科学だけではなく、自然科学に関する知識の獲得、そしてそれらのつながりを捉えることがとても大切です。また、地域を理解するだけでなく、その地域を未来へ進めるためには、そこに住む人々が自らの地域をどのように捉え、どのような未来を描いているのかを実感する必要があります。今回のお二人の講演内容からは、充分にその地域の今と未来の形を感じ取ることができたのではないでしょうか。大変有意義な時間だったと思います。飯田様、葛西様どうもありがとうございました。
詳しくは参考ページをご覧ください:
福島イノベーション・コースト構想推進機構
https://www.fipo.or.jp/





