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石川学長、横浜緑ケ丘高等学校で講演

2025.11.14
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— 生き方や進路を考える高校1年生にエール —

10月15日(水)、神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校にて、同校卒業生の石川学長が1年生279名(男子123名、女子156名)を対象に講演を行いました。
本講演は「進路講演会」として開催され、「高校卒業後の進路や社会との関わり方、自身の生き方を考える機会を生徒に提供したい」との高校側の依頼により実現したものです。
当日、石川学長はマイクを手に、座って聞いている高校生の間を歩きながら、直接語りかけるように話を進めました。
時に生徒の反応に笑顔で応じ、コミュニケーションを取りながら進められた講演は、終始あたたかな雰囲気に包まれていました。
学長からのメッセージ:「実感することの大切さ」

講演では、石川学長が高校時代の思い出から、大学進学、そして海外留学に至るまでの経験を、エピソードを交えながら語りました。
留学を決めたきっかけについて、「アイスクリームが大好きで、アメリカの美味しいアイスクリームを食べてみたかったから」とユーモアを交えて話し、会場の高校生たちは笑顔に包まれました。
その後、学長はアメリカでの留学生活や研究活動の話を紹介し、「今はオンラインで世界中とつながることができるが、現地に行って自分の目で見て、肌で感じて、生活することでしか得られない学びがある」と、自らの経験を通して「実感することの大切さ」を伝えました。
海外での暮らしの中で直面した課題や発見、そしてそれをどう乗り越えたかについても語り、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
生徒との対話:「自分の答えを見つける時間」

講演の後半では、生徒との質疑応答の時間が設けられました。
「自分のやりたいことは海外に行かなくても学べると思うが、それでも留学する意味はありますか?」という高校生からの率直な質問がありました。
学長は、例えば、現地での食事や日常の出来事は、単なる記憶としてではなく、まるで“体で覚えている”かのように深く刻まれている。そうした体験は、実際にその土地に足を運んだからこそ得られるものであり、行った人と行かなかった人との間に生まれる大きな違いでもある。留学に行くかどうかは本人の自由であるとしながらも、「実際に行った人にしか見えない世界がある」という事実を強調しました。
会場全体が、自然と学長の話に引き込まれ、質問した生徒もうなずきながら聞き入っていました。高校生にとって「自分の未来を自分で選ぶ」大切さを考えるきっかけとなりました。
生徒から寄せられた感想からは、講演を通じて多くの生徒が「自分の考えを持ち、相手にロジカルに伝えること」の重要性を実感し、進路や将来に対する視野を広げるきっかけを得たことがうかがえました。「留学に対する関心が高まり、怖さよりも挑戦したい気持ちが強くなった」「異文化に触れることで自分の価値観が広がる」といった声が多く寄せられたほか、「最下位になっても挑戦することで経験になる」「自分の進路は自分で切り開くもの」といった前向きなコメントも見られました。石川学長の実体験に基づく言葉が、生徒一人ひとりの心に深く響いたことが伝わってきました。また、卒業生による講演ということもあり、「自分にも可能性があると感じた」「将来は後輩に伝えられるような人になりたい」といった感想も多く、講演は生徒の内面に大きな影響を与えたようです。
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