YCU 横浜市立大学
search

大学院生 富田 ひかりさんが筆頭著者の論文が、Communications Materialsに掲載!

2025.10.07
  • TOPICS
  • 学生の活躍

東京科学大学・AGC株式会社との共同研究により、大規模言語モデルを用いて困難な課題に対する解決策を生成する手法を開発


生命医科学研究科 博士前期課程1年(生命情報科学研究室)の富田 ひかりさんらの研究グループは、大規模言語モデルを用いて専門的な知識を活用した解決策を生成する手法を開発し、その研究成果が、『Communications Materials』に掲載されました。
富田 ひかりさん
筆頭著者
生命医科学研究科 博士前期課程1年
生命情報科学研究室
富田とみた ひかり さん

指導教員
生命医科学研究科
生命情報科学研究室 
寺山 慧 准教授(生命情報科学)

論文タイトル
Extracting effective solutions hidden in large language models via generated comprehensive specialists: case studies in developing electronic devices
(日本語訳:生成された包括的な「専門家」を用いて大規模言語モデルに隠された効果的な解決策を抽出する: 電子デバイス開発におけるケーススタディ)

掲載雑誌
Communications Materials
DOI:10.1038/s43246-025-00946-5
研究内容
詳細はこちらをご覧ください。
2025年10月3日プレスリリース「大規模言語モデルによるひらめきの創出—分野横断的な課題解決策を生成する手法の開発—」
WEBサイト:https://www.yokohama-cu.ac.jp/res-portal/news/20251007terayama.html


富田さんのコメント
このたび、本研究の成果を論文という形で発表できること、大変嬉しく思います。本研究の過程において、手法の確立や実験のためのプログラミングなど、幾つもの課題に直面いたしましたが、そのたびに、多くの方々にご支援いただきました。本論文の発表までに至ることができたのは、ひとえに皆様からのご支援の賜物だと感じております。日頃よりご指導いただいている寺山先生をはじめ、東京科学大学 総合研究院 元素戦略MDX研究センターの神谷利夫先生、AGC株式会社 材料融合研究所の中村伸宏さん、そして生命情報科学研究室の皆様に心より感謝申し上げます。今後、より幅広い分野に貢献できるよう、本手法の改良に向け、研究活動により一層精進してまいります。


指導教員 寺山 慧 准教授のコメント
富田さん、論文掲載おめでとうございます!本研究は、富田さんが学部4年生の時に取り組んだ卒業研究をまとめたものです。近年、大規模言語モデルやAIの研究は劇的に進展しており、その中で成果を残すことは容易ではありませんが、学部生でも最先端の研究が可能であることを証明してくれました。研究から論文執筆・リバイス対応までいろいろと大変だったと思いますが、この経験を生かしてさらに研究を発展させてくれることと期待しています。
また、本研究を進めるにあたって、神谷先生・中村様をはじめ共同研究者の先生方から多くのサポートを頂きました。この場を借りて感謝申し上げます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOAL

  • 04.質の高い教育をみんなに