YCU 横浜市立大学
search

【レポート】外国人留学生と日本人学生が企業の課題に取り組む「夏季集中講義」を開講しました

2025.10.07
  • TOPICS
  • キャリア・就職
  • グローバル
  • 教育
9月1日から9月5日の5日間、夏季集中講義「キャリア形成実習(横浜の産業と企業理解)」を本学みなとみらいサテライトキャンパスにて開講しました。
令和7年度は70名を超える履修希望者の中から抽選で選ばれた28名(外国人留学生14名、日本人学生14名)がチームに分かれて、協力企業(ヤマハ発動機株式会社、三菱電機株式会社)の課題解決に取り組みました。

横浜の産業とみなとみらい地区について学ぶ

本学キャリア支援センター長・小島 伸彦教授(理学部・生命ナノシステム科学研究科、学長補佐)からの開講挨拶後、ゲスト講師の横浜未来機構・森氏から、横浜市の産業やみなとみらい地区の歴史について学びました。
協力企業2社からはそれぞれの「企業紹介」の後、「課題テーマ」の発表がありました。
小島教授の開講挨拶で講義がスタート!「受講後に人生が変わったと思える講義」と紹介。
外国人留学生と日本人学生がチームになって、企業の課題解決に取り組む講義。

課題テーマ(発表順)

・「ヤマハ発動機の製品・サービスのワクワクする使い方で横浜の社会課題解決を!」ヤマハ発動機
・「涼を楽しむDXアイディア」三菱電機

横浜未来機構
事務局
森 幸太郎氏

ヤマハ発動機株式会社
共創・新ビジネス開発部
和田 朋智毅氏

三菱電機株式会社
共創推進部
花田 太郎氏

職場見学で得た情報をグループワークへ活かす

職場見学では、みなとみらい地区にある各企業のオフィスを訪問し、共創スペースやショールームなどを見学させていただきました。2社の共創スペースに感激した学生からは「ワクワクする空間だった」「展示物を見て、企業のサステナビリティに関する意識の高さを感じた」などの感想がありました。また、現役社員の方々に直接質問するコーナーもあり、キャリアの参考になるお話も伺えるなど有意義な時間となりました。
【ヤマハ発動機】
共創スペース「YAMAHA MOTOR Regenerative Lab(通称:リジェラボ)」を貸し切りで見学。現役社員の方々の担当業務やキャリアの築き方のお話も伺えた。
【ヤマハ発動機】
体験型ショールーム「Yamaha E-Ride Base」を見学。製品や最新技術の企画展が開催されており、eBikeの楽しさも体験できる施設。
【三菱電機】
共創空間「Serendie Street Yokohama」は、様々なデータを分析・活用し、新たな価値を創出するための空間。今回は特別に執務室も見学できて感激。
【三菱電機】
「Serendie」のデザインを写したデジタルサイネージ前で社員の方々と記念撮影。共創空間には、見学当日も多くのお客様で賑わっていた。
本講義を担当する本田キャリア支援コーディネーターから「課題解決のための手法」や「グループワークの進め方」を学んだ後、企業の課題解決のためのグループディスカッションを行いました。


成果発表会で各企業へプレゼンテーション

最終日は、いよいよ協力企業の課題解決についての成果発表会です。斬新な課題解決のアイディアを発表したり、オリジナリティあふれるプレゼンテーションを行ったりと、各グループとも工夫を凝らしていました。
ゲストコメンテーターの皆様(横浜未来機構・森 幸太郎氏、ヤマハ発動機・福田 晋平氏、三菱電機・花田 太郎氏)からは、アイディアに対する鋭いご指摘や「プレゼンの構成が素晴らしい」「ぜひ、アイディアを実現させたい」などのコメントをいただきました。
すぐに実現できそうなアイディアから中長期的な視点で提案されたアイディアまで、クオリティの高い発表が続いた。
【コメンテーターの皆様】
左から、横浜未来機構・森氏、ヤマハ発動機・福田氏、三菱電機・花田氏。
横浜市立大学 キャリア支援コーディネーター 本田 陽子
(国家資格キャリアコンサルタント、1級キャリアコンサルティング技能士)
キャリア支援歴20年の実務経験を活かして本講義の企画・講義を担当。

本講義が目指すもの

本講義では、日本での就職に関心を持つ外国人留学生と、外国人留学生との協働について学びたい日本人学生が協働して企業を取り巻く課題解決に取り組むことで、多様な価値観を受容する力を養います。
答えが一つではない課題に対して、学生の皆さん一人ひとりが主体的な態度で、ディスカッションを重ねながらアイディアを形にしていきました。加えて、5日間という短い期間でありながらも、学生の皆さんの成長を感じられる瞬間が多々ありました。
履修希望者が多く、かつ履修した学生からの満足度も高い本講義は、次年度も開講予定です。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOAL

  • 08.働きがいも経済成長も
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう