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国際教養学部 石川ゼミの学生が台湾の銘傳大學の学生とみなとみらい21地区まちあるき

2025.07.03
  • TOPICS
  • 防災・減災・復興
  • 国際教養学部

~関東大震災の痕跡・遺構を探す~

6月12日(木)、国際教養学部 都市学系の石川 永子准教授(都市防災計画論)のゼミに所属する4年生の学生12名が、台湾の銘傳めいでん大学から、日本の防災や都市計画を学ぶため来日した学生15名および邵 珮君 (Pei-Chun SHAO)教授と共に、みなとみらい21地区周辺のまちあるきを行いました。
約1時間半のまちあるきでは、YCU学生2名と台湾の学生2~3名が1グループになり、事前にYCU学生が調べて作成した資料を参考に巡りました。横浜の歴史的建物の利活用と共に、約100年前に発生した関東大震災の痕跡や遺構のほか、まちの防災に関するものを探しました。
さらに、まちあるき終了後のワークショップでは、建物や痕跡、遺構から発見したことや、道中で発見したものなどについて各グループから発表し合い、学びを深めることができました。
その後、各大学の学生たちが、実習やゼミ活動の成果を発表して、台湾と日本の地域防災や災害対応について学びを深めました。
各グループで発表している様子
訪れた場所一例:
●山下公園(関東大震災のがれきで埋め立てて造られた)
●横浜公園(震災直後には、4~6万人を超える避難者が押し寄せ、罹災者住宅や仮設庁舎が建てられた)
●横浜地方裁判所 慰霊碑
発表資料では各グループの集合写真も紹介しました
●参加したゼミ生の感想
台湾の学生に説明しながらまちあるきをすることで、改めて自分自身が住む街の歴史や防災について理解を深めることができました。また、行ったことのある場所でも防災を意識することや、台湾の学生の視点が加わることで新たな気づきがあると学べました。国や文化の異なる学生と交流できる貴重な機会をいただけたことに感謝するとともに、この経験を今後の学習にもつなげていきたいと感じています。(4年 黒田好花さん)

今回台湾の学生の皆さんと共に横浜・みなとみらいエリアを歩き、横浜開港記念館や横浜公園などを訪れて、関東大震災をはじめとする過去の災害の教訓を共有しました。普段訪れる機会の少ない場所を見学できただけでなく、台湾の学生たちの防災意識の高さに刺激を受ける貴重な経験となりました。言語や文化の違いを越えて、互いの知識や経験を分かち合うことは、防災への理解と実践をさらに深める大きな一歩となると感じました。(4年 星野未羽さん)
●石川永子准教授のコメント
今回交流した台湾の学生たちのなかには、1年半前に横浜市立大学が海外フィールドワークで台湾を訪問した際に、私たちと共に台北の商業地域の防災力向上についてフィールドワークや提案課題に取り組んだ仲間が複数含まれており、学生たちにとっては、楽しい再会の機会ともなりましたし、2024年に発生した花蓮地震の対応から学ぶなど、継続的な防災の学習交流ともなりました。日本や台湾は、台風などによる風水害や地震が頻発する国として、防災について、研究教育を継続していくことが大切だと、改めて感じます。
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