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木原生物学研究所の村瀬浩司特任教授が日本農芸化学会2025年度大会にて農芸化学研究企画賞を受賞!

2025.05.14
  • TOPICS
  • 研究

農薬もAIが設計してくれる時代へ

木原生物学研究所 生命化学部門の村瀬 浩司特任教授が、日本農芸化学会2025年度大会にて、「農芸化学研究企画賞」を受賞しました。この賞は、農芸化学分野における新たな産業の育成をめざして、農芸化学の特徴を活かした研究領域における斬新な研究企画に対して授与されるものです(農芸化学会HPより)。
村瀬 浩司特任教授
受賞者
木原生物学研究所 生命化学部門
村瀬 浩司むらせ こうじ特任教授

受賞内容
日本農芸化学会2025年度大会
農芸化学研究企画賞

発表題目
AIを用いた次世代創農薬
今回の発表内容について村瀬先生に解説していただきました。
最近、米を含めた食料品の高騰が何かと話題になっており、安定で持続的な食糧生産・供給の重要性を実感されていると思います。作物は常に害虫、病原菌、雑草などの脅威にさらされており、人類はそれらの脅威に対抗するためにさまざまな農薬を開発してきました。一方で、それらの薬剤の開発に係るコストは増大しており、新規な薬剤の開発は年々困難になってきています。
近年AI(Artificial Intelligence)技術の発展によって、AIが人の能力を上回るパフォーマンスを出すことが多くなってきました。そこで私たちは、AI技術を駆使することによって、新しい農薬の元となるリード化合物を設計する研究を企画しました。このアプローチは新規薬剤の開発に係るコストを削減し、日本の農業と食料事情の改善に貢献すると期待されます。
AI創農薬のイメージ図
村瀬先生のコメント
このたびはこのような賞を頂き、関係者の方々、また協賛の企業の方々に深くお礼申し上げます。この賞は今後発展が期待される研究企画に対して授与されるもので、AI技術が本業界にも革命的な進展を与えてくれるという期待の表れだと考えております。ご期待に沿えますよう今後も努力を続けていきます。

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