公衆衛生学教室 特任助手の黒田浩行さんが、第35回日本疫学会学術総会で優秀演題賞を受賞
2025.04.02
- TOPICS
- 研究
- 医学部医学科
デジタルヘルス技術による、糖尿病予防の可能性を検討
横浜市立大学医学部 公衆衛生学教室 特任助手の黒田 浩行さんが、2025年2月12~14日に高知市文化プラザかるぽーとで開催された「第35回日本疫学会学術総会」において、「2型糖尿病発症予防のライフスタイル介入におけるデジタルヘルス技術の効果:系統的レビューとメタ解析」について発表し、優秀演題賞を受賞しました。

受賞者
医学部 公衆衛生学教室
特任助手
データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻 博士前期課程2年 (受賞当時)
黒田 浩行さん
受入教員
医学部 公衆衛生学教室
後藤 温 教授
受賞内容
第35回日本疫学会学術総会
優秀演題賞
発表題目
2型糖尿病発症予防のライフスタイル介入におけるデジタルヘルス技術の効果:系統的レビューとメタ解析
医学部 公衆衛生学教室
特任助手
データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻 博士前期課程2年 (受賞当時)
黒田 浩行さん
受入教員
医学部 公衆衛生学教室
後藤 温 教授
受賞内容
第35回日本疫学会学術総会
優秀演題賞
発表題目
2型糖尿病発症予防のライフスタイル介入におけるデジタルヘルス技術の効果:系統的レビューとメタ解析
今回の発表内容について黒田さんに解説していただきました。
この研究では、2型糖尿病を防ぐために生活習慣(食事や運動など)を変える際の、スマートフォンなどのモバイルアプリやテキストメッセージを使った「デジタルヘルス技術」の効果を調べました。結果として、糖尿病を予防できると断言するにはまだ証拠が不十分でしたが、特にモバイルアプリを使った方法は、体重を減らす効果が大きい可能性があることが分かりました。今後、技術が進むことで糖尿病の予防につながる新しい証拠が得られるかもしれない、という期待が示されています。
黒田 浩行さんのコメント
公衆衛生学教室では、これまで医師として培ってきた臨床経験や、本学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻で学んできた疫学手法を活用して、健康の維持や疾病の予防に関する研究を行っています。本研究は『2型糖尿病発症予防を目的としたデジタル技術によるヘルスケアサービスに関する指針』策定に関する委員会における活動の一環として行いました[1]。
今回の受賞を励みとして、データサイエンスを活用し、公衆衛生の向上に資する研究をさらに深めていきたいと思います。また、この取り組みを進める上でご協力いただいた多くの関係者の皆さまに、心から感謝申し上げます。
受入教員 後藤 温教授のコメント
黒田浩行さんの受賞を大変うれしく思います。黒田さんは、2023年度に開設された大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻博士後期課程の1期生として在籍し、現在も活躍されています。
今回の受賞研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業」における順天堂大学・綿田裕孝先生研究班の分担研究開発課題として行われたものです。デジタルヘルス技術を活用した糖尿病予防に関するエビデンスを網羅的に検索し、批判的な吟味を経て量的に統合し、さらに集団への応用可能性という視点を取り入れて評価を行うなど、まさにヘルスデータサイエンスの醍醐味を体現した研究です。
黒田さんは日本疫学会優秀演題賞を2年連続で受賞されました。今後ますますのご活躍を期待しております。
[1] 日本糖尿病学会 『2型糖尿病発症予防を目的としたデジタル技術によるヘルスケアサービスに関する指針』について
https://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=421
この研究では、2型糖尿病を防ぐために生活習慣(食事や運動など)を変える際の、スマートフォンなどのモバイルアプリやテキストメッセージを使った「デジタルヘルス技術」の効果を調べました。結果として、糖尿病を予防できると断言するにはまだ証拠が不十分でしたが、特にモバイルアプリを使った方法は、体重を減らす効果が大きい可能性があることが分かりました。今後、技術が進むことで糖尿病の予防につながる新しい証拠が得られるかもしれない、という期待が示されています。
黒田 浩行さんのコメント
公衆衛生学教室では、これまで医師として培ってきた臨床経験や、本学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻で学んできた疫学手法を活用して、健康の維持や疾病の予防に関する研究を行っています。本研究は『2型糖尿病発症予防を目的としたデジタル技術によるヘルスケアサービスに関する指針』策定に関する委員会における活動の一環として行いました[1]。
今回の受賞を励みとして、データサイエンスを活用し、公衆衛生の向上に資する研究をさらに深めていきたいと思います。また、この取り組みを進める上でご協力いただいた多くの関係者の皆さまに、心から感謝申し上げます。
受入教員 後藤 温教授のコメント
黒田浩行さんの受賞を大変うれしく思います。黒田さんは、2023年度に開設された大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻博士後期課程の1期生として在籍し、現在も活躍されています。
今回の受賞研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業」における順天堂大学・綿田裕孝先生研究班の分担研究開発課題として行われたものです。デジタルヘルス技術を活用した糖尿病予防に関するエビデンスを網羅的に検索し、批判的な吟味を経て量的に統合し、さらに集団への応用可能性という視点を取り入れて評価を行うなど、まさにヘルスデータサイエンスの醍醐味を体現した研究です。
黒田さんは日本疫学会優秀演題賞を2年連続で受賞されました。今後ますますのご活躍を期待しております。
[1] 日本糖尿病学会 『2型糖尿病発症予防を目的としたデジタル技術によるヘルスケアサービスに関する指針』について
https://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=421