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データサイエンス学部3年生 上田ゼミの学生チームが学生奨励賞を受賞!

2025.03.25
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  • 学生の活躍
  • データサイエンス学部

データサイエンス学部上田ゼミの学生が購買履歴データを使った分析に挑戦!

データサイエンス学部上田雅夫教授(ビジネス・サイエンス)のゼミの学生チーム「ヨッチーB」が、令和6年度データ解析コンペティション・日本経営工学会・経営情報部門において、学生奨励賞を受賞しました。

データ解析コンペティションは、経営科学系研究部会連合協議会が主催し、1994年から毎年開催され、現在では約100チームが参加する歴史のあるコンペティションです。このコンペティションでは、様々な視点からモデル構築及びデータ解析を行い、新たな知見を誘発することによって、産学が連携して学術研究及び実務研究の発展に寄与することを目的としています。産と学の両者より参加チームを募り、共通のデータを利用して、データ分析の新規性、ビジネス有効性を競い合う大会です。
「ヨッチーB」は、お正月や土用の丑の日などのイベントに関連する商品(クワイやうなぎなど)が、イベントの前後でどのように販売状況が変化するかを分析しました。分析には、47都道府県ごとの変量効果を考慮した変曲点モデルを用いました。分析の結果、都道府県ごとに販売が急増加するタイミングに違いがあることや、イベントの前後の販売量に地域ごとの差が見られることが明らかになりました。この分析を通じて、地域ごとに適したマーチャンダイジング戦略*1を立てるための有益な示唆を得ることができました。
「ヨッチーB」のメンバー(左から勝部さん、岩崎さん、笠原さん)と上田教授
受賞者
データサイエンス学部3年生
岩崎 拓斗いわさき たくとさん
笠原 結花かさはら ゆかさん
勝部 花菜かつべ はなさん

指導教員
データサイエンス学部 
上田 雅夫 教授(ビジネス・サイエンス)

受賞内容
令和6年度データ解析コンペティション・日本経営工学会・経営情報部門
学生奨励賞

本コンペティションの分析データ
リサーチアンドイノベーション社のアプリ「CODE」から収集されたレシートデータのうち生鮮並びに総菜カテゴリの約3年分の購買履歴データを分析
岩崎 拓斗さんのコメント
この半年間のデータ分析は、本当に貴重な経験でした。分析方針を立てる際には、ビジネスのニーズを意識しながら、求められるアウトプットを考える必要があり、苦戦しました。
また、実際の分析も思うように進まないことが多かったですが、試行錯誤の末に成功したときの達成感は、今でも鮮明に覚えています。この経験を活かし、今後の個人研究にも挑戦していきたいと考えています。
笠原 結花さんのコメント
今回のデータ分析を通じて、実データを扱う難しさを改めて実感しました。
チームで活動する中で新たな視点やアイデアに気づくことができ、共に努力した仲間と受賞できたことをとても嬉しく思います。また、他大学の発表からも多くの学びがあり、今後の課題も明確になりました。上田先生、ご指導ありがとうございました。
勝部 花菜さんのコメント
チームで協力し、学生奨励賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。最初は、時間をかけてもなかなか結果が出ず、もどかしい思いをしましたが、上田先生からのアドバイスやチームでの議論を重ねることで、最終的にモデルを作成することができました。今回の経験を活かし、今後の研究活動にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
指導教員 上田 雅夫教授のコメント
今回のデータは、スマートフォンのアプリから収集された個人の買い物の履歴を、性・年代・都道府県別に集計したものでした。そのため個人の購買データと比較すると、情報量が少なく分析のテーマをひねり出すことが難しかったと思います。そのようなデータに対し、メンバー間で話し合いを繰り返し、分析のトライ& エラーを通じて、愚直にデータ分析に取り組んだことが、受賞につながったと思います。

用語説明
*1 マーチャンダイジング戦略:小売業や流通業において、消費者に商品を適切に提供するための販売戦略
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