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外科治療学の齋藤綾教授が、第61回米国胸部外科学会で、STS/WTS Extraordinary Women in Cardiothoracic Surgery awardを受賞!

2025.02.14
  • TOPICS
  • 医療

女性胸部外科医が「外科医として」前向きに幸せに発展していくための日米相互協力

横浜市立大学医学部医学科 外科治療学の齋藤 綾教授が、2025年1月24日(金)にカリフォルニア州ロサンゼルスで開催された第61回米国胸部外科学会において、STS/WTS Extraordinary Women in Cardiothoracic Surgery awardを受賞しました。

この賞は、臨床診療で優れた業績を挙げ、日々の業務を遂行し、専門分野をサポートする上で、誠実さ、リーダーシップ、創造性、専門知識を発揮した女性心臓胸部外科医を表彰するものです。この賞は今年で3年目を迎えますが、アジアからの受賞は齋藤教授が初めてです。
齋藤綾教授
受賞者
医学部医学科 外科治療学
齋藤 綾 教授

受賞内容
第61回米国胸部外科学会
STS/WTS Extraordinary Women in Cardiothoracic Surgery award
齋藤 綾教授に受賞のコメントをいただきました。
このたびは非常に栄えある賞を頂き心より光栄に思っております。この賞は、世界の女性心臓血管外科の草分け的な存在のNina Starr Braunwald先生(米国)にちなんで創設され、臨床・研究・教育包括的に取り組んでいる/取り組んできた女性胸部外科医に贈られる賞です。横浜市立大学外科治療学主任教授として迎え入れていただいたことや、恩師である本村昇先生(東邦大学 )の推薦という後押しが受賞に拍車をかけたことは想像に難くありません。横浜市立大学医学部を卒業後に、 本学の外科治療学教室(旧第一外科学教室)での一般外科研鑽、東京大学胸部外科教室での大学院研究過程を含む心臓血管外科修練、カナダにおける臨床留学経験、東邦大学佐倉医療センターでの臨床・教育の実践などの全て経験に助けられて受賞が叶ったと思います。
’Women in Thoracic Surgery (WTS)’との出会いは20年ほど前に米国胸部外科学会(Society of Thoracic Surgeons, STS)に参加した際のことでした。WTSが主催するランチョンセミナーに参加し、米国の女性医師たちが互いに集まり高め合う共に活動する様子を目の当たりにして、非常に感銘を受けました。日本でも女性が自由に活躍できる土壌を整えていくためにも、少ない女性胸部外科医で力を併せて同様の方法で同じ目的を掲げて活動すれば何かが変わるかもしれないとの期待を胸に、2006年に’WTS in Japan’を設立し、年1回の講演会を併設した集会を日本胸部外科学会共催の下で開催し続けました。新たな世話人の先生方を中心に、2024年には第19回集会が開催されました。
このような小さな努力と試みの積み重ねが米国で表彰されるのは夢のようなことで、今後の大きな励みになりました。本学の外科治療学教室主任教授としての任期が約10年強ありますが、教室の発展や自分自身の発展に前向きに取り組んでいこうと勇気づけられた大きな経験となりました。これまで支えとなってくださった多くの方々に、心より感謝申し上げます。
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