YCU 横浜市立大学
search

国際教養学部 有馬貴之准教授が、日本地理学会から2022年度の学会賞(論文発信部門)を受賞

2023.04.05
  • TOPICS
  • 研究
  • 国際教養学部

コロナ禍に開催された東京オリンピック・パラリンピックと観光の関係について既往研究の総括を行う

横浜市立大学国際教養学部 有馬貴之准教授(専門:観光地理学・観光マネジメント・観光政策)が、日本地理学会より2022年度日本地理学会賞(論文発信部門)を受賞しました。
日本地理学会賞は、日本地理学会が刊行した学会誌に掲載された優れた論文の著者や、研究や普及に関して功績のあった団体や個人を対象としています。
論文発信部門は、該当期間において本地理学会が刊行した学会誌(E-journal GEO)に掲載された論文の執筆者を対象とする賞です。
受賞者
横浜市立大学国際教養学部 准教授
(横浜市立大学大学院 都市社会文化研究科)
有馬 ありま 貴之 たかゆき

研究論文
日本における「オリンピック・パラリンピックと観光」の研究—東京2020を契機とした研究視点の導出に向けて—

今回受賞した論文の研究内容について有馬先生に解説していただきました。

研究内容
コロナ禍で開催された東京2020は、一体どんな効果をもたらしたのか。特に、開催決定時には大きく期待された観光への効果は、ほぼ皆無であったと考えるのが普通の感覚かもしれません。しかし、開催が決定されてから新型コロナの騒動が生じる前までは、分野を問わず様々な研究者や専門家が、東京2020と観光についてその課題や展望を議論していました。その約200件の研究や論考を整理すると、日本の学術界で議論されてきたことをいくつかのトピックに分けることができます(図)。既存研究の整理は大変なことですが、本研究をたたき台にして今後に行うべき研究や実践を見つけ出していただければと思います。


(図)東京2020を契機とする「オリンピック・パラリンピックと観光」の研究トピック
有馬貴之准教授のコメント
日本地理学会から学会賞(論文発信部門)をいただきました。大変光栄です。東京2020はテーマとして一般にも目立つこともあり、今回このような賞をいただいたと思っていますが、個人的には具体的な研究はまだまだ発展途上だと思っています。今回の受賞を励みに、アンケート調査や人流データの分析を加え、より実証的、分析的な研究を行なっていきたいと思います。ありがとうございました。

問い合わせ先

横浜市立大学 広報課
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp


 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加