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大学院生 青木 澄香さんが日本結晶成長学会52回結晶成長国内会議 学生ポスター賞を受賞!

2024.02.29
  • TOPICS
  • 学生の活躍
  • 研究
生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻 博士前期課程2年の青木 澄香さんは、ウインクあいち(名古屋市) 2023年12月4日(月)~12月6日(水)で開催された第52回結晶成長国内会議(JCCG-52)で「学生ポスター賞」を受賞しました。
受賞者
生命ナノシステム科学研究科
物質システム科学専攻 博士前期課程2年

青木あおき 澄香  すみか さん

指導教員
生命ナノシステム科学研究科
橘 勝 教授(ナノ材料科学)

受賞内容
日本結晶成長学会
第52回結晶成長国内会議
学生ポスター賞

講演題目 
過冷却法およびCzochralski法による高品質ベンジル結晶の作製

今回の発表内容について青木 澄香さんに解説していただきました。
結晶は、塩の結晶、ダイヤモンド、シリコンなど私達の身近に存在しています。その結晶は、分子や原子が規則正しく並ぶことで構成されています。私達の研究室では、最近、非対称の分子から構成される結晶では、分子が規則正しく並びながら微小にねじれていることを見つけました。この観察は、これまでの結晶の概念を覆すような発見であり、世界中から注目を集めています。この仮説がより一般的な現象かを実験的に明らかにするために、現在、私は対称および非対称分子からなる様々な種類の高品質な結晶を作製し、それらの結晶がねじれているかを調べています。発表では、シリコンのような高品質な半導体結晶の作製に用いられているCzochralski(チョクラルスキー)法*1を、低分子有機結晶の作製に応用したことを報告しました。結果、X線放射光を用いた測定で単結晶が作製できていることが分かりました。今後、これらの結晶を用いて微小ねじれの評価を目指します。

青木 澄香さんのコメント
修士2年生からこのテーマを取り組み始め、学会賞を受賞する段階までたどり着けたことを非常に嬉しく思います。学会会場には、異なるバックグラウンドを持つ方々がおられ、研究に対するアドバイスを頂くことができました。受賞することができたのは、研究活動を支えてくださった橘先生、鈴木凌先生を始めとした研究室メンバー皆様のおかげです。今後も日々研究に励んでいきたいと思います。

指導教員 橘 勝 教授からのコメント
青木さん、ポスター発表賞おめでとう!他大を卒業して大学院から私の研究室に入り、研究分野も変わり大変だったと思います。実質わずか1年半ぐらいの研究室活動の中で、発表賞を受賞するまでに成長したことを大変嬉しく思います。この発表賞も青木さんの持ち前の物怖じしない性格と積極性が高く評価されたのだと思います。この春からは就職ですが、研究室で培った経験を活かし、より一層の活躍を期待しています。


用語説明
*1 Czochralski法:坩堝内で溶融させた原料融液を温度勾配下で上方に引き上げることによって、 大型のバルク単結晶を育成する方法
 
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