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循環器・腎臓・高血圧内科学教室 田口慎也医師が、AHA Hypertension Scientific Sessions 2023にて受賞

2023.10.05
  • TOPICS
  • 研究

皮膚組織の調節系を介した血圧の新規制御メカニズムを報告

横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学教室 田口慎也 医師(大学院医学研究科 博士課程4年)が、9月7日~10日に米国マサチューセッツ州ボストンで開催された、米国心臓協会(AHA)*1が主催する「Hypertension Scientific Sessions 2023」において、New Investigator Award for Japanese Fellowsを受賞しました。

今回、田口先生が受賞されたNew Investigator Award for Japanese Fellowsは、AHAと日本高血圧学会の連携により設立された賞であり、多くの日本人若手研究者の中から最優秀演題に選出され、Award Session にて記念講演を行いました。
受賞者
循環器・腎臓・高血圧内科学教室
田口たぐち 慎也 しんや 医師/大学院生(医学研究科 博士課程4年)

指導教員
循環器・腎臓・高血圧内科学 
田村 功一 主任教授 涌井 広道 准教授 小豆島 健護 助教

講演題目
「Activation Of The Skin Renin-angiotensin System Contributes To The Development Of Hypertension」
日本語訳:
皮膚組織レニン・アンジオテンシン系の亢進は高血圧の発症進展に寄与する
—研究内容について田口先生に解説していただきました。
高血圧症は原因のはっきりしない本態性高血圧が約9割を占めており、その発症メカニズムの解明が待たれています。今回の研究では、人体最大の臓器である皮膚組織に着目し、全身の水分量や塩分の量を調節するホルモンシステムであるレニン・アンジオテンシン系が、皮膚においても重要な役割を果たし高血圧の発症進展に影響を与えていることを発見しました。
(右から3人目)田口慎也医師
田口先生のコメント
この度、国際学会に参加させていただき、また栄誉ある賞を受賞することができ大変嬉しく思っております。海外では高血圧の基礎研究が活発に行われており非常に刺激を受けました。引き続き、本学での研究成果を国際的な舞台で発信していけるよう努力してまいります。
指導教員:田村先生からのコメント
循環器・腎臓・高血圧内科学教室では、1853年黒船来航の横浜・神奈川の歴史に根ざす「門戸開放」、サイエンス・アカデミアの高みをめざす「研究重視」、 地域貢献重点の「患者第一」を理念としています。そして、循環器・腎臓・高血圧内科学教室のモットーは、『ともにめざそう! “心血管腎臓病”病態連関制御を通じた”From molecules to the whole body, and to the Society”実現のための横浜・神奈川発のエビデンス創出』です。
今回、大学院生の田口医師が本賞を受賞したことは、多くの大学院生と指導教員にとっても大きな励みになると思います。




 <用語説明>
*1 米国心臓協会:米国心臓協会(American Heart Association)は、心血管障害、脳卒中の研究および、心肺蘇生教育に関する情報を世界的に発信する、1924年に設立された米国の患者支援団体である。
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