横浜SDGs漫才グランプリ2022を開催しました!
2023.01.06
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横浜SDGs漫才グランプリ2022を開催しました!
10月30日(日)13時より、横浜市立大学みなとみらいサテライトキャンパスにて、「横浜SDGs漫才グランプリ2022」が開催されました。
横浜市立大学国際教養学部 影山摩子弥教授(比較社会システム論)が主催し、影山ゼミの学生と障害者の当事者団体横浜ピアスタッフ協会(YPS)のスタッフが出場し、6組の登壇者による漫才パフォーマンスが行われました。それぞれの個性あふれる漫才ネタは、会場の人々を魅了しました。優勝は、桃太郎の話にSDGs漫才らしい要素を盛り込んだ「海鮮パプリカ」でした。
横浜市立大学国際教養学部 影山摩子弥教授(比較社会システム論)が主催し、影山ゼミの学生と障害者の当事者団体横浜ピアスタッフ協会(YPS)のスタッフが出場し、6組の登壇者による漫才パフォーマンスが行われました。それぞれの個性あふれる漫才ネタは、会場の人々を魅了しました。優勝は、桃太郎の話にSDGs漫才らしい要素を盛り込んだ「海鮮パプリカ」でした。

【横浜SDGs漫才グランプリ2022の概要】
開催日時:2022年10月30日(日)13:00から
開催形式:ハイブリッド (現地・Zoom)
現地会場:横浜市立大学みなとみらいサテライトキャンパス
プログラム
12:30 会場・受付開始
13:00 漫才パフォーマンス
14:00 グランプリ発表
15:30 終了
【登壇者6組】
チーム名 | 登壇者名 | かかわるSDGsのゴール/ターゲット | |
---|---|---|---|
第1グループ | 明るい虹 | 沖山夏菜(YCU) 中田呼夏(YCU) |
12.5 廃棄物の発生を大幅に削減する |
第2グループ | ピンポンパン | 三牧涼(YCU) 根岸涼香(YCU) 野口珠希(YCU) |
1. 貧困をなくそう 15. 陸の豊かさを守ろう |
第3グループ | ひらのだ | 平野萌香(YCU) 野田真(YCU) |
2. 飢餓をゼロに |
第4グループ | ナナハチ 漫才のタイトル=釣り |
高野篤(YPS) 市川知愛(YCU) |
14.1 海洋汚染を防止・削減する |
第5グループ | ブルーストロベリー | 田口真紀(YPS) 齋藤柚那(YCU) |
1. 貧困をなくそう 10. 人や国の不平等をなくそう 15. 陸の豊かさを守ろう |
第6グループ | 海鮮パプリカ | 荒木雅也(YPS) 森川はるな(YCU) |
5. ジェンダー平等を実現しよう 4. 質の高い教育をみんなに 8. 働き買いも経済成長も ー特に8.5 10. 人や国の不平等をなくそう ー特に10.2 16. 平和と公正をすべての人に ー特に16.1 |

第1グループ:明るい虹

第2グループ:ピンポンパン

第3グループ:ひらのだ

第4グループ:ナナハチ 漫才のタイトル=釣り

第5グループ:ブルーストロベリー

第6グループ:海鮮パプリカ
影山摩子弥教授は、CSR、NPOを主たる領域として研究に取り組んでいます。影山教授の障害者雇用の研究がきっかけで、今回のイベントの開催となりました。このイベントは、漫才をとおしてSDGsを広める可能性、および、障害者と健常者がグループワークを行いインクルーシブな社会を実現するため、健常者の意識改革を促す可能性を探ることを目的としています。
グランプリの開催に至るまでに、学生たちは、影山教授からM-1グランプリ*1予選への参加を指示されていました。自分たちで考えた漫才ネタをブラッシュアップするため、7月26日に、吉本興行所属のコンビ「フランポネ」さんと藤田ゆみさんの前でネタを披露し、アドバイスをもらいました。
1組ずつそれぞれの良さを言葉で表し、的確なアドバイスが学生たちの迷いや不安を解決していく様子が見られました。
グランプリの開催に至るまでに、学生たちは、影山教授からM-1グランプリ*1予選への参加を指示されていました。自分たちで考えた漫才ネタをブラッシュアップするため、7月26日に、吉本興行所属のコンビ「フランポネ」さんと藤田ゆみさんの前でネタを披露し、アドバイスをもらいました。
1組ずつそれぞれの良さを言葉で表し、的確なアドバイスが学生たちの迷いや不安を解決していく様子が見られました。

ネタを披露する学生

学生にアドバイスするフランポネさん

学生にアドバイスするフランポネさん

漫才ネタについて相談している学生
今回のイベントを主催した影山教授は、横浜SDGs漫才グランプリ2022を開催した意図をこう語ります。
「『どうして漫才なのか?』と疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。漫才なら習熟者はほとんどおらず上下関係ができにくいですし、楽しくグループワークができます。今回の研究テーマですが、健常者が職場で障害者と接触すると、彼らのパフォーマンスを認識し、イメージが改善し、それによって、健常者による合理的配慮が充実します。そのような現象がこのようなイベントでも生ずるかを検証することにありました。このグランプリの開催までの過程で、学生たちは、障害者のパフォーマンスを認識し、イメージが変化し、今後の障害者対応に良い影響があったことが分かりました。このようなイベントがソーシャルインクルージョンの基盤となる可能性が示されました」
「『どうして漫才なのか?』と疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。漫才なら習熟者はほとんどおらず上下関係ができにくいですし、楽しくグループワークができます。今回の研究テーマですが、健常者が職場で障害者と接触すると、彼らのパフォーマンスを認識し、イメージが改善し、それによって、健常者による合理的配慮が充実します。そのような現象がこのようなイベントでも生ずるかを検証することにありました。このグランプリの開催までの過程で、学生たちは、障害者のパフォーマンスを認識し、イメージが変化し、今後の障害者対応に良い影響があったことが分かりました。このようなイベントがソーシャルインクルージョンの基盤となる可能性が示されました」

国際教養学部 影山摩子弥教授

【今後の展開について、影山教授に伺いました】
Q1. 研究面での今後の展開をお聞かせください。
A. 今回の企画は、横浜市大の地域実践研究費の支給を受けて、漫才を作る楽しいワークショップを通して社会的包摂の実態的基盤づくりが可能かを検証するために実施した研究の一環でした。大がかりな研究ではありませんでしたが、一定のデータは取れたので、論文にまとめる予定です。
Q2. 実践面での今後の展開をお聞かせください。
A. 楽しく社会課題に取り組むことは大事なことです。しかし、浮ついたものにならないよう、企画の理論的基盤の整理やしっかりした実施体制・進め方が必要です。それらを全国に伝えたいのですが、そのために研究費を取ることは難しいと思います。ただ、理論的基盤やノウハウ等は、各地で社会課題解決のイベントに取り組むフランポネさんと藤田ゆみさんにも伝えることができたと思います。彼らが全国に広めていってくれると思います。
漫才を通じたSDGsのゴール達成に向けた影山摩子弥教授の活動や研究成果は、今後も目が離せません!
A. 今回の企画は、横浜市大の地域実践研究費の支給を受けて、漫才を作る楽しいワークショップを通して社会的包摂の実態的基盤づくりが可能かを検証するために実施した研究の一環でした。大がかりな研究ではありませんでしたが、一定のデータは取れたので、論文にまとめる予定です。
Q2. 実践面での今後の展開をお聞かせください。
A. 楽しく社会課題に取り組むことは大事なことです。しかし、浮ついたものにならないよう、企画の理論的基盤の整理やしっかりした実施体制・進め方が必要です。それらを全国に伝えたいのですが、そのために研究費を取ることは難しいと思います。ただ、理論的基盤やノウハウ等は、各地で社会課題解決のイベントに取り組むフランポネさんと藤田ゆみさんにも伝えることができたと思います。彼らが全国に広めていってくれると思います。
漫才を通じたSDGsのゴール達成に向けた影山摩子弥教授の活動や研究成果は、今後も目が離せません!
【参考】
*1 M-1グランプリ
『M-1グランプリ』(エムワングランプリ)は、吉本興業と朝日放送テレビ(ABCテレビ)が主催する日本一の若手漫才師を決める大会。
『M-1グランプリ』(エムワングランプリ)は、吉本興業と朝日放送テレビ(ABCテレビ)が主催する日本一の若手漫才師を決める大会。