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第18回神奈川産学チャレンジプログラムで3チームが最優秀賞を受賞!

2022.12.27
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第18回神奈川産学チャレンジプログラムで3チームが最優秀賞を受賞!

2022年12月12日(月)に「第18回神奈川産学チャレンジプログラム」(主催:一般社団法人神奈川経済同友会、特別協力:公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー)の表彰式がパシフィコ横浜にて行われ、YCUからは10チームがエントリーし、3チームが最優秀賞を、4チームが優秀賞を受賞しました。
今年度は、神奈川県内の大学19校から応募総数200チーム、総勢961人の参加学生が、神奈川経済同友会に加盟する32社から提示された課題に対して、企業の方と意見交換を行い、調査、分析、提案を研究レポートにまとめ上げました。

神奈川産学チャレンジプログラムは、神奈川県内の大学と一般社団法人神奈川経済同友会に加盟する企業とが協同して行う、産学連携による学生の人材育成を目的とした課題解決型研究コンペです。コロナ禍では中止を余儀なくされましたが、本年度はコロナ前の水準にまで応募件数も戻り、コロナ対策を実施した上で、表彰式を開催することが出来ました。企業が日常の経営課題の中から実践的な研究テーマを挙げ、それに対して学生が解決策を提案するというもので、審査等はすべて企業が行います。

最優秀賞を受賞した3チームのリーダーからそれぞれ企業から提示された課題への提案内容、受賞のコメントをもらいましたのでご紹介します。

最優秀賞受賞の3チームを紹介

【小林チーム】

国際教養学部都市学系(鈴木伸治ゼミ)
リーダー:小林 栞さん

企業:京浜急行電鉄株式会社
課題:「京急初の1日フリーパスを活用した旅客誘致策の提案(京急全線1日フリーパス、京急線・京急バス1日フリーパス)」
<提案内容>
私たちは、京急全線1日フリーパスの購入者に、トラベラーズノート作成キットを配布する企画「京急しるすたび」を提案しました。トラベラーズノートとは、旅行先での食事や、訪れた場所、思い出に残る出来事などを、シールやイラストを用いてコラージュするノートのことを指します。
本施策では、京急沿線にある自然や歴史、昔ながらの商店街など個性豊かな地域資源の風景をシールに印刷します。シールの場所を探しながら旅をし、帰宅後はノートをデコレーション。作成したノートはSNSに投稿。全線を舞台に旅行ができる一日フリーパスの利点を活かしながら、「ノートを作成するための旅」という新しい旅のスタイルを提供することで、新規顧客獲得、顧客の満足度上昇を目指しました。
小林チーム
<コメント>
今回、産学チャレンジプログラムにおいて最優秀賞を頂けたことを大変嬉しく思います。ゼミ活動では、地域に入りイベントの企画などを行い、地域の魅力を最大限に発揮する方法を追求してきました。提案においてもこの経験を活かし、京急沿線地域を徹底的に調べ上げることで、斬新性の高いアイデアを考案できたと考えています。チームで一つのテーマに向かい研鑽した経験や、プログラムを通じて得た力を、今後の研究で発揮していきたいです。また、社会人生活においても、学んだビジネスの知識をもとに活躍していきたいと考えています。

【井出チーム】

データサイエンス学部
リーダー:井出 千愛さん

企業:明治安田生命保険相互会社
課題:「アフターコロナにおいて、お客さまにとって役に立つサービスとは?」
<提案内容>
私たちは、お客様のメンタルヘルス向上を目的としたサービスを提案しました。具体的には、アフターコロナにおいて一層増加すると予想されるメンタルヘルスの問題に、明治安田生命保険相互会社様が取り組んでいる2大プロジェクト(「みんなの健活プロジェクト」「地元の元気プロジェクト」)を連動させることで、保険+αのサービスを提供するということです。
このサービスでは、私たちが作成したWebサイト「こころここに」を用いて精神状態の数値化を可能にしました。この診断結果をもとにお客様に回復のサポートとして、①診断結果と利用者の希望をもとに適切なメンタルヘルスの専門家をストレスなく繋げるシステム②地方の都市と連携し回復を促すイベントを提供します。
上記の提案内容は、一見、保険会社が行うサービスから乖離しているようにも思えますが、アフターコロナにおいて様々な変化を強いられる中、人々の心に寄り添ったサービスは必ず保険との親和性が生まれると考え、提案しました。
井出チーム
<コメント>
今回はこのような賞をいただき大変光栄に思います。座学だけで終わってしまっている大学の勉強内容を活かしたい、コロナ渦で希薄になっているヨコの繋がりを深めたいという想いから、参加を決めました。半年という期間をかけて行った事前研究・レポート作成・プレゼン発表について企業様から大きな評価をいただけたことは私たちの自信につながりました。今後もプログラムを通して養った情報収集力や課題解決力、協働作業の円滑な進め方を活かして学生生活を送っていきたいと思います。

【佐渡チーム】

国際商学部(小沢和彦ゼミ)
リーダー:佐渡 太一さん

企業:株式会社YSGホールディングス
課題:「世代、性別、国籍の異なる多様な人材が、それぞれの経歴を生かして活躍できる施策を提案してください」
<提案内容>
私たちは、YSGホールディングスで働く外国人に焦点を絞り、3つの提案を行いました。
1つ目は、メンター制度です。業務面や生活面での不安や不満をメンターに相談し、サポートする体制を整えます。また、相談していたメンティが次のメンターになることで好循環が生まれ、より親身になって相談できる環境をつくります。
2つ目は、外国人相談室です。メンター制度との強み弱みを補完した形で、悩み相談や外部機関との橋渡し、外国人労働者向けの社内誌の発行などを行います。
3つ目は、外国人連合です。外国人でつくるコミュニティで、スポーツイベントやシャッフルランチなどの交流を通してお互いの文化を逆体験し、気の合う友人の存在や異文化理解につなげます。
上記の提案を通して、日本の少子高齢化に伴う人材不足を解消しつつ、「多様性」を実現した個性豊かな企業への成長が見込める施策を提案しました。
佐渡チーム
<コメント>
一人ひとりの頑張りが評価され、このような素晴らしい賞を獲得できたことを非常にうれしく思います。私たちは、ゼミ内での研究と同時進行でこの産学チャレンジ プログラムに参加したこともあり、苦労した面もありましたが、一人ひとりの特色を活かして作業を進め、提案が完成したときには大きな達成感がありました。私自身、至らないところもありましたが、メンバーがついてきてくれて、ゼミの先輩や小沢先生の協力もあっての結果だと思います。素晴らしいメンバー、環境に恵まれていることを強く感じました。今回学んだことや人とのつながりを大切にしながら、今後の学生生活や人生を過ごしていきたいと思います。最後に、YSGホールディングス、神奈川経済同友会、参加者、ゼミ、その他関係者の皆様にこの場を借りて深く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

入賞チーム紹介

最優秀賞受賞チーム

チーム名 メンバー 企業名 テーマ
小林チーム
国際教養学部都市学系(鈴木伸治ゼミ)
小林栞、永田光、長尾優磨、室谷今日子、佃涼太郎 京浜急行電鉄株式会社 京急初の1日フリーパスを活用した旅客誘致策の提案
井出チーム
データサイエンス学部
井出千愛、山川藍鈴、大村優介、小森谷耕 明治安田生命保険相互会社 アフターコロナにおいて、お客さまにとって役に立つサービスとは?
佐渡チーム
国際商学部(小沢和彦ゼミ)
佐渡太一、高木和哉、林田千聖、二瓶晶洋 株式会社YSGホールディングス 世代、性別、国籍の異なる多様な人材が、それぞれの経歴を生かして活躍できる施策を提案してください

優秀賞受賞チーム

チーム名 メンバー 企業名 テーマ
細川チーム
国際商学部(柴田典子ゼミ)
細川遼真、佐野友哉、木田尚吾 相鉄ホールディングス株式会社 今後スーパーマーケットに求められるラストワンマイルの取り組み
加瀬チーム
国際教養学部都市学系(鈴木伸治ゼミ)
加瀬啓、松田瑛斗、角本彩乃、犬童千尋、副島朝水 江ノ島電鉄株式会社 10~20代の方々が五感を使って楽しめるような沿線活性化施策の提案
神谷チーム
国際商学部(小沢和彦ゼミ)
神谷菜々子、瀬川もえ、朝倉奈那美、川島千佳 株式会社横浜ステーシヨンビル 売場を活性化するPOP UP店舗の提案
蜂須賀チーム
国際商学部(山藤竜太郎ゼミ)
蜂須賀陽星、吉原愛理、相田陽也、山縣光彦、加藤昂聖 一般社団法人2027年国際園芸博覧会協会 2027年国際園芸博覧会の開催機運醸成に資するコミュニケーションメソッド

(優秀賞受賞チーム)

細川チーム
加瀬チーム
神谷チーム
蜂須賀チーム
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