YCU 横浜市立大学
search

産公学プロジェクト「横浜をつなげる30人」第3期

2022.12.21
  • TOPICS
  • 地域
  • 国際商学部

取組をさらに加速!実行委員会が主催へ

横浜市立大学国際商学部の芦澤美智子准教授(Stanford University, Visiting Scholar)*1と吉永崇史教授*2によるイノベーション・起業家文化形成のためのプロジェクト「横浜をつなげる30人」の第3期がスタートします。
「横浜をつなげる30人」は、横浜に関係する様々なセクター(大企業・地元中小企業・ベンチャー企業・NPO・大学・市民・行政など)から一般公募により若手メンバーが集って実施される、対話型・継続型・実践型のまちづくりプロジェクトです。
なお、第3期からは、本学と第2期に参加していたメンバーの中から有志で構成された実行委員会が主催となり、横浜市経済局および京セラ株式会社の協力のもと、Slow Innovation株式会社の監修で行われます。

第3期実行委員会は第2期に参加したメンバーから有志で8名と吉永ゼミから2名の学生がサポーターとして協力しています。今回、実行委員のメンバーに話を伺いました。

8名全員が第2期の参加者ということで、なぜ実行委員に立候補したのでしょうか。

第2期に参加して繋がったコミュニティを強くしたいという思いと、参加している中で、この良いコミュニティをさらに発展・継続させていたいという思いが生まれたからです。
せっかく良い事をやっているので、それをここで終わらせないで、自分で出来る範囲でも続けていくことで良いサイクルをしっかり回し続けていきたいと思っています。
もちろん立候補ではなく声をかけて参加してもらった人もいます。横浜をつなげる30人はイノベーションを起こすことを目的にしていますので、実行委員側としてみても、多様性やダイバーシティなどの観点から、色々な人がいた方が良いと考えたからです。
実行委員会のメンバーと吉永崇史教授(右から3番目)

実行委員になってみて何か感じることはありますか。

参加しているときには気が付かなかったことに、運営側になって沢山“気づき”が生まれています。このプログラムは非常に学術的に組まれていて、さすが大学の先生方が考えたプログラムだなと思いました。
第2期で学んだ事をもう1度学び直している感覚で、とても楽しいという思いが強いです。確かに月に1回イベントが定期的にあるというのは、準備が驚くほど大変なのですが、チームだからこそ出来ていますし、自分の仕事としてのスキルアップにもつながっていると思います。

第3期参加者の様子はどうですか。

凄いフランクに交流していて、チームの垣根を飛び越えてコミュニケーションを取っているので、とても良いと思います!第1期や第2期と比較して、初めからやりたいことが明確な人が多いのも特徴です。
第3期では初めて募集タイミングで事前説明会を実施しました。こんなことをやる場だよというのを事前に説明したからこそ、意思を持ったうえで参加している人が多いイメージです。
非常に印象的だったのは、Day2を欠席した人同士がSlack上で盛り上がり、そのままチームが結成されたことです。連続したワークショップなどを実施すると1つ欠席するとモチベーションが下がってしまう事が良くあると思いますが、そうならずにDay3では、そのチームはかなりトークが盛り上がっていました。

どんなイノベーションを期待していますか。

フリーな発想で固定概念を壊してほしいと思います。みんな横浜を良くしたいという根底の熱い想いは一緒なので、縦にも横にもつながって、最終的には「横浜最大級コミュニティ」になってほしいと思っています!
そういう意味では、もっと行政側にもプロジェクトで出た発想を受け取ってほしいと思います。
行政や大学にしか無いコミュニティってあると思うので、その辺も巻き込んでいくことができたら、このプロジェクトはさらに進化していけると思うし、プロジェクトの成果だけではなく、個々人や横浜市がそれと共に成長していけるような循環が今度の課題でもあります。

最後に今回、学生サポーターとして参加している国際商学部2年の佐々木崚真さんにも話を伺いました。

今回、自分の将来を模索していた時に、横浜で活躍する方々との出会いの場を吉永先生から教えていただき、参加させていただきました。
横浜をつなげる30人を通して「対話の中にイノベーションがある」ということを強く学んでいます。様々な分野で活躍されている方々が「横浜をより良くしたい」という一つの目的を軸に話し合い、新しい企画やアイデアを創造していく姿勢を身近で体感することができています。イノベーションは特別な人しか生み出せないと思っていましたが、その固定観念が打破されました。
現在は私自身が運営や参加者の方々から学ばせていただいている受け身の立場ですが、これからは自分ができることを着実にこなして皆さんのお役に少しでも立てるようにしていきたいと思っています。加えて、自分自身の創造性を高めていきたいと思います。
横浜をつなげる30人は、Day1~Day6(+最終報告会)に分かれており、現段階(取材時はDay3)では、まだ何をやるのか参加者たちはグループごとに話し合いの最中でした。Day4からは個々の色も出てきて、勢いが加速していくので今後の展開が楽しみです。
第3期の最終報告会の様子は、改めてHPでも紹介できればと思います。
*1 芦澤 美智子
横浜市立大学国際商学部/国際マネジメント研究科国際マネジメント専攻准教授。博士(経営学)。現在、Stanford University, Visiting Scholar。
1996年より公認会計士として会計監査、M&A財務監査等に従事した後、MBAを取得。その後、産業再生機構とアドバンテッジ・パートナーズにおいて企業再生に携わる。それらの経験を踏まえて、企業再生や企業変革ついて研究を行う。2013年の横浜市立大学着任後は、地域に関わりながら、地域(コミュニティ)の変革について研究を進めている。スタートアップ・エコシステム形成の学会発表・講演等多数。 2014年M&Aフォーラム賞受賞。上場企業社外取締役やM&A第三者委員、横浜市の各種委員等も務める。

*2 吉永 崇史
横浜市立大学国際商学部/国際マネジメント研究科国際マネジメント専攻教授。博士(知識科学)。1998年より中央三井信託銀行に勤務。その後、北陸先端科学技術大学院大学、富山大学を経て、2013年に横浜市立大学に着任。経営組織論、ダイバーシティ・マネジメント、ナレッジ・マネジメントを中心に、多様性を活かして知識創造を志向する経営組織と、組織活性化のための効果的なコミュニケーションについての研究・教育活動を実施。
文部科学省高等教育局障がいのある学生の修学支援に関する検討会委員、横浜市男女共同参画審議会委員等も務める。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOAL

  • 08.働きがいも経済成長も
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう