生命医科学研究科 博士後期課程3年の清水 哲平さんが、第12回レギュラトリーサイエンス学会学術大会で優秀口演者賞を受賞!
2022.10.13
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放射性核種標識抗体医薬品の品質・安全性評価に関する研究内容を発表。
生命医科学研究科 博士後期課程3年の清水 哲平さん(創薬再生科学研究室)が、2022年9月9日(金)~2022年9月10日(土)に一橋大学にある一橋講堂にて開催された第12回レギュラトリーサイエンス学会学術大会において「放射性核種標識抗体医薬品の品質・安全性評価」について発表し、数多くの演題の中より優秀口演者賞を受賞しました。

受賞者 :
生命医科学研究科 博士後期課程3年 創薬再生科学研究室
清水 哲平さん
発表題目:
放射性核種標識抗体医薬品の品質・安全性評価に関する研究
生命医科学研究科 博士後期課程3年 創薬再生科学研究室
清水 哲平さん
指導教員:
川崎ナナ 教授
生命医科学研究科 創薬再生科学研究室
発表題目:
放射性核種標識抗体医薬品の品質・安全性評価に関する研究
発表内容
—今回受賞した発表の研究内容について清水さんに解説していただきました。
抗体に放射性核種を標識させた放射性核種標識抗体医薬品は、放射線同位体を効果的に標的腫瘍部に送達することができます。そこで、がん診断とがん治療の両方に利用できる医薬品として注目されています。しかしながら、細胞殺傷性を有するほどのエネルギーを持った放射線が抗体に与える影響に関しては十分な検証がなされていませんでした。そこで、本研究では放射線が抗体の構造や活性に与える影響を評価することで、放射線照射により抗体の構造不安定化が生じ、標的分子との親和性が低下することを明らかにしました。

清水さんのコメント
学会での口頭発表は初めてでしたが、優秀口演者賞を受賞することができ大変嬉しく思います。大きな会場で大勢の聴講者の前での発表は大変緊張しましたが、念入りに発表の練習をし、研究内容及びその価値を理解していただける発表を心掛けました。研究に関してご指導いただきました川崎先生には感謝しております。ありがとうございました。
指導教員 川崎 ナナ教授のコメント
本学会は医薬品、医療機器、医薬部外品及び化粧品の研究開発から、承認審査、製造販売、市販後までのすべての段階におけるレギュラトリーサイエンス*1を対象に、医療現場、大学・研究機関、産業界や規制当局の関係者が対等の立場で研究成果や考えを公開討議するための場です。清水さんは放射線核種抗体医薬品の体内動態予測に関する研究成果を発表され、みごとに優秀口演者賞を受賞されました。本研究は、AMEDの支援の下、国立医薬品食品衛生研究所、国立がんセンターとの共同で実施したもので、共同研究者の先生方には多くのサポートをいただきました。先生方にお礼申し上げます。清水さん、受賞おめでとうございました。
*1 レギュラトリーサイエンス:科学技術の成果を人と社会に役立てることを目的に、根拠に基づく的確な予測、評価、判断を行い、科学技術の成果を人と社会との調和の上で最も望ましい姿に調整するための科学(第4次科学技術基本計画より)