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野球データ分析競技会において、YCU大学院チームが最優秀賞!

2022.05.20
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データで野球を分析!栄えある第1回大会で最優秀賞に輝きました。

2022年3月20日(日)~21日(月・祝)に、一般財団法人 全日本野球協会(BFJ)、公益財団法人 日本野球連盟(JABA)主催、日本野球科学研究会協力のもと開催された、「第1回 野球データ分析競技会」において、横浜市立大学大学院チームが最優秀賞を受賞しました。
本競技会は、3名1チームで行われ、決勝1日目に出題された課題データを検討・分析し、翌日の決勝2日目にプレゼンを行い、審査委員およびプレゼンを聴講した参加者による審査評価により成果を競い合います。
データサイエンス研究科 飯塚 大智さん、石井 伴直さん、真田 猛さんは、「競技力向上に向けた提言~投手と打者の観点から~」をテーマにプレゼンを行い、高い評価を獲得し、最優秀賞に輝きました。
左から、真田さん 石井さん 飯塚さん
受賞者
データサイエンス研究科データサイエンス専攻 博士前期課程2年   
飯塚いいづか  大智  だいち さん
石井いしい  伴直  ともなお さん
真田さなだ  猛  たけし さん

プレゼン題目 
「競技力向上に向けた提言~投手と打者の観点から~」


プレゼン内容
—今回受賞に至ったプレゼン内容について飯塚さん、石井さん、真田さんに解説していただきました。

課題データの提供から成果提出まで約20時間と限られた時間の中、主催者から与えられた「競技力向上」の課題のもと、野球のトラッキングデータ *1の分析を行いました。提供される課題データの詳細が不明確であったことから、幅広く分析案を用意し競技会に臨んだことが今回の成果の要因のひとつです。
打者の観点では、打球の「飛距離」に着目して打球の「回転数」や「回転軸」が打球に及ぼす影響について分析しました。打球の回転軸が180度に近い「バックスピン」と呼ばれる打球や、打球の回転数が少ない打球が飛距離を伸ばすために重要であることを明らかにしました。
ブレーンストーミングでアイデアを出し合う様子
投手の観点では、「フォーク」という球種に着目し「空振りの取れる特徴量」を分析しました。フォークで打者から空振りを奪うには、縦の変化量が大きく、投手がボールを放すときの地面に対する角度を低くすることが重要であることが分析により判明しました。
今後は、バイオメカニクスの知識も勉強し、今回のような分析で得られる成果を実際の選手の動きへ応用できるよう取り組みたいと考えています。

*1  野球のトラッキングデータとは、投球や打球を追跡したデータです。1球1球追跡され、野球中継でおなじみの投球の球速に限らず、投球の変化量や打球の飛距離などが測定されています。
空振りのとれるフォークの分析結果

飯塚 大智さんのコメント

この度、このような名誉ある賞をいただくことができ大変光栄に思います。また、とても素敵なクリスタルのトロフィーもいただくことができ大変嬉しく感じています。
大学院での講義・ゼミにおける実課題を意識したデータ分析の経験が遺憾なく発揮されたこと、メンバーそれぞれの長所を活かして競技に臨めたことが、今回の結果に繋がったと考えています。指導教員の小泉先生、DS研究科の皆様、真田さん、石井さんに感謝申し上げます。

石井 伴直さんのコメント

競技会の初代王者に輝くことができ非常に光栄に思います。今回の受賞はメンバーの飯塚さん・真田さんと切磋琢磨した結果であり、誰ひとり欠けても成し遂げられなかったことでした。ありがとうございます。また、熱心なご指導をしてくださる小泉先生にも厚く感謝を申し上げます。
私は学部生の時より野球のデータ分析に取り組んでおり、今回の競技会ではこれまでの研究活動で培った知識を生かすことができました。野球界でのキャリアを視野に入れており、現場に評価いただいた今回の成果は自信になりました。さらに、野球の現場に携わる方々の貴重な意見も伺う機会となりました。今回の受賞を励みとし、今後も研究活動に精進してまいります。

真田 猛さんのコメント

このような素晴らしい賞を受賞でき大変光栄です。データサイエンス研究科のカリキュラムの中で1年間沢山のインプットを得ることができ、小泉先生のゼミで毎週研究をご指導いただいたことが今回の受賞につながったと思います。このコンペティションにおいては分析に多くの時間を割いたのですが、結果として他の参加者と差を出せたのは、良いoutputテーマを選ぶまでの道筋を最初にデザインし、そこに時間を費やしたことだと思います。また、飯塚さんと石井さんと私は互いに得意な領域が異なるのですが、3人がケミストリーを発揮して、短い時間の中で良い提案を生むことができました。この経験を次のプロジェクトに生かしたいと思います。

指導教員 小泉 和之准教授のコメント

短い時間で準備から分析までやるのはとても大変であったと思いますが、最高の結果になりとてもよかったですね。これも日頃から常に知識や技術の獲得を怠ることなく努力をしてきたことがよい結果につながったのだと思います。この業界は変化がとても早く常に新しい知識の獲得が求められますが、皆さんの日々貪欲に突き進むその姿勢は、皆さん自身に大きな自信やさらなる成長を与えてくれると思いますので、忙しい中でもその気持ちを忘れずに現状に驕ることなく進み続けてください!僕はいつも皆さんを応援しています。
この度は名誉ある第1回の最優秀賞の受賞本当におめでとうございます!!
※小泉准教授は2022年度より非常勤

問い合わせ先

横浜市立大学 広報課
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp


 

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