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柴田ゼミ(国際商学部)がアグリカルチャーコンペティション2021において優秀賞を受賞

2022.01.21
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JAグループ主催のアグリカルチャーコンペティション2021において、実践的研究分野で優秀賞を受賞しました。

アグリカルチャーコンペティションは、大学生たちがチーム単位(個人参加も可能)で、日本の農業や食、地域、農業協同組合等に関する調査研究を行い、その成果の発表を競う大会です。
実践的研究分野と学術的研究分野の2つに分かれており、国際商学部の柴田典子ゼミ(マーケティング論、特に消費者行動論・ブランド論)の服部菜奈穂さん、谷澤玲太さん、向井碧さん、横道あゆりさんは実践的研究分野に参加、見事ブロック予選を勝ち抜き、本選でプレゼンテーションを行った結果、優秀賞を受賞しました。
この大会は、2021年11月28日(日)に実施され、20大学48チームがエントリーしました。実践的研究分野では、24チームが4ブロックに分かれた予選を行い、ブロック優勝した4チームのみが出場できる本選へ進みます。
当日のプレゼンテーションの様子
受賞内容
チーム名:横浜市立大学 柴田ゼミ 救食ループ
メンバー:服部菜奈穂さん、谷澤玲太さん、
     向井碧さん、横道あゆりさん
               (国際商学部 3年生)

テーマ:地域と農水産業を繋ぎ、消費者と共創する未来
    〜今、私たちにできること〜
優秀賞を受賞したメンバーに発表の内容を聞きました。

SDGsを消費者にとって身近に・気軽に

私たち柴田ゼミは「地域と農水産業を繋ぎ、消費者と共創する未来~いま、私たちにできること~」をテーマにアグリカルチャーコンペティションの「実践的研究分野」へ参加し、優秀賞(準優勝)を受賞しました。
地元企業である(株)横浜食品サービスのSDGs貢献活動を消費者に届ける架け橋となるべく、テーマ設定・企画策定・商品開発・販売・プロモーション等の一連のマーケティング戦略を立案し、実行しました。全ての過程においてインタビューやアンケート調査でデータを収集し分析を行うことで、「SDGsを消費者にとって身近に・気軽に」という私たちの目標に近づけるように活動しました。
工場見学の様子                  (株)横浜食品サービスの瀬戸清社長と柴田ゼミメンバー
具体的には、「SDGsに関心はあるけれど何をやったらいいか分からない人々」に向けて、これまで廃棄されていた「おから」を利用した「おからジェラート」、規格外の不揃いな冷凍豆腐を商品化した「切れてる冷凍豆腐 ソイフル」、環境に配慮した容器や食品加工の際に出る端材を活用した「おさかなお弁当」の3つの商品開発に取り組みました。商品開発にあたり多くのアイデアを創出しチームで話し合いを重ねるだけでなく、企業の方々との定期的なミーティングや直接現地に足を運ぶことによりブラッシュアップを重ねました。その結果、食べるだけで気軽にSDGsに貢献ができる商品開発を実現させることができました。
「切れてる冷凍豆腐 ソイフル」は横濱屋本舗で販売しており、「おさかなお弁当」は2021年12月にヨークマート六浦店での販売を行い、今後ブラッシュアップして販売を行う予定です。(この取り組みは、時事通信社の取材を受け記事掲載されました)
アグリカルチャーコンペティション2021では「厳しい目で見ても素晴らしい研究発表だった」、「とても楽しい発表で、実地調査や協議及び報告資料への熱量が伝わった」と評価をいただきました。

<受賞コメント>

服部菜奈穂さん

「SDGsを身近に感じてもらいたい」という思いで活動し、それが優秀賞という形で評価いただけたことを嬉しく思います。この活動では企業の方々や、柴田先生をはじめとした多くの方にご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

谷澤玲太さん

まず優秀賞という素晴らしい評価をいただけたことを大変嬉しく思います。今後もSDGsがさらに身近なものになるよう取り組んでまいります。今回の活動では多くの方々にご協力をいただきました。私たちが普段学んでいる理論を実践する機会をご提供いただいたことに心より感謝申し上げます。今回の受賞が少しでも恩返しになれば幸いです。

向井碧さん

コロナ禍という環境の中で苦戦した部分もありましたが、企業の方や柴田先生にご協力頂きながら、実践的にマーケティングを学ぶことができました。今回はコンテストで優秀賞を頂くことが出来ましたが、実際の活動を通して更なる課題を目の当たりしました。この貴重な経験を今後の活動に活かしていきたいと思います。

横道あゆりさん

今回のゼミ活動を通して、企業の方と協働して複数の商品開発を行うことができました。柴田先生や企業の方々から沢山のサポートをいただけたおかげで、商品の開発を行い、実際に販売まで至りました。大変なこともありましたが、自分たちでなにかを生み出すことはとてもやりがいを感じられる経験でした。この環境に感謝しながら、今後も学業や就職してからも精進していきたいと思います。

<指導教員・柴田典子准教授のコメント>

「SDGs貢献活動が大切なのは認識しているが、何からはじめて、どうやって進めればよいのかわからない」という企業、消費者が多い現状です。柴田ゼミ救食ループのメンバーは、まさにこの課題にマーケティング的観点からアプローチしました。
企業内では「コストがかかるから捨てるのが当たり前」であったものが、ゼミ生の目には純粋に「もったいない」「工夫すればどうにかできるのではないか」と映ったことが、(株)横浜食品サービスグループの食品ロス削減の土台作りにつながり、しがらみのない学生ならではの視点と発想が、企業に響いたと感じています。
指導においては、4名のメンバーならではの明るさや、何事でも楽しみたいという志向性を抑え込むことなく、論理性・頑健性を備えたものになるよう心掛けました。何事にも躊躇せずに積極的に取り組んでいく姿はとても頼もしいものでした。
マーケティングといえば、商品開発やプロモーションを思い浮かべる方が多いかもしれません。一見華やかに見えるこれらの活動も、その裏では地道な各種マーケティング・リサーチに基づく仮説検証が必須であり、社内でアイデアが採用されるには根拠と説得力、さらに熱意が必要です。さらに実現化させるには現場のオペレーション上の課題とコスト面もクリアする必要があることを体感しながら学ぶ、「理論と実践の場」となりました。(株)横浜食品サービスの皆さまの全面的なご協力に、心より感謝申し上げます。
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