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第17回神奈川産学チャレンジプログラムで3チームが最優秀賞を受賞!

2022.01.05
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第17回神奈川産学チャレンジプログラムで3チームが最優秀賞を受賞しました。

2021年12月15日(水)に「第17回神奈川産学チャレンジプログラム」(主催:一般社団法人神奈川経済同友会)の表彰式がパシフィコ横浜にて行われ、YCUからは10チームがエントリーし、3チームが最優秀賞を、2チームが優秀賞を受賞しました。
今年度は、応募総数157チーム、総勢724人の参加学生が、神奈川経済同友会に加盟する31社から提示された課題に対して、企業の方と意見交換を行い、調査、分析、提案を研究レポートにまとめ上げました。

神奈川産学チャレンジプログラムは、神奈川県内の大学と一般社団法人神奈川経済同友会に加盟する企業とが協同して行う、産学連携による学生の人材育成を目的とした課題解決型研究コンペです。昨年度はコロナ禍という事でプログラム自体が中止となってしまいましたが、今年度は、コロナ対策を行った上で実施されました。企業が日常の経営課題の中から実践的な研究テーマを挙げ、それに対して学生が解決策を提案するというもので、審査等はすべて企業が行います。

最優秀賞を受賞した3チームのリーダーからそれぞれ企業から提示された課題への提案内容、受賞のコメントをもらいましたのでご紹介します。

最優秀賞受賞の3チームを紹介

渡部チーム

国際教養学部都市学系(鈴木伸治ゼミ)
リーダー:渡部 茜さん

企業:神奈川中央交通株式会社
課題:
「地域社会の課題解決に対する、神奈中グループの取り組みについて」

<提案内容>
私たちは3つの事業を「Kanachu on your Hand! Project」として提案しました。
1つ目は「スマホ停留所/スマホ車内案内」。バスにNFCタグというものを設置し、事前にアプリを入れたスマートフォンをタッチするだけで、バスの接近情報や地域情報をバス停・車両ごとに入手できるという企画です。
2つ目は「くる~ずまちの掲示板」。神奈川中央交通独自の案内情報や、地元情報誌の記事、自治体からの広報内容等をバス停・車両ごとに集約し、バス施設に地域情報交流拠点という機能を持たせる企画です。
3つ目は「かなみんスタンプアドベンチャー」。小学生以下を対象としたスタンプラリーで、将来の利用者獲得に向けた企画です。
上記3事業は、少子高齢化などで利用者層が変化することが考えられる神奈川中央交通の経営環境において、地域インフラのバスを身近に感じてもらい、持続的な利用を促すことを主な目的としています。これらはバス会社最大の地域貢献である「バス路線の維持」につながる、多面的な地域貢献事業の提案です。
<受賞コメント>
コロナ禍の中、このような発表の機会と高い評価をいただき、大変感謝しております。今回の提案は、我々が専攻しているまちづくりの知識を活かし、地域の方々の暮らしやすさとはなにか、をとことん考え抜いた提案でした。このような提案が一つの大きな成果となったことに達成感を感じております。チームメイト全員で切磋琢磨し、社会に貢献することの大切さを学んだこの経験を、今後の学生生活、そして人生に活かしていきたいと思います。

奈良岡チーム

国際商学部(小沢和彦ゼミ)
リーダー:奈良岡 孝弥さん

企業:株式会社京急百貨店
課題:
「小売業における「リアル」と「ネット」を融合させた施策の提案」
<提案内容>
私たちは「NEW REAL」という店舗エリア施策を提案しました。具体的には、ECショップやネットの流行をリアルに持ち込んだニューエリア、体験とスマート化を掛け合わせたクラフトエリア、地方工芸品とネットの拡散性を掛け合わせたカルチャーエリア、スマートテイクアウトを提供するグルメエリアの4エリアを提案しました。ECの発達により、店舗の来客数、店舗の在り方が大きな課題となっている百貨店業界の現状を受け、リアルとネットの強みを融合することにより、新しいリアルな体験や価値を提供する新しい店舗の在り方について考え、施策を提案しました。
<受賞コメント>
まず初めに、今回の産学チャレンジプログラムにおいて最優秀賞を頂けたことを大変嬉しく思います。小沢ゼミでは神奈川産学チャレンジプログラムの参加は初めてだったため、紆余曲折しながら困難なことが数多くありましたが、チームメンバーと協力し、小沢先生の助けがあったお陰でこのような賞を頂けたと思います。今回のプログラムを通じて学んだことをゼミ内にも還元し、今後の研究や社会に出てからも活かしたいと思います。

小井チーム

 国際商学部(柴田典子ゼミ)
リーダー:小井 渉さん

企業:株式会社柴橋商会
課題:
「持続可能な社会」の一員としての、広報戦略の立案
 <提案内容>
今回私たちは、先行研究レビューをもとに、柴橋商会への就職希望者を増やし、従業員のモチベーションを向上するには、学生・一般社会人からの認知度向上が必要であると考えました。そこで、これを達成するために、戦略プロジェクト"シバスロン"を提案しました。シバスロンとは、柴橋商会とトライアスロンを掛け合わせた造語です。消費者行動モデルのAISASをトライアスロンのコース、4つの提案を競技種目に見立てたものです。
提案にあたり、学生と一般社会人総計1,186人に複数の調査・分析を行った結果から、認知拡大(A)のステップではプロモーション動画を制作、興味(I)を引きつけるステップではSNSの改善、検索(S)ではホームページの改善、行動(A)では、高齢者と学生のマッチング、および保育施設に高齢者を派遣することを可能にする2つの新規サービスを提案しました。そして、シバスロンのゴールとしては「介護・福祉用具レンタルといえば柴橋商会」という地位の構築を目指しました。
 <受賞コメント>
今回、最優秀賞、さらに表彰式での代表プレゼンテーションに選出して頂けたこと大変嬉しく思います。企業の抱える課題を実践的に解決していくというプロセスを経て、論理的思考力や課題解決力を鍛えることができました。
代表プレゼンをするにあたっては、企業によるプレゼンテーション審査まで全てオンラインだったため、対面用のプレゼンにシフトすることが大変でした。何度も練習を重ね、ゼミの柴田先生、同期、先輩方に見てもらい、フィードバックをもとに修正してまた発表する。この繰り返しのおかげで、当日は最高のプレゼンをすることができました。最後に、柴橋商会様、同友会の皆様、ゼミの皆様、その他関係者各位に対して、この場を借りて深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

入賞チーム紹介

最優秀賞受賞チーム

チーム名 メンバー 企業名 テーマ
渡部チーム
国際教養学部都市学系
(鈴木ゼミ)
渡部茜、長尾優磨、是枝美咲、藤原颯人 神奈川中央交通株式会社 地域社会の課題解決に対する、神奈中グループの取り組みについて
奈良岡チーム
国際商学部
(小沢ゼミ)
奈良岡孝弥、西川怜クリスチャン、渡邊裕介、高梨風子、谷口文菜 株式会社京急百貨店 小売業における「リアル」と「ネット」を融合させた施策の提案
小井チーム
国際商学部
(柴田ゼミ)
小井渉、土屋美凪、櫛下玲未、竹山優弥 株式会社柴橋商会 「持続可能な社会」の一員としての、広報戦略の立案

優秀賞受賞チーム

チーム名 メンバー 企業名 テーマ
山本チーム
国際商学部
(山藤ゼミ)
山本雄大、吉野藍、石田千夏、鈴木悠介 株式会社京急百貨店 小売業における「リアル」と「ネット」を融合させた施策の提案
長縄チーム
国際教養学部都市学系
(鈴木ゼミ)
長縄旺介、中川桜花、松田瑛斗、遠矢泰三 株式会社横浜ステーシヨンビル 鉄道展示施設を活用したシャル桜木町の魅力向上策の提案

当日の様子

来賓挨拶をする横浜市立大学 中條副学長

国際商学部 柴田准教授

代表チームプレゼン「小井チーム」

会場全体の様子

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