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【講演開催報告】「Translational Researchの魅力 ~学術都市ボストンから~」を開催しました。

2022.03.09
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オンラインプログラム開催支援制度採択案件

【開催報告】安原進吾先生ご講演

「Translational Researchの魅力 ~学術都市ボストンから~」

日時:2022年2月18日(金)20:00~21:00(日本時間)
申込者:59名(録画配信あり)   
 本学では、今年度より学生の海外派遣が新型コロナウイルスの影響によりなかなか叶わない現状を受け、留学中の医師・教員のお力を借り、海外で活躍する医師・研究者によるオンラインセミナーをシリーズで企画、推進しています。

 今回は本シリーズ第5弾として、20年来アメリカ(ボストン)で研究を継続する中で、多くの日本人研究者を受け入れ、成果を上げてこられたハーバード大学メディカルスクールの安原進吾先生にご講演いただきました。本講演は、本学医学科生を中心に、総勢59名の方にお申込いただきました。
 
 セミナー前半では、今回のセミナーを企画してくださった、米国ハーバード大学 Massachusetts General Hospitalへ留学中の菅原陽先生より「有意義な留学をするために」というタイトルで、ボストンの街の様子や、留学とキャリアプラン、ご自身が研究されているミトファジーについてご紹介いただきました。

 セミナー後半では、安原先生より現在進行中のオートファジー/ミトファジーに関する研究についてご講演いただきました。「重症患者にみられる筋委縮は何故起こるか」という問いかけを出発点に、ミトファジーの機序に注目しながら原因をつきとめ、症状に対し改善効果のある物質を見出していく過程をご紹介いただきましたが、まさにTranslational Researchの魅力にあふれる、スリリングなお話でした。

 安原先生には、研究室で独自に製作され、使用されている生体顕微鏡についても解説いただきました。顕微鏡の開発においても、ミトファジーの研究においても、多くの研究機関が集まるボストンの地の利が活かされている様子が感じられ、ボストンが学術都市といわれる所以を理解することができました。

 セミナー後のアンケートでは、「大変刺激になり、勉強の動機になった」、「今後も海外のトランスレーショナルな研究に関するセミナーを開催してほしい」等の声が寄せられました。

安原進吾先生ご略歴

Assistant Professor of Anesthesiology at Harvard Medical School and Massachusetts General Hospital

1993年、東京大学医学部卒業、1999年、同大学にて博士号を取得。
1995年、 Massachusetts General HospitalおよびShriners Hospital for Childrenへ勤務。渡米して以来、20年以上にわたり、両機関において教育・研究に携わり、2003年より生体顕微鏡などの特殊な手法をもちいた、筋ジストロフィーの病態生理の研究を行う研究室を主宰。
2011年より現職。

ファシリテーター:菅原 陽 先生

本学麻酔科学教室より米国ハーバード大学 Massachusetts General Hospitalへ留学中。

医学教育推進課 医学国際化等担当

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