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横浜市立大学附属2病院に転院調整システムを導入 ~医療現場における働き方改革とDXを推進します~

2021.12.15
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横浜市立大学附属2病院に転院調整システムを導入 ~医療現場における働き方改革とDXを推進します~

横浜市立大学附属病院及び市民総合医療センターでは、令和3年度より、転院調整支援システム「ケアブックコネクト」を導入し、オンラインによる転院調整を推進しています。ケアブックコネクトとは、クラウド上で転院を依頼する病院と転院を受ける病院を繋ぐ転院調整システムです。
病院スタッフの業務負担軽減と患者さんの選択肢の拡大、転院調整期間の短縮等を実現するDXを推進し、患者さん、地域の連携医療機関、附属2病院の「三方よし」を目指します。

導入の効果

1.附属2病院のメリット
  転院調整業務の効率化:電話とFAXにかかる時間が大幅に短縮される
  転院調整業務の質の向上:担当者の経験値による差が標準化される
  FAXによる個人情報の誤送信リスクの低減
  転院決定までの期間短縮
2.患者さんのメリット
  転院候補先の選択肢の拡大
3.地域の連携医療機関のメリット
  転院調整業務の効率化:電話とFAXにかかる時間の大幅な短縮
  FAXによる個人情報の誤送信リスクの低減

転院調整支援システム(ケアブックコネクト)の概要

1.個人情報を含まない患者情報の共有(年齢・性別・病状・希望する病棟種別など)
2.転院調整に必要な診療情報提供書(マスキング済)等の添付
3.転院を依頼する病院と受ける病院との間でのチャット機能による連絡
  https://carebook.jp/

導入から現在までの経過 

転院調整支援システムは、同一のシステムを導入している医療機関同士でないと利用することが出来ません。そのため、当初は附属病院から近隣の医療機関へ同システムの試行を呼びかけ、試験導入しました。導入医療機関の増加を目指し、同システムについて情報交換することを目的とした地域医療機関とのWeb連携会を開催、6月末時点では数か所だった導入医療機関が、現在(11月末時点)では神奈川県内71か所に拡大しています。

システムを導入した現場の声

・附属病院のソーシャルワーカーの声
 「転院調整業務の効率化はもちろんですが、業務の標準化にも役立っています。また、業務効率が向上した分、
 以前よりもじっくりと患者さん・ご家族のお話を伺うことが出来るようになった気がします。」
・システムを導入した受け入れ病院の方の声 
 「依頼元の病院の担当者との電話のやり取りや不在時の行き違い等が解消されました。また、お昼や時間外等に
 ちょっとした連絡をチャットで済ませられることも業務負担の軽減に繋がっています。」

今後の課題と展望

横浜市の南部エリアでは、同システムが利用されていますが、地域によっては別のベンダーによるシステムが利用されています。今後は、複数のシステムを併用せざるを得なくなる可能性があり、システムの統一化等が課題として懸念されます。
将来的には、行政との連携や電子カルテとの連動等によって、更なるDXの促進に繋げたいと考えています。

問い合わせ先

横浜市立大学 広報課
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp
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