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リソソームの膜タンパク質ATP6V0A1の異常が発達性およびてんかん性脳症の原因であることを発見~モデルマウスを用いて発症機序の一端を明らかに~

2021.04.09
  • プレスリリース
  • 研究
横浜市立大学遺伝学の松本直通教授、浜松医科大学医化学の青戸一司助教・才津浩智教授、神経生理学の秋田天平准教授、福田敦夫教授、昭和大学小児科学の加藤光広教授らの共同研究グループは、発達性およびてんかん性脳症(developmental and epileptic encephalopathy: DEE)の新たな責任遺伝子(異常があると当該の病気が発症する遺伝子)ATP6V0A1を発見しました。この遺伝子が産生するタンパク質ATP6V0A1は、タンパク質の分解に関わる細胞内小器官であるリソソームの酸性度を調節するプロトン(H+)ポンプの構成サブユニットの1つで、1) リソソームを酸性に保つことで分解酵素の働きを維持する役割、2) 細胞の増殖を促進するmTORシグナルを調節する役割、3) 細胞内のタンパク質等を分解する仕組みであるオートファジーにおいて、分解予定のタンパク質を取り込んだオートファゴゾームとリソソームを癒合させる役割が知られていました。


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