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YCU学生が、第18回キャンパスベンチャーグランプリ東京大会で奨励賞を受賞!

2022.01.11
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~授業を通じて作成した事業計画書が評価され、受賞へと繋がりました~

YCU国際総合科学部4年の櫛下玲未さん、国際教養学部3年の服部諒さんが、2021年度前期に受講した「キャンパス起業体験実習」を通じて作成した事業計画書で、学生ビジネスコンテスト「第18回キャンパスベンチャーグランプリ東京大会」に応募、奨励賞を受賞しました。

国際教養学部で開講されている「キャンパス起業体験実習」の授業では、自分のアイデアを事業計画書にまとめる方法を学び、作成した事業計画の対外的な評価を受けるため、講義終了後、ビジネスプランコンテストに応募します。櫛下さんと服部さんは、自分のプランに実現性を与えるため、関係者にヒアリング調査を行うなど、講義外でも努力して事業計画書を作成し、今回の受賞に繋がりました。

学生ビジネスコンテスト「キャンパスベンチャーグランプリ」は、“学生起業家の登竜門”として知られており、多くの人が出場をきっかけに起業家として活躍しています。今回の東京大会は過去最高の225件の応募があり、櫛下さんと服部さんは、その中で10件のファイナルに残り、奨励賞の受賞となりました。今後の更なる活躍が期待されます。

2021年11月25日の授賞式の様子
左:服部諒さん   右:櫛下玲未さん

写真提供:日刊工業新聞社
日刊産業研究所より無償承諾済

受賞者

国際総合科学部 経営科学系 経営学コース4年 
櫛下玲未さん 

プラン名:パワーナップラウンジ

<プラン概要>
「パワーナップラウンジ」は、気軽に横になって仮眠が取れる場所を建物の屋上に設置し、睡眠不足の世界の経営者や役員に、一流の接客と最新技術のサービスを提供します。
20分ほどで質のいい睡眠が取れる無重力の睡眠装置「エナジーポット」で仮眠サービスを提供し、世界各国の味を限定で楽しめるセレクトカフェ、さらにマインドフルネス(瞑想)や禅などのサービスも提供します。

<櫛下さんのコメント>
奨励賞をいただけたこと、お時間を割いていただいた柴田仁夫先生、ゲスト講師の先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。また、審査委員長の各務様を始め、審査やメンターとしてお時間を割いていただいた方々へも本当に感謝しています。ただ、奨励賞で終わってしまった悔しさもあるので、これをバネに、より洗練された経営者を目指します。期待していてください。

<キャンパス起業体験学習Ⅰ※を受講しての感想>
率直にとてもいい授業でした。その理由は1つです。まさに私が大学時代で学びたかったことを学べる授業だったからです。この授業は、自分で他学部の授業を探して、受けた授業の一つでした。事業を一から行うにあたり、事業計画書を通して、アイデアをどう形にしていくか、具体的にどういうプロセスで考えるのかを学べる実践型の授業です。柴田先生はとても熱心に手厚く教えてくださる先生で、先生・授業スタイル・内容、全てにおいて最高の授業でした。1年生の時にこの講義を受けたかったです。
※国際総合科学部では「キャンパス起業体験実習Ⅰ」で開講(国際総合科学部は新規募集を停止しています。)
国際教養学部 教養学系3年
服部諒さん 

プラン名:年々是木育‐木・子ども・地域を育てる‐

<プラン概要>
「年々是木育‐木・子ども・地域を育てる‐」は、岐阜県高山市で拾った種を横浜市で苗木に育て、高山市に植える森づくりを提供します。ターゲットは両市の親子、企業、行政です。提供価値として、高山市の親子にとっては家族間交流、横浜市の親子にとっては森に木を植えるという特別な体験を提供できます。また、森林を提供する企業はこの事業をブランド化することで、木材の加工販売等といった6次産業化を推進できます。両市とも行政と市民との間で密接な関係構築が期待でき、多方面からSDGsの達成に寄与できます。

<服部さんのコメント>
この度は奨励賞を頂戴し、大変光栄に思います。熱心に指導してくださった柴田仁夫先生をはじめ、お世話になった社会人の皆様に心から感謝申し上げます。特に今回は、経営学を専攻する学生やチームで出場する学生が多い中、私が選考を進んで受賞に至るとは思いませんでした。また、都市部を巻き込む形で地域活性化を図る事業を立案しましたが、首都圏の大会でこれが認められたのはとても嬉しく思います。

<キャンパス起業体験実習を受講しての感想>
これまで受講してきた講義の中でも、大変勉強になる講義でした。私の所属する国際教養学部は経営学とは全く異なり、受講するまで「起業」といった分野に縁はありませんでした。他方で、畑違いの分野でも今回のように結果を残す事ができたのは、充実した講義内容や先生のサポートがあったからだと思います。毎週、ゲスト講師や数名の中小企業診断士の先生もいらっしゃる中、手厚いサポートを受けながら事業計画を練るので非常に充実した学びの場となりました。

「キャンパス起業体験実習」担当教員 柴田仁夫先生へのインタビュー

1. この授業を受ける学生に、何を期待されていますか。
社会課題を自分のものとして捉え、それを自分のアイデアでどう解決していくか。考えをまとめる力を養い、生きる力を身につけることを期待しています。

2. 授業の様子を教えていただけますでしょうか。
毎回の講義は、前半は座学、後半は各自の事業計画書を作成する演習の2部構成となっています。特に後半の演習では毎回数名の中小企業診断士の方に補助講師としてご協力頂き、様々な視点から学生にアドバイスできるよう努めています。

3. 今年度は、コロナ禍での授業実施となりましたが、どのような工夫をされていましたか。
例年は1~2回行っているゲスト講師の講演を、今年度は、ビジネスコンテストの運営者、優勝経験者、本講義の受講経験者と3回に増やし、学生に事業計画書作成のポイントを様々な視点から伝えるように工夫しました。

4. 先生が、授業で気を付けられていたことをお聞かせください。
自分のアイデアを形にする事業計画書を作成するためには、これまでの自分の生き方を振り返る必要があります。これは就職活動にも繋がりますから、普段からどんなことに興味や関心をいだいているのか、その原点を個々の学生から引き出すことに注力しています。

<受賞者へのコメント>
お二人ともおめでとうございました。本選考はこれまでにないレベルの高さでしたから、225プランの中からよく最後の10プランにまで進んだと思います。今回の経験は間違いなく社会に出て役立ちますから、引き続きがんばってください。

問い合わせ先

横浜市立大学 広報課
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp


 

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