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データエンジニアリング演習の成果発表会を実施しました

2020.01.27
  • TOPICS
  • 教育

データエンジニアリング演習の成果発表会を実施しました

横浜市立大学では、 帝国データバンクによる集中講義「データエンジニアリング演習」の成果発表会を1月20日(月)に実施しました。
本講義は、帝国データバンクの菊川康彬氏、アルドチェルワン・メナカ氏が講師を務め、「実践的なデータ研磨の基礎スキルの習得」を目的として、12月9、16、23日、1月20日の4日間にわたり行われました。本学データサイエンス学部2年生の12名が受講し、最終日の成果発表会では、データサイエンス学部教員も多数同席し、5チームが発表。チームごとに好きなテーマを設定し、自らデータを収集し、講義で習得したデータ研磨のスキルを駆使して、データ分析を行った結果について発表しました。

<発表テーマ>

  1. ゴミ問題のクラスタリング
  2. 金沢区の人口減少課題をデータサイエンスで…解く!
  3. キャッシュレス化を推進せよ!
  4. データから見る医療の現状
  5. 子育てしやすい街をデータから解析する
講評は、本学データサイエンス学部の教員および帝国データバンクの社員の方々から行われました。
「分析対象となるデータがどのような仕様の調査に基づいて作成されたものであるのかを含め、まずはデータの構造や特徴を正しく理解することが大事」「より良い分析を行うためには仮説を立てることが重要」「特徴的なケースであることは標準的なケースと比較することにより特異性の説得力が増す」など、データの扱い方に関するアドバイスだけでなく、説得する技術や納得感を与えるプレゼンの仕方についても言及。参加学生たちは、真剣な表情で耳を傾けていました。

最後に、講師を務めた帝国データバンクの菊川氏より、「データ研磨は時間がかかり、泥臭くて地味な作業だが、データを正しく分析する上では欠かせない工程。実際にデータに触れてデータ研磨を行うことを2年生の段階で経験できたことは今後につながる経験になったと思う。最終発表では自らテーマを設定し、データを探してもらったが、自分が欲しいデータが取得できないことは往々にしてある。限られたデータから何を明らかにすることができるかを整理することは研究計画の設計の第一歩とも言える。データを正確に効率よく扱い、分析に十分な時間を確保できるよう、データ前処理に関するプログラミングスキルを磨いてもらいたい。」と締めの言葉をいただき、最終講義を終えました。
データサイエンス学部の学生にとっては、短期間ながら、データを実際に触って企業の方から直に教授いただく貴重な機会となりました。(実りの多い講義のご提供に感謝いたします。)

株式会社帝国データバンク 菊川康彬氏

2010年慶應義塾大学経済学部卒業。2012年修士(経済学)。同年より(株)帝国データバンクに勤務。総合研究所にて企業間取引データの分析に従事。その他、内閣府経済社会総合研究所研究協力者、滋賀大学データサイエンス学部非常勤講師を兼務。
※データ研磨:データを分析が可能な形式にするための前処理
(出典:菊川康彬「正しい分析結果を導くためのデータ前処理 -分析者に求められる正確なデータ研磨のスキル-」 情報処理60巻5号p.436-441,2019

熱心にプレゼンする学生たち

熱心にプレゼンする学生たち1

熱心にプレゼンする学生たち2

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