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循環器・腎臓・高血圧内科学 涌井広道講師が日本腎臓学会大島賞を受賞しました

2019.07.08
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  • 研究

循環器・腎臓・高血圧内科学 涌井広道講師が日本腎臓学会大島賞を受賞しました

このたび、循環器・腎臓・高血圧内科学の涌井広道講師が日本腎臓学会の褒章である大島賞を受賞し、6月21日に名古屋で開催された第62回日本腎臓学会学術総会にて、授与式および受賞講演が行われました。

大島賞は、腎臓学の進歩に寄与する顕著な業績をあげ、将来さらに発展が期待される次代のリーダーたりうる人材を顕彰することを目的に設けられた、日本腎臓学会で最も栄誉ある賞です。毎年42歳以下の2名以内が選出されます。横浜市立大学からは初めての受賞になります。
【受賞講演】
■タイトル 
The pathophysiological role of angiotensin receptor-binding protein in hypertension and kidney disease
高血圧・心血管腎臓病におけるアンジオテンシン受容体結合因子の病態生理学的意義

■アブストラクト
種々の病的刺激の持続による慢性的な細胞・組織の酸化ストレス増加や炎症反応亢進とそれらに伴う代謝系への悪影響によって、高血圧、動脈硬化、慢性腎臓病、メタボリック症候群、糖尿病などの病態が発症・進展し、脳心血管病をきたす。アンジオテンシン受容体結合因子はこれらの病態を制御する内在性抑制システムとして機能し、その発現・活性異常によって、病態悪化・個体寿命の短縮が生じる。アンジオテンシン受容体因子を起点とした新規治療戦略により、高血圧-脳心血管腎臓病を克服し、健康寿命を延伸できる可能性がある。
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