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国際総合科学部国際都市学系 樋口陽之さん、第36回土光杯全日本青年弁論大会に出場!

2020.03.12
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国際総合科学部国際都市学系 樋口陽之さん、第36回土光杯全日本青年弁論大会に出場!

本学国際総合科学部国際都市学系4年の樋口陽之さん(指導教員 後藤寛 准教授)が、1月11日(土)にサンケイプラザ(東京都千代田区大手町)で行われたフジサンケイグループ主催 第36回土光杯全日本青年弁論大会に出場しました。

樋口さんは、多数の応募者から大会出場者を決める論文審査を見事に通過し、最終弁論者10名のうちの一人に選ばれました。最終弁論者の多くは社会人で、学生での通過者は樋口さんを含め2名でした。 惜しくも、入賞には至りませんでしたが、今回の弁論大会のテーマである「令和新時代の日本人像」を受け、樋口さんが現在取り組んでいる活動と大学での学びから得た考えを軸として「ボーダーレスにもボーダーあり」というタイトルで堂々と審査員に向けて弁論を展開しました。

出場した樋口陽之さんから出場した理由、弁論内容、感想をお聞きしました。

樋口 陽之(ひぐち はるゆき)さん

国際総合科学部 国際総合科学科
国際都市学系 まちづくりコース 4年生
指導教員
後藤 寛 准教授(国際総合科学部 国際都市学系/国際教養学部)

<樋口さんコメント>

出場したきっかけ

私は現在、次世代の日本を牽引するリーダーを育てることを目的としたある教育機関でリーダーシップを学んでいます。ここでは、社会人、学生が共に学んでいることに加え、積極的にアウトプットできる機会が多く、その活動の中で「土光杯」の存在を知りました。

私はリーダーシップを学ぶメンバーの有志で結成されたシンクタンクに加わり、日本を良くしていくことを目的として、週末に集まり活動しています。シンクタンクでは、水、軍事外交、政治、エネルギー、経済の5つの研究テーマを掲げて活動しており、私はその中でも水の研究を担当しています。研究を進める中で、このままでは日本で安全な水が飲めなくなるという問題に直面し、私は危機感を抱くようになりました。大学ではまちづくりコースに所属していますので、まちへの関心と水問題の危機感が重なるようになっていきました。そんな時にシンクタンクの所長より、土光杯に出場して意見を発信してみたらどうかと声をかけていただき、折角なら外部に発信をしようという想いで土光杯へエントリーしました。その結果論文審査を通過することができ、本選への出場が決まりました。

弁論の内容

土光杯は毎年テーマが与えられ、それに沿った弁論をすることが求められます。今年のテーマは、「令和新時代の日本人像」でした。テーマを踏まえて私が弁論したタイトルは「ボーダーレスにもボーダーあり」です。
弁論の概要は次の通りです。

「近年ボーダーレス化という現象が進んでおり、食や文化など様々な面において世界と日本の垣根が低くなっているが、私たちはその流れに対してプラスのイメージを一般的に持っている。しかし、ボーダーレス化が進む社会にも護らなければならないボーダー(境界)もある。そのうちの一つとして挙げられるのが土地である。外国資本が容易に日本の土地を買収できるというあまりにも無防備な日本の法律を問題視し、私たちが護らなければならないボーダーを護るように声を上げることが重要である。ボーダーレス化が進む令和の時代だからこそ、先人から受け継いだ国土というバトンを次の世代に渡していくことが令和を生きる私たちの役目である。」



出場しての感想

私は土光杯の本選に出場できたものの、受賞をするには至りませんでした。卒業論文提出の4日後 に土光杯が控えていたこともあり、11月頃から卒業論文と並行して長期的に準備を重ねていたため、結果に対して悔しい気持ちもありましたが、同時に結果に納得する気持ちが湧きました。というのも、10人出場した中で5つある賞を受賞したのは全員社会人の方々で、主張の背景にある経験の差に圧倒されたからです。
私は20数年間、駆け抜ける気持ちで生きてきましたが、実際に社会で様々な経験をされている方々の力強い主張の裏には私が今まで歩んできたもの以上の背景があることを感じました。まちづくりコースでは産官学連携で外部の方と実際に関わる経験を多くさせていただきましたが、社会に出てより多くの経験を詰めることが楽しみになりました。悔しさと今後経験を積めることに対する期待など、様々な感情を抱きましたが、何よりも自分の言葉で大衆に語りかけることの楽しさと尊さを感じました。学生の時期は純粋に自由にものを考え自由に発信できる貴重な時期だと思います。大学のカリキュラムを通しての学問的な学び、学生生活を通して経験をする様々な学びから感じることを思いのままに発信をする、その尊さと楽しさを皆さんに伝えたいという気持ちも芽生えました。
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