YCU 横浜市立大学
search

片山 雅木さんが、鉄道史学会住田奨励賞を受賞

2019.11.21
  • 大学からのお知らせ
  • 学生の活躍
  • 研究

都市社会文化研究科 片山 雅木さんが、鉄道史学会住田奨励賞を受賞

鉄道史学会住田奨励賞の賞状と楯
大学院都市社会文化研究科 博士後期課程3年の片山 雅木さん(指導教員:後藤寛准教授)が、2019年第10回鉄道史学会住田奨励賞を受賞しました。
片山さんは第一部門(論文の部)、第二部門(書籍の部)、特別賞の部(展示・企画等)のうち第一部門(論文の部)での受賞になります。

住田奨励賞とは・・・
JR東日本初代社長で鉄道産業の発展に寄与した住田正二(社長在任期間:1987年~1993年)の名を冠する賞。 2010年に設立され、「論文の部」、「書籍の部」、「特別賞の部(展示・企画等)」の3部門からなり、鉄道を中心とした近代交通史に関する研究の進展に寄与する優れた業績および博物館等での展示や各種資料の保存活動において、優れた功績を残し社会に貢献したものに対して与えられます。

受賞者
都市社会文化研究科 博士後期課程3 年 片山 雅木(かたやま まさき)さん

対象作品
「『伝言板』の鉄道文化史 —はじまりから、落書きや携帯電話に追われるまで—」 (『鉄道史学』第35号、鉄道史学会、2017年10月、19-32頁)

片山さんのコメント

この度、鉄道史学会住田奨励賞という名誉ある賞を頂くことができ、光栄の限りです。
今回の受賞対象である論文は、携帯電話等が登場する以前待ち合わせ時の連絡用として駅に設置されていた伝言板に着目し、1899年の讃岐鉄道から始まり、国有鉄道における規程制定により全国へと普及した事、さらに新聞・雑誌等を通じて伝言板の使われ方の変化を追うことにより、1990年代後半に急速に撤去が進んだ経緯について検討を行ったものであり、今まで研究の蓄積がかならずしも十分でなかった鉄道と社会、文化との関係について明らかにした点が評価されたものだと思います。
今後は、今回の受賞を励みにさらに研究を深めていきたいと考えております。

指導教員の後藤寛准教授のコメント

博士後期課程の片山さんは定年退職後の第2の人生として本学大学院に通われ、鉄道史という趣味の領域にとどまりがちなテーマから学術的な課題を見出して丹念な調査を積み上げ、書き上げた論文が高く評価をいただいて今回住田奨励賞の受賞となりました。
引き続き博士論文の完成を目指して研鑽を進めています。
この機会に学びの場としての本学の多様性を多くの方に知っていただけたらと思う次第です。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加