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横浜市立大学理学部・関本奏子准教授が、2019年度日本質量分析学会 奨励賞を受賞

2019.10.21
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理学部・関本奏子准教授が、2019年度日本質量分析学会 奨励賞を受賞

横浜市立大学理学部 関本奏子准教授が、2019年5月15日(水)から17日(金)につくば国際会議場(茨城県つくば市)で開催された、第67回質量分析総合討論会において、2019年度日本質量分析学会 奨励賞(若手研究者対象)を受賞しました。(※今年度は、奨励賞1件、功労賞1件)

関本准教授は、静電気学、大気イオン化学などをテーマに質量分析の手法を用いて様々な研究活動を進めています。主な研究は、原子、分子、クラスターサイエンスのための質量分析学、有機分子の大気圧イオン化とその機構の研究、有機分子の構造解析および気相イオンの反応機構の研究です。 今回は、「大気圧負極性コロナ放電によるイオン生成の制御と応用」の研究が世界的にも質量分析学を牽引する研究であると評価され、受賞に至りました。

研究題目:「大気圧負極性コロナ放電によるイオン生成の制御と応用」

関本准教授からのコメント

この度は、日本質量分析学会 奨励賞という名誉な賞を賜り、大変光栄に存じます。 今回の賞は、私が本学の学生時から継続して行ってきた「大気圧コロナ放電」の中で起こる負イオンの生成機構を解明した成果に対して与えられました。コロナ放電は大気中で簡便にイオンを発生させるデバイスであり、様々な電化製品等に利用されています。しかし、放電内で起こる反応は非常に複雑で、特に負イオンの生成過程については一世紀以上解明されてきませんでした。私はここに興味を抱き、放電内で起こる化学と物理の現象を実験と理論の両面から研究し続け最終的に負イオンの生成メカニズムの特定に至りました。 この成果は現在、質量分析計のイオン源として製品化もされています。今後も未解明な現象「理解する」ことに挑戦し続け、科学技術の進歩に繋げていきたいと考えています。
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