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塩澤亜希さんが第19回日本蛋白質科学会年会でポスター賞を受賞

2019.07.11
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塩澤亜希さんが第19回日本蛋白質科学会年会でポスター賞を受賞

大学院生命医科学研究科博士前期課程1年の塩澤亜希さん(指導教員:禾晃和准教授)は、2019年6月24日(月)〜26日(水)に神戸国際会議場(兵庫県神戸市)で開催された第19回日本蛋白質科学会年会 第71回日本細胞生物学会大会 合同年次大会においてポスター発表を行い、日本蛋白質科学会ポスター賞に選出されました。表彰式は、6月25日(火)に神戸ポートピアホテルで開催された同大会の懇親会で執り行われました。
塩澤さん(表彰式会場にて)
 
受賞者
生命医科学研究科 博士前期課程 1年
塩澤亜希さん
 
発表演題
「SEC-SAXSによるLDLRファミリーのpH依存的な構造変化の検証」

発表内容

ヒトなど高等生物の細胞膜上には、細胞表面受容体と呼ばれるタンパク質が存在し、細胞の外からの信号を細胞の中に伝達したり、細胞の外にある物質を細胞の中に取り込んだりする役割を担っています。
今回の研究では、そのような細胞表面受容体のうち、悪玉コレステロールという名前でも有名なLDL(low-density lipoprotein: 低密度リポタンパク質)を細胞の外から細胞の中へと取り込むLDL受容体を取り上げました。これまでLDL受容体は、細胞の外と中のpHの違いを感知して、LDLと付いたり、離れたりすると考えられて来ました。塩澤さんは、その詳細な調節の仕組みを立体構造の観点から明らかにするための研究に取り組んでおり、今回は特にX線小角散乱法や表面プラズモン共鳴法などの物理化学的な実験手法を用いた解析結果について報告しました。
今回発表した研究が発展し、受容体がLDLを取り込む仕組みが詳しく分かれば、血液中のLDL濃度が増加する高コレステロール血症の新たな治療戦略の開拓にもつながると期待されます。


塩澤亜希さんのコメント

数多くのポスター発表者の中から名誉ある賞に選んでいただき、大変嬉しく思います。禾晃和准教授をはじめ、構造生物学研究室の皆様が日頃から熱心に指導してくださった賜物です。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
ポスター発表当日は、細胞表面受容体やX線小角散乱の専門家の方々からたくさんのご指摘をいただきました。プロの視点に驚かされることばかりで、研究に取り組む者としての自分自身の未熟さを改めて実感しました。その一方で、ディスカッションを行う中で、研究を進める上での新たなヒントも数多く得ることができ、とても有意義な機会となりました。このモチベーションを保ったまま、今後も研究に取り組んでいきたいと思います。

指導教員の禾 晃和准教授のコメント

受賞おめでとうございます。

研究を本格的に開始してから1年ほどでの学会参加にも関わらずポスター賞を受賞したことに、指導教員である私自身も驚いています。学会参加を決めてからの数ヶ月間、内容の濃いポスター発表を行うことを目指して、日夜研究に取り組み、実験データを積み上げて来た努力が実った受賞だと思います。今回のポスター発表は、まだまだ途中段階の研究内容を紹介するもので、はっきりとした結論を導き出すようなものではありませんでしたが、実験のデザインや発展性、そして、塩澤さん本人の研究に対する熱意を評価してもらえたものと考えています。今後も純粋に実験を楽しむ気持ちを忘れず、研究をまとめて行ってもらえたらと思います。
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