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『ライフサイエンス都市横浜の食資源を活かした安全・安心な地元産小麦の開発』

2010.02.03
  • プレスリリース
  • 研究

横浜市立大学研究戦略プロジェクト

 横浜市立大学木原生物学研究所では、ライフサイエンス都市横浜の構想の下、世界的に貴重な小麦の材料を使い国内外のネットワークを生かして研究と教育を進めています。これらの食資源と研究の基盤を生かして、地域の環境を大切にしながら生産から消費まで一貫して見守り、安全で安心、健康に価値のある地元ブランド小麦の研究開発を目指しています。
 さらに産学連携により地元の企業や商店とタイアップして、地元の小麦粉を使った安全なパン・麺・パスタやお菓子などの地元横浜・神奈川ブランドの小麦製品や食品の開発と流通を実現するために、「地元小麦」の食資源をキーワードとした生産-流通-消費の地域ネットワーク活性化の方策を研究しています。これまでに横浜市立大学研究戦略プロジェクト(地域貢献課題)により市民の方から寄せられた提案に対応するため、暖地(神奈川県)向けパン小麦品種「ユメシホウ」を軸に、「食育」「地産地消」と地域の新しい流通とブランド化(モデル化)を具体的に進める方策について、地元産小麦ブランド協議会(座長:駒嶺穆・木原生物学研究所長)を設立し、地域関連分野の方々にご意見をいただきながら、地元産小麦ブランドの開発と普及の問題点の抽出と研究課題について具体的な行動計画を話し合ってきました。
 大学の教育研究の成果を地域貢献に還元し産学の連携基盤を強化するため、また次世代を担う大学生に食資源と環境の問題や地域活性に向けた小麦の可能性を体感する食育教育も含め、この度1月28-29日と2日2-3日の4日間、国産小麦ユメシホウ100%のパンを試作して横浜市立大学学生生協の購買部で販売いたしました。農商工・産学が一体となり、地域の地しい技術を集結して。関東地域でも北海道産と同等以上の美味しいパンが作れる国産小麦を使った地元新ブランドの開発と普及が期待されます。今回の国産小麦ユメシホウ100%のパンは連日好評完売につき、4月からの本格販売を計画しています。
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