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医学研究科病態制御内科学の実験補助員である松田みゆきさんが「第一回腎疾患と高血圧研究会」において研究賞を受賞しました

2009.07.09
  • プレスリリース
  • 研究
 医学研究科病態制御内科学の実験補助員である松田みゆきさんが、国民的脅威である慢性腎臓病と高血圧の病態解明のために平成21年7月4日に大手町サンケイプラザ(東京)にて開催された「第一回腎疾患と高血圧研究会」において応募48演題の中から研究賞を受賞しました。

研究内容

 松田みゆきさんは、病態制御内科学・田村功一准教授、梅村敏教授の指導の下、本態性高血圧やその合併症である心血管病、慢性腎臓病の発症・進展に主要な役割を演じているアンジオテンシンII受容体のC末端に直接結合して同受容体機能を特異的に抑制する新規分子ATRAPを活性化させる研究に取り組んでおり、今回ATRAP遺伝子の発現を活性化する転写調節因子の同定に成功しました。この成果は、本態性高血圧やその合併症である心血管病,慢性腎臓病の病態解明に重要な示唆を与えるとともに、分子標的治療に向けた創薬開発にとっても重要な知見になると考えられます。
本研究グループ(GR)は、多くの大学院生の先生とともに、現在、1)レニン-アンジオテンシン系(R-A系)活性制御の分子機構、2)R-A系および交感神経受容体の遺伝子発現とその多型性、3)心腎連関における血圧短期変動性、に関しまして、米国ハーバード大学、東京大学、千葉大学、早稲田大学、愛媛大学、東海大学などとの国内外共同研究を通じて、心血管内分泌腎臓病における病態生理学的意義を明らかにする研究を精力的におこなっております。
ATRAPについての研究の内容の一部は、田村准教授が、本年開催されました第82回日本内分泌学会総会においても公募シンポジウムの演者として取り上げられるなど、注目を集めています。
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