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呼吸器内科

診療内容・特色・主な対象疾患

診療内容

気管・気管支、肺、及び胸膜に関わる全ての呼吸器疾患の診断と治療を担当しています。
再来は月~金の呼吸器内科専門外来で専門医による診療を行っています。

診療方針

呼吸器疾患の診療において、診断および急性期の治療、さらに増悪期の入院治療を積極的に行っています。慢性安定期の管理は、病診連携により、かかりつけ医への逆紹介に努めています。治療に際しては、ガイドラインやエビデンスに基づく医療を基本として、患者さんや家族の希望を尊重した、きめ細かな医療の提供を心がけています。また、新規治療や臨床治験の導入も積極的に行っています。

診療の特徴・特色

当院は、特定機能病院、がん診療連携拠点病院の認定を受けており、当科では呼吸器内科専門医による高度な医療、安心安全の医療の提供に努めています。また、当院は大学病院でありながら結核病床を有しており、人工透析を必要とする慢性腎不全や悪性疾患を有する症例等、治療困難な肺結核症例に対する入院診療が可能です。

主な対象疾患

呼吸器疾患は、閉塞性肺疾患(気管支喘息、COPD)、悪性腫瘍(肺がん、胸膜中皮腫等)、びまん性肺疾患(間質性肺炎等)、感染症(肺炎、慢性気道感染症、肺真菌症、肺結核等)、睡眠時無呼吸症候群等、多彩な病態を有していますが、当科では全ての呼吸器疾患を診断・治療の対象としています。

協力体制

横浜市立大学附属市民総合医療センター、神奈川県立がんセンター、神奈川県立循環器呼吸器病センター、横浜労災病院、横浜南共済病院、藤沢市民病院など神奈川県下14の関連施設と連携を密にとっており、患者さんにとってより良い医療を心がけています。

主な治療実績・専門外来・検査等

主な治療実績

【悪性腫瘍(肺がん、悪性胸膜中皮腫等)】
肺癌は肺に発生する悪性腫瘍です。肺癌は大きく非小細胞肺癌と小細胞肺癌に分類され、非小細胞肺癌は更に肺腺癌、肺扁平上皮癌、肺大細胞癌などに分けられます。現代においても肺癌は治療の難しいがんであり、本邦のがん関連死亡数で最多となっています(2019年、最新がん統計)。治療においては、呼吸器内科、呼吸器外科、放射線治療科との連携が重要であり、当院でも緊密な連携を行い、最善の治療を目指しています。この中で、呼吸器内科は特に近年進歩の目覚ましい薬物療法を担当しており、がん薬物療法専門医を中心に、最新の分子標的治療薬、免疫療法(免疫チェックポイント阻害剤)、殺細胞性抗癌剤などの複雑な選択肢の中から、患者さん毎に検討を行い最良の治療を提供出来る様、努めております。また、当院は地域がん診療連携拠点病院であり、最適な治療の提供のみならず、多くの臨床試験、治験を行っています。更にがんゲノム医療連携病院の1つとして、がんゲノム診断科と協力してがんゲノム変異遺伝子パネル検査を提供しています。この他にも、悪性胸膜中皮腫や胸腺癌、胚細胞腫瘍など豊富な治療経験を有しております。
【閉塞性肺疾患(気管支喘息、COPD)】
外来通院患者さんの中で最も多い疾患です。気管支喘息は日本人の約8%、約1000万人の患者さんがおり、COPDにおいても40歳以上の成人の8.6%、530万人以上の患者さんがいると推測されています。気管支喘息、COPDについては、それぞれ日本アレルギー学会、日本呼吸器学会の診療ガイドラインが2018年に改訂され、ともに部長の金子が作成に携わっており、当科ではこれらの診療ガイドランに基づく治療を行っております。また、金子は、気管支喘息とCOPDが合併したACOのガイドライン、咳嗽・喀痰の診療ガイドライン(喀痰セクション責任者)の作成にも携わり、特に後者は、2019年4月に咳嗽のガイドラインを改訂して喀痰の内容を盛り込んだもので、世界初の喀痰のガイドラインとなっています。
気管支喘息の重症例に対しては、抗IgE抗体、抗IL-5抗体、抗IL-5受容体抗体、抗IL-4/IL-13受容体抗体を用いた治療法も導入しております。また、これらの治療でも病状のコントロールが困難な場合は、近年開発された治療法である気管支温熱療法(気管支サーモプラスティ:BT)で効果が得られることがあります。これは、気管支鏡という内視鏡を用いて気管の内側から65℃で10秒間温めることにより、肥厚した気道の平滑筋を、減少させる治療です。2015年より保険適応となりましたが、高度な治療法であり限られた施設でしか施行できません。当科では専門医を中心としてこの治療を行っています。COPDに対しては、薬物療法を中心として禁煙指導、呼吸リハビリテーションなどを加えた包括的な管理を行っています。慢性呼吸不全をきたした症例に対しては、在宅酸素療法や非侵襲的呼吸療法(NPPV)を取り入れた在宅呼吸管理を導入しております。在宅ケアが今後ますます重要となる中で、私たちは患者さんのニーズにあった在宅酸素濃縮器を開発し、実際に患者さんにご使用いただいております(資料はこちら)。
【びまん性肺疾患(間質性肺炎等)】
特発性肺線維症(IPF)をはじめとする特発性間質性肺炎、膠原病関連および薬剤性間質性肺炎、肺サルコイドーシス等、びまん性肺疾患の病態は多彩であり、高分解能CTによる画像診断および経気管支肺生検や胸腔鏡下肺生検を用いた病理診断のもと、multi-disciplinary discussion(MDD)による臨床診断および積極的治療介入を行っています。また、IPFについては、抗線維化薬(ニンテダニブ、ピルフェニドン)の使用も増えてきています。さらに、間質性肺炎急性増悪の入院症例数も多く、救命科と連携して集中治療も行っています。
【呼吸器感染症(肺炎、慢性気道感染症、肺真菌症、肺結核等)】
肺炎・気道感染の治療では重症度に応じて外来治療や入院治療の適応を判断し、抗菌化学療法を中心とした治療を行います。重症例では必要に応じて集中治療室での人工呼吸管理を含めた集学的治療を行っています。当院には県内でも数少ない結核病床があるため、他の結核専門病院で治療困難な合併症を伴った難治例を中心に他科と連携して治療を行っています。

専門外来

平日(月~金)の呼吸器専門医による呼吸器内科外来に加え、アスベスト専門外来も適宜受け付けています。初診外来は月~金曜日で紹介制です。

検査

胸部画像検査(CXR、CT、MRI、PET-CT)、気管支鏡検査(経気管支肺生検、気管支肺胞洗浄、EBUS-TBNA、EBUS-GS、気管支サーモプラスティ)、局所麻酔下胸腔鏡検査、呼吸機能検査、細菌検査などを駆使しています。さらに、気管支喘息における呼気一酸化窒素検査、睡眠時無呼吸症候群診断のための終夜ポリソムノグラフィー等の特殊検査も行っています。

臨床研究

肺がん、閉塞性肺疾患、びまん性肺疾患、呼吸器感染症等、幅広い分野での臨床研究を行うとともに、肺がん、閉塞性肺疾患では、臨床治験に積極的に参加しています。
【悪性腫瘍(肺がん、悪性胸膜中皮腫等)】
・アジア人の非小細胞肺癌における個別化医療の確立を目指した、遺伝子スクリーニングとモニタリングのための多施設共同前向き観察研究:LungCancerGenomicScreening ProjectforIndividualizedMedicineinAsia(LCSCRUMAsia)
・オシメルチニブを含むEGFR-TKI既治療EGFR遺伝子変異陽性肺癌に対するアファチニブ+ベバシズマブ併用療法の有効性と安全性を評価する第Ⅱ相多施設共同非盲検単群試験(YokohamaCityRespiratoryResearchGroup;YCRG#18)
など
【閉塞性肺疾患(気管支喘息、COPD)】
・喫煙習慣による呼吸器疾患発症リスクの遺伝子診断
・喘息及び/又はCOPDと診断されたかその疑いがあると診断された患者を対象に、経時的な患者の特性、治療パターン、及び疾病負荷の特徴を示し、今後の個別化治療法の開発を支援しうる喘息/COPDを見分けるアウトカムに関連するフェノタイプ及びエンドタイプを特定することを目的とした最新の縦断的観察試験(NOVELTY試験)
など
【びまん性肺疾患(間質性肺炎等)】
・間質性肺炎における血清、気管支肺胞洗浄液中ヘムオキシゲナーゼ-1値の疾患バイオマーカーとしての有用性の検討・特発性肺線維症における抗線維化薬使用実態調査(多施設共同後ろ向きコホート研究)
・多分野合議による間質性肺炎診断に対する多施設共同前向き観察研究(PROMISEstudy)
・特発性間質性肺炎の前向きレジストリの構築とインタラクティブMDD診断システムを用いた診断標準化に基づく疫学データの創出—AI診断システムと新規バイオマーカーの開発—
など
【呼吸器感染症】
・重症塗抹陽性非HIV非多剤耐性肺結核患者を対象とした全身ステロイド併用標準抗結核薬療法の単施設単群第二相試験
・「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019」喀痰総論の改訂に向けたエビデンスの構築
など

紹介していただく時の留意事項

初診は紹介制で、紹介状が必要です。
初診外来は月曜~金曜の午前10時30分までに受付を済ませてください。
その他の時間でも緊急の場合はご連絡いただくことで対応できることもあります。画像など検査所見がありましたら参考になりますので可能な限りご持参ください。
再来は月曜から金曜の呼吸器内科専門外来で専門医による診療を行っています。
セカンドオピニオンは、月曜日と金曜日午前に設けており、第1水曜日午後には、神奈川県立がんセンター医師による腫瘍外来も行っています。また毎週月曜日午後に予約制で禁煙外来を行っております。

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