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発作性上室性頻拍症(カテーテルアブレーション)

カテーテルアブレーションとは

  • 心臓は電気で動いており、心臓の中には電気が通る道があります。
  • 異常な電気信号や電気の通り道ができることで不整脈になります。
  • カテーテルアブレーションは心臓の中の電気的に異常な部分を焼いて不整脈を治療する手術です。
  • 左右の足の付け根と、首に太めの点滴を刺し、血管の中を経由して心臓に電極カテーテルをいれて検査を行います。

アブレーション用カテーテル

カテーテルアブレーションの説明イラストカテーテルアブレーションの説明イラスト

先端の電極よりラジオ波にて異常心筋を焼灼します。

治療効果と安全性に関して

不整脈の種類により効果は異なりますが、代表的な発作性上室性頻拍(WPW症候群、房室結節回帰性頻拍)の場合の成功率は90~95%といわれています。
合併症として手技に伴う心臓や血管へのダメージ、出血・血栓によるものがあります。不整脈の種類により効果や安全性が異なりますので詳細は担当医にご相談を下さい。

  • 正常の説明図

    正常

  • 房室結節回帰性頻拍の説明図

    房室結節回帰性頻拍

    右房内で電気回路を作ることで頻脈を起こします。

  • WPW症候群の説明図

    WPW症候群

    副伝導路という不要な電気の通り道が原因で、心房と心室の間を電気が回り続けてしまいます。

当院の診療体制

当院では学校心臓検診を含め県内の不整脈診療に積極的に関わり、診療内容は小児の徐脈/頻脈性不整脈から遺伝性不整脈、先天性心疾患に伴う不整脈まで幅広く携わっています。また当院の心臓血管外科・循環器内科とも連携し、集学的な診療を行っています。

外来

1~2回ほど受診していただき、術前の検査を行っていきます。全身麻酔の場合は麻酔科の受診もしていただきます。

入院

一般的には休日を挟まなければアブレーション前日から入院していただきます。アブレーションは全身麻酔で行います。翌日から病棟を歩くことが可能です。翌々日まで問題ないことを確認し退院となります。

退院後

退院日の翌日から登校も含めた日常生活への復帰が可能です。ただし穿刺部から出血がしやすいため退院後数日は激しく股を屈伸する行為は避けてください(スクワットや自転車など)。
その後の通院頻度や期間は不整脈により異なりますので担当医にご相談下さい。