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ロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)のご案内

横浜市立大学附属病院では2014年からロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)を導入し、既に2000件以上の治療を行っています。ダ・ヴィンチ手術は、従来の腹腔鏡手術をさらに進化させ、患者さんの負担(侵襲)が少なくなるよう開発された、最新の低侵襲手術です。横浜市立大学附属病院では、熟練した医師たちによるダ・ヴィンチ手術を、さまざまな疾患に対して行っております。
2020年2月からは、ダ・ヴィンチXiとXの2台体制で運営しております。
各疾患に対するダ・ヴィンチ手術の詳細は、ページ下部をご覧ください。

横浜市立大学附属病院のダ・ヴィンチXi

横浜市立大学附属病院のダ・ヴィンチXi

ロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)とは?

「ダ・ヴィンチ手術」はこれまでの腹腔鏡手術の弱点を克服し、利点をさらに進化させた手術方法です。ビデオカメラで体の中を観察し、鉗子と呼ばれる複数の手術器具で手術をする点については、これまでの腹腔鏡手術と変わりありません。ダ・ヴィンチ手術では、術者が鉗子を直接握るのではなく、患者さんの隣に置かれたコンソール(コクピット)に座り、アームを操作する事で手術を行います。術者の手の動きはリアルタイムに鉗子先端の動きとして再現され、精密な手術が行われます。
「ロボット手術」と言うと、ロボットが自動で手術を行うイメージを持たれる方がいますが、そうではありません。あくまで、術者の精密な手の動きを再現しつつ、体への負担を最小限に抑えたのが、ダ・ヴィンチ手術です。

ダ・ヴィンチには4つのアームがあり、カメラと3本の鉗子で手術が行われます。

ダ・ヴィンチには4つのアームがあり、カメラと3本の鉗子で手術が行われます。

術者は隣のコンソール(コクピット)で手術を行います。

術者は隣のコンソール(コクピット)で手術を行います。

術者の手の動きは、リアルタイムにダ・ヴィンチ鉗子へと伝えられます。

ダ・ヴィンチ手術とこれまでの腹腔鏡手術の違いとは?

これまでの腹腔鏡手術も、傷は小さく、体への負担を減らすことが出来ていました。しかしながら、腹腔鏡の鉗子は曲がらないため直線的な動きしか出来ず、行きたいところに鉗子が届かない「可動域制限」が、腹腔鏡の最大の弱点として指摘されていました。
ダ・ヴィンチの鉗子には多数の関節が付き、鉗子の自由度が上がったことにより、体の奥深くにおいても人間の手のような複雑な動きが可能です。つまり、可動域制限を克服したのがダ・ヴィンチの最大の特徴と言えます。鉗子の先端には様々な種類があり、多様な手術操作を行うことができます。

ダ・ヴィンチの鉗子 関節により様々な繊細な動きが可能です。

ダ・ヴィンチの鉗子 関節により様々な動きが可能です。

様々な鉗子の種類があり、多様な手術手技が行えます。

様々な鉗子の種類があり、多様な手術手技が行えます。

もう一つのダ・ヴィンチの特徴が、「3D視野」(立体視)です。術者が座るコンソール(コクピット)では、右目と左目の両方から視野を得ることが可能であり、3D視野による正確な位置感覚に基づきながら、操作を行うことが可能です。

3D視野のもと、手術操作が可能。

3D視野のもと、手術操作が可能。

その他、術者の手の振幅を小さくする「モーションスケール機能」が備わっており、より精密な手術が可能となりました。

ダ・ヴィンチ手術の安全性について

ダ・ヴィンチは、1997年より臨床応用され、米国では約3600台以上(全世界では約6700台以上)が稼動しているのが現状です。日本では、2009年11月に本機器が薬事承認され、現在は、国内で500台以上が稼働しています。これまで本邦では55000例を超える症例でダ・ヴィンチ手術が施行されており、その安全性や有用性に関する報告は年々増え続けています。
当院では2014年5月に本機器を導入し、現在では前立腺がん、腎がん、膀胱がん、腎盂尿管移行部狭窄症、胃がん、直腸がん、結腸がん、膵がん、子宮体がん、肺がん、縦隔腫瘍、咽喉頭がんに対してダ・ヴィンチ施行しています。
実際のロボット手術の執刀は、ダ・ヴィンチの開発元であるIntuitive社が発行するロボット手術術者認定証を有し、かつ横浜市立大学附属病院手術部門運営委員会で認定を受けた術者が行います。

ダ・ヴィンチ手術の保険適用について

2018年4月よりダ・ヴィンチの保険適用範囲が大幅に拡大されました。保険適用のダ・ヴィンチ手術の費用については、限度額適用認定証をご提示の場合は、病院窓口での負担額が限度額までの金額となります。
現在、当院では以下の疾患に対して保険診療にて行っております。詳しくは各領域のページをご覧ください。

また、上記以外の疾患においても、今後ダ・ヴィンチ手術の開始を予定しています。詳しくは各科の担当医までご確認ください。

ダ・ヴィンチ手術の呼吸器外科領域・耳鼻咽喉科領域がメンターサイトに認定されました

この度、当院は2022年7月をもって、内視鏡手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)Xiシステム」を用いた手術について、da Vinci Surgical Systemの製造販売元であるIntuitive Surgical社により、呼吸器外科領域ならびに耳鼻咽喉科領域の手術見学施設(メンターサイト)として認定されました。
ダヴィンチを用いた手術を行うためには、関連学会のガイドラインに定められた一連のトレーニングを受けることが義務付けられており、このトレーニングの一貫として、メンターサイトにおいて手術症例見学を行うことが定められています。
今後当院では、泌尿器科領域に加え、呼吸器外科領域・耳鼻咽喉科領域についてもダヴィンチ手術を始めるために、他施設の医師やコメディカルスタッフが、必要なトレーニングの一貫としての手術見学を受け入れる施設となりました。
特に、耳鼻咽喉科領域においてこの認定を受けた施設は、2022年7月現在、全国で4施設、関東地区においては、当院を含め2施設のみです。
当院では今後も受けていただく手術の質の向上に努めるとともに、より高度で、患者さんの体の負担が少ない手術の普及に貢献してまいります。

各領域のダ・ヴィンチ手術の詳細について

以下のページで、当院の各領域担当者がダ・ヴィンチ手術の詳細を解説しています。是非ご覧ください。

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