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平成29年度伊藤雅俊奨学生・成績優秀者特待生紹介(成績優秀者特待生(国際教養学系、国際都市学系))

伊藤雅俊奨学生・成績優秀者特待生 紹介1

平成29年度の伊藤雅俊奨学生・成績優秀者特待生に選出された全55名を紹介します。
奨学生・特待生の皆さんには「今興味を持っていること又は取り組んでいること」、「今後の抱負」について語っていただきました。

伊藤雅俊奨学生-国際総合科学部 経営学コース・会計学コース

本学卒業生であり、株式会社セブン&アイ・ホールディングス名誉会長の伊藤雅俊様から頂戴したご寄付をもとに創設した制度です。前年度に特に優秀な成績を収めた経営学コース・会計学コースの学生から、各年次1名が奨学生に選ばれます。 

経営学コース 2年 金井 海成

私はビジネスエコノミクスのゼミに所属しています。前期のゼミでは、輪読を通してミクロ経済学の基礎的な理論を中心に学びました。私はその中でも特に経済学上の費用について関心を持ち、積極的に学習しました。また、経営戦略論についても興味を持っています。今後、より専門的な分野について学んでいくことになると思いますが、これからも、日々の勉強を大切にし、様々なことに好奇心を持って、学習に取り組んでいきたいと思います。

会計学コース 3年 曽我 顕功

私は現在、財務会計ゼミに所属しています。ゼミでは、財務会計の理論について学び、財務諸表を読み解くことで、財務諸表に隠された様々な利害関係者の思惑について研究しています。現代は会計学においてもグローバル化が進展しており、国際会計基準(IFRS)の重要性が高まっています。そのため、今後は国際会計基準について学び、日本だけでなく海外企業にも視野を広げ、財務分析を行っていきたいと考えています。またこの度、伊藤雅俊奨学生に選出していただけたことを大変光栄に思っております。支えてくれた友人や家族、ご指導いただいた先生方への感謝の気持ちを忘れずに、今後も努力し続けたいと思います。

会計学コース 4年 川口 日向枝

私は現在、民法ゼミに所属しており、「約款の拘束力」をテーマに卒業論文を執筆しています。ゼミで取り扱った生命保険約款に関する裁判例をきっかけに興味を持ちました。これまで学習してきた民法や商法の知識を活かし、約款の拘束力の根拠、消費者保護、保険法学者の見解などを踏まえて、生命保険約款の在り方について議論していきます。昨年は成績優秀者特待生、今年は伊藤雅俊奨学生として選出して頂いたことを大変光栄に感じております。横浜市立大学での学びの経験を強みとし、卒業後は地域の人々に貢献、還元できるよう努めたいです。そのためにも、残り少ない学生生活を悔いのないよう充実したものにしたいと思います。

成績優秀者特待生-国際総合科学部 国際教養学系

国際文化コース 2年 安達 大介

現代社会では、利益を産み出さないものは「無駄」として切り捨てられることが多いようです。そして、私が年来興味を持っている「日本文化史」は、直ちに実生活の利益に結び付く成果が出ることは稀な分野です。そのため、進学してまで「教養」にすぎない分野の研究を行うことには多少の躊躇がありました。しかし、本学では「教養」が学系名にまで冠されて是とされており、そのうえ今回のような身に余る栄誉まで頂いて、研究に自信が持てました。現在、テーマは確定できていませんが、文化の礎ともなる「伝承」の研究を進めていきたいと考えています。今後は、自分の研究内容を、どのように横浜に、日本に、世界に活かせるか考えていきたいです。

国際文化コース 2年 新堀 彩乃

私は坪谷先生のエスニシティ論ゼミで、在日外国人を中心に多文化共生などにおける問題について学んでいます。ゼミでは外国につながりをもつ子どもたちや、そうした子どもたちを支援する方々と交流する機会を頂いています。学習支援のボランティアに参加していることもあり、様々な年齢や経歴をもった方々とお話をしていく中で新たな発見が多いです。こうした経験から、教育についても興味を持つようになりました。また語学に興味があるので英語と、入学後から学んでいるスペイン語を頑張りたいです。今後も勉強はもちろん、ボランティア活動やサークル活動など自分の興味に貪欲に、様々な経験を通して成長していきたいと思います。

国際文化コース 2年 田中 美樹

エスニシティ文化論ゼミに所属しています。私の研究テーマは「国際的な人の移動」です。少子高齢化が進行する日本では、将来的に深刻な労働力不足が懸念されています。そこで外国人移民労働者の受け入れ政策の先行例の一つとしてEUの取り組みに興味を持っています。3年次からは、EU加盟国であるオーストリアのウィーン大学へ交換留学生として派遣されることが決定しているため、現在はドイツ語の勉強に力を入れています。日本とは異なる環境・文化の中で、今後の日本社会で生かせるような移民労働者の受け入れ政策について学びを深めたいと考えています。今回、成績優秀者特待生に選出していただいたことへの感謝の念を忘れずに、精励恪勤な市大生として邁進してゆきたいと思います。

人間科学コース 3年 柏 はるな

私は臨床心理学のゼミに所属しています。心理学に興味を持ち始めたのは、中学生の頃に部活動や日常での会話の中で「伝えたいことは同じでも伝え方ひとつで受け取り方が全く違う」という事を何度か経験し、相手を不快にしないような伝え方を心掛け始めてからでした。現在は心理学の中でも子供の心理や親子関係に興味を持っています。児童虐待や親子間のトラブルなど日々ニュースで報じられています。そのような報道を耳にした時にはこれまで学んできた事を思い出し、どうしてそれらの問題が起こってしまうのか様々な立場の人の気持ちを考えるようにしています。今後は研究テーマを深めるために日常生活の中の小さな出来事にもアンテナを張る姿勢を取っていきたいと思っております。

社会関係論コース 3年 早川 日向子

この度はこのような素晴らしい賞を頂くことができ、本当に嬉しく思っています。いつも支えてくれる両親や友人、熱心にご指導してくださる柿崎先生をはじめとする皆様、ありがとうございます。私は現在、本学の交換留学プログラムにより、タイのタマサート大学に留学しています。ゼミにおいて東南アジアの地域研究を専攻していることから、タイに留学することを決意いたしました。こちらでは東南アジアにおける都市開発やマーケティング、ジェンダー問題、タイ語など幅広い分野の勉強をしています。まだ始まったばかりの留学生活のため慣れないこともありますが、1年という短い期間の中で最大限の努力をし、自分を大きく成長させたいと考えております。今回の受賞を励みにし、タイでも様々なことに全力で取り組んでいきたいと思っています。

国際文化コース 3年 岩倉 佳子

私はフランス文化論演習というゼミに所属しており、現在、19世紀の作家アルフォンス・ドーデの作品における自然主義とファンタジーの関係について研究しています。同時に、フランスに限らず、様々な地域の文化的背景について幅広く理解を深められるよう、能動的な姿勢を心がけて学んでいます。また、英語をより実践的に学びたいという気持ちから横浜市立大学を志したため、語学力の向上を目標に掲げ、日々取り組んでいます。将来的には、大学で積み上げた学びを活かしていきたいと考えており、翻訳にも興味があります。この横浜という国際色豊かな地で学ぶことができる環境に感謝しながら、今後より一層励んでまいりたいと思います。

人間科学コース 4年 成瀬 唯

現在私は心理学のゼミに所属し少年非行について研究を進めています。特に他者に危害を加える暴力行為が生じるメカニズムに焦点をあて、少年自身を含め市民にとってより良い社会を築くために必要な要因を明らかにしようと努めています。学外では2つのボランティア活動に参加し、非行少年への学習支援と、国際NGO WWFジャパンでの野生生物違法取引調査を行っています。卒業まで妥協することなく全力で勉学に励み、将来は人間科学コースで得た知識や視点、そしてボランティア活動を通して得た知見を活かして社会貢献できればと思っています。

社会関係論コース 4年 足沢 優佳

昨年度は社会言語論を取り扱うゼミでの個人研究や現代社会を取り扱う講義に対して特に力を注ぎました。個人研究での資料分析や講義のための発表準備は決して楽ではありませんでしたが、先生方のご指導や友人たちの協力もあり、やり遂げることができました。今年度1年間は交換留学生としてウィーン大学で学んでいます。1年次より始めたドイツ語を上達させることや、これまでの学びを更に深め、しっかりとした卒業論文のための準備を進めることを目標に現在過ごしています。帰国後も含め今後は、前述の目標達成のために努力することはもちろんのこと、学生としての残り時間を無駄にせず、様々なことを通して自らの知見を広げたいと思っています。

国際文化コース 4年 三林 由香里

私は坪谷ゼミに所属し、「異文化」「自文化」など現代社会における「文化」をめぐる課題について実践的なフィールドワークや文献講読を基に学んできました。現在は「横浜中華街」と「食文化」をテーマに卒業論文を執筆しています。大学生活では、部活、留学、海外インターンシップ、バイトなどたくさんの経験をさせていただき、“人とのつながり”の重要性を感じました。卒業後は、専門が大きく異なる分野で仕事をさせていただくことになりますが、これまで大学で学んできたことを活かし、一人でも多くの人のサポート、社会貢献ができる人材になりたいと考えています。

成績優秀者特待生-国際総合科学部 国際都市学系

まちづくりコース 2年 丹羽 陽菜

2年次前期のゼミ活動では、金沢区やみなとみらいで“まちあるき”をしました。実際にまちを歩きながら先生方に各ポイントで説明をしていただきました。学内で勉強をするだけでなく外に出て実際に見ることで、授業で学んだことの確認や新たな発見をすることができました。これからはゼミ活動が本格的になり、まちづくり実習も始まるので、さらに力を入れて取り組んでいきたいと思います。部活動は管弦楽団と茶道部に所属しています。2つの部活と勉強を両立するのは大変ですが、興味のあることには何でも挑戦するようにしています。これからも学んだことを自分のものとして身に付けていけるように頑張りたいと思います。

地域政策コース 2年 北垣 璃乃

私は地球環境政策論を学ぶゼミに所属しており、「持続可能な都市」を目指して環境政策等について研究しています。またこの夏季休業では、靑先生の紹介によりインドネシアのジャカルタにて国際的な地方自治体の連合組織にてインターンシップをさせていただきました。国境を超えた情報や人とのネットワークは改めて重要で大きな役割があると改めて学びました。様々な面からサポートをしてくださった先生、先輩方、周りの友人そして家族に感謝をしつつ、より一層勉学に励んでいきたいと思います。

地域政策コース 2年 山室 仁美

私は環境学ゼミに所属しており、海洋汚染、大気汚染、環境教育など地球規模課題解決に向けて学んでいます。特に、持続可能な社会を実現するために、環境認証マーク普及へ向けた取り組みを研究しています。世界的に認められ、信頼性のある認証マークにも関わらず、日本では認知度が低く、高価格と勘違いされているものがあります。世界と日本の認証マーク意識の違いの要因を、海外調査実習を通して明らかにしていきたいです。
また、応援団チアリーダー部SEAGULLSの一員として、昨年に引き続き大会部門優勝、学内外イベント、浜大祭で活躍していきます。後期からは幹部代としてチームを引っ張る立場になりますが、日々の積み重ねや、仲間との時間を大切にしていきたいです。この度、特待生に選出していただき、大変光栄に思います。支えてくださった周りの皆さんに感謝するとともに、勉学と部活の両立に励んでいきます。

まちづくりコース 3年 八重嶋 佑美

まちづくりコースに所属し都市計画やアーバンデザインについて学んでいます。まちづくり学入門という講義をきっかけにコース配属後は、景観、環境、地方自治など興味のあることについて学ぶことができ充実した学校生活を送っています。横浜、東京各所のまちあるきやフィールドワーク形式のまちづくり実習など、自分の目で見て足を動かす機会が多くあるため、勉強したことを実践に活かすよう意識する癖がつきました。これから3年次の後期は時間にゆとりが出てくるので、英語の勉強など就職活動が本格化する前にやるべきことを考えてこなしていきたいと思います。

地域政策コース 3年 塩谷 彩夏

私はゼミでCSRについて学んでいます。企業活動は、そこで働く従業員、その商品を手元にする消費者、環境、社会など多方面に影響を与えています。そうした企業にとって、社会のためにプラスの行動をすることは当たり前だと考えます。例えば、企業が所在する地域とより良い関係を築いたり、仕事がしやすい環境をつくるなど企業ができることは多くあります。また、消費者もそうした企業を応援すべきで、消費を見直す必要があります。安いモノが悪いわけではありませんが、持続可能な社会にするためには、高価であってもきちんと配慮されたモノを消費していくべきなのです。こうした思いから、私は社会にCSRの考えを広めていきたいです。 

グローバル協力コース 3年 長野 楓

国際政治学ゼミで、地球規模課題の解決をテーマに学習しています。以前から気候変動と資本主義の関係性に関心があり、現在は環境政策をめぐる国際社会のレジームを学んでいます。昨年度は実習で国連本部や関連する国際機構を訪問し、パリ協定に関する論文を作成しました。今後はこの研究の過程で得た知識や感じたことを活かした卒業論文を書きたいと考えています。今年度も選出していただき大変驚きましたが、特待生に相応しい存在となれるよう大学生として残された時間と環境に感謝し、今以上に貴重な日々を過ごしたいと思っています。

まちづくりコース 4年 山下 啓二郎

私は都市計画を専攻しています。様々な視点から「都市空間を良くするためにはどうすべきか」ということを学んできました。また、部活動においても商店街の学生利用促進に取り組み、地域と協働し、実際のまちに対してアクションを起こしてきました。こうした都市計画、まちづくりを学ぶ上で大変恵まれた環境があったことは、私にとって大変価値のあることであったと感じています。改めまして、教職員の皆様、地域の皆様に感謝申し上げます。現在は、地場で活動される不動産事業者のまちづくり活動をテーマに卒業研究をしています。卒業後は、4年間を通して得た「まちを見る目」を活かし、まちづくりに貢献できる社会人になりたいと思います。

地域政策コース 4年 小田島 薫

現在、地方自治のゼミに所属しています。私はこれまでに学習支援やイベントスタッフなど、幅広いボランティア活動への参加を通して、多くの方と出会い、貴重な経験をすることができました。その中でも、様々な困難を抱える方々を支えるボランティア活動での経験から、子どもの貧困に関心を持つようになり、現在、子どもの貧困対策としての学校給食をより充実させるにはどうすればよいかについて研究しています。今後は卒業論文の執筆に取り組むとともに、残りの大学生活を悔いの無いよう、一日一日を大切に過ごしていきたいです。そして卒業後は、大学4年間での学びや経験を活かし、社会人として頑張りたいと思っています。

グローバル協力コース 4年 神野 佑香

私は国際協力ゼミに所属しています。以前から世界中で起こる貧困に興味関心があり、どのようなアプローチをしていくことで貧困緩和につなげることができるかを学びたいと考えていました。2年次に学習した開発学の講義は、私に大きな影響を与えてくれました。開発学の講義を契機に、マイクロファイナンスという貧困者向けの無担保融資に興味を持つようになり、現在の卒業論文につながっています。今回、特待生に選出していただいたことを励みとし、残りの大学生活だけではなく、卒業後には社会人として頑張っていきたいです。
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